朝7時。いつものようにコンビニで100円のコーヒーを買っていた私は、同僚から「その値段で本当に満足?」と言われてハッとした。確かに毎日飲むものなのに、なぜこんなに妥協していたのだろう。

そんな疑問から始まった私のコーヒー探求は、Coffee SAKURAとの出会いで完全に変わることになる。

Coffee SAKURAを知ったきっかけは最悪だった

正直に言うと、最初は全く期待していなかった。「愛知県の小さな焙煎所」という情報だけで、どうせ地方の趣味程度の店だろうと思っていた。

しかし、商品が届いて開封した瞬間、部屋中に広がった香りで私の偏見は完全に崩れ去った

2001年創業というから、もう20年以上の歴史がある。瀬戸市で誠実にコーヒー豆と向き合ってきた時間の重みが、一粒一粒に込められているような気がした。

実際に3種類の豆を試してみた結果

最初に試したのは看板商品のサクラブレンド(200g/1,200円)。朝の忙しい時間でも、挽いた瞬間から違いが分かる。コンビニコーヒーが「飲み物」なら、これは「体験」だった。

次にブラジル パッセイオ農園(200g/1,240円)を試した。農園指定の豆というのは初めてだったが、確かに味の輪郭がはっきりしている。苦味と酸味のバランスが絶妙で、後味がすっきりしているのが印象的だった。

そしてモカ イルガチェッフェ(200g/1,320円)。これは正直、好みが分かれると思う。フルーティーな酸味が特徴的で、コーヒーというよりフルーツティーのような華やかさがある。私は苦手だったが、妻は大絶賛していた。

他社サービスとの容赦ない比較

Coffee SAKURAの真価を知るために、同価格帯の他社サービスと比較してみた。

項目 Coffee SAKURA A社(大手通販) B社(専門店)
200gあたりの価格 1,200〜1,380円 800〜1,200円 1,500〜2,000円
焙煎からの日数 注文後に焙煎 1〜2週間 3〜5日
農園指定豆 あり 一部あり あり
送料 メール便対応あり 一律600円 5,000円以上無料

価格だけ見ればA社の方が安い。しかし、焙煎したての豆という点でCoffee SAKURAは圧倒的に優位だった。実際、A社の豆は香りが弱く、油が浮いていることもあった。

焙煎したての新鮮な豆を体験してみる

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正直な不満点と改善してほしいところ

完璧なサービスなど存在しない。Coffee SAKURAにも当然、不満点はある。

まず注文から到着まで3〜4日かかること。焙煎したてを送るためとはいえ、Amazonの翌日配送に慣れた身としては少し長く感じる。

また、初心者向けの説明が少ない。豆の特徴は書いてあるが、どんな淹れ方が適しているのか、どんな人におすすめなのかがもっと詳しく知りたかった。

そして最大の問題は在庫切れ。人気の豆はすぐに売り切れてしまう。特にパプアニューギニアのコルブラン農園は、3回注文して2回は在庫切れだった。

実際に使い続けて分かった本当の価値

使い始めて4ヶ月。毎朝のコーヒータイムが、単なるカフェイン摂取から一日の始まりを彩る儀式に変わった。

豆を挽く音、立ち上る香り、最初の一口。この一連の流れが、慌ただしい朝に小さな幸せをもたらしてくれる。

コスト面でも意外な発見があった。1杯あたりに換算すると約60円。コンビニコーヒーより安いのだ。しかも品質は比較にならない。

農薬不使用へのこだわりが生む安心感

Coffee SAKURAは「不必要な農薬を使用しない生産者」からのみ仕入れているという。最初はよくあるマーケティング文句だと思っていたが、実際に飲み続けると違いが分かる。

胃もたれしない。これは個人差があるかもしれないが、以前飲んでいた安価な豆では午後になると胃が重くなることがあった。それが全くなくなった。

意外な使い方と新しい発見

面白いのは、コーヒー以外の使い方も発見したこと。

挽いた豆を小皿に入れて部屋に置くと、天然の消臭剤になる。特に深煎りブラジルは香ばしい香りが強く、リビングの雰囲気を一変させる。

また、お菓子作りにも使える。サクラブレンドを使ったコーヒーゼリーは、市販品とは別次元の大人の味わいだった。

誰におすすめで、誰には向かないのか

こんな人におすすめ:

  • 毎日のコーヒーを大切にしたい人
  • 新鮮な豆の違いを体感したい人
  • 農薬や添加物を気にする人
  • 地方の小規模事業者を応援したい人

正直おすすめしない人:

  • とにかく安さ重視の人
  • すぐに商品が欲しい人
  • 豆を挽く手間が面倒な人(粉での注文も可能だが)
  • 超浅煎りのサードウェーブ系が好きな人

購入前に知っておくべき重要なポイント

実際に購入する前に、以下の点は必ず確認してほしい。

1. お試しセットから始める
5種類のお試しセットがあるので、まずはこれで好みを探るのが賢明。私は最初から200gを買って、モカが苦手だと分かって少し後悔した。

2. 保存方法を間違えない
新鮮な豆ほど劣化も早い。密閉容器に入れて冷暗所で保存。冷凍庫はNG。香りが飛んでしまう。

3. 挽き具合の指定は慎重に
粉で注文する場合、挽き具合を指定できる。ドリップなら中挽き、エスプレッソなら細挽き。間違えると美味しさが半減する。

最後に伝えたい本音

4ヶ月前の私に言いたい。「なぜもっと早く良いコーヒーに出会わなかったのか」と。

Coffee SAKURAは完璧ではない。でも、20年以上続く小さな焙煎所が、誠実に豆と向き合っているという事実に、私は価値を感じている。

毎朝のコーヒーが変われば、一日の始まりが変わる。一日の始まりが変われば、人生の質が少しずつ上がっていく。大げさに聞こえるかもしれないが、これは私の実感だ。

コンビニコーヒーで満足している人にこそ、一度試してみてほしい。きっと、私と同じような衝撃を受けるはずだ。

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