空港で絶望した瞬間、eSIMが私を救った:eSIM-san徹底レビューと他社比較
成田空港の出発ゲート前で、私は頭を抱えていた。韓国行きの便まであと30分。そして今気づいたのは、レンタルWiFiの受け取りカウンターを完全に通り過ぎてしまったことだった。
「もう間に合わない...」
その時、隣でスマホをいじっていた女性が「eSIMなら今からでも間に合いますよ」と声をかけてくれた。正直、その時の私はeSIMという言葉すら知らなかった。
eSIMって何?私が知らなかった新しい選択肢
eSIMは「embedded SIM」の略で、スマホに内蔵された電子的なSIMカードのこと。物理的なカードの差し替えが不要で、オンラインで契約から設定まで完結する。
あの日、親切な女性に教えてもらったのがeSIM-sanというサービスだった。彼女は実際に画面を見せながら「私もこれで助かったんです」と言っていた。
従来の海外通信手段との決定的な違い
今まで私が使っていた方法と比べると:
- レンタルWiFi:重い機器を持ち歩き、充電の心配、返却の手間
- 海外ローミング:1日あたり2,980円という高額料金
- 現地SIM購入:言葉の壁、設定の複雑さ、時間のロス
それに対してeSIMは、スマホ1台で完結。しかも価格が圧倒的に安い。
実際に使ってみた:韓国3泊4日の体験記
あの空港での出来事から、私はeSIM-sanを使い始めた。最初は韓国での3泊4日の旅行。料金はたったの948円(500MB/日×4日間)だった。
設定は本当に簡単だった?
正直に言うと、最初は不安だった。でも実際にやってみると:
- 購入後すぐに届いたメールのQRコードを読み取る
- 画面の指示に従って「モバイル通信プランを追加」をタップ
- 韓国に着いたら「データローミング」をONにする
これだけ。所要時間は5分もかからなかった。
韓国での実際の通信速度と使用感
仁川空港に到着して機内モードを解除した瞬間、すぐにLTEの表示が。明洞のホテルでスピードテストをしたところ、下り42Mbps、上り28Mbpsという結果だった。
ただ、正直に言えば地下鉄の一部区間では繋がりにくい時もあった。特に2号線の江南駅付近の地下深い場所では、一時的に3G表示になることも。でもこれは現地の人も同じような状況だったので、eSIM-sanの問題というより韓国の通信インフラの特性かもしれない。
eSIM-san vs 他社サービス:リアルな比較表
実は私、eSIM-sanを使い始めてから、他のサービスも試してみた。友人たちが使っているものも含めて、実際の使用感を基に比較してみる。
| 項目 | eSIM-san | Airalo | Holafly |
|---|---|---|---|
| 韓国5日間料金 | ¥1,185(500MB/日) | $4.50(1GB/7日) | €19(無制限/5日) |
| 日本語サポート | ◎完全対応 | △英語中心 | ×なし |
| 設定の簡単さ | ◎日本語説明書 | ○英語だが分かりやすい | △やや複雑 |
| 対応国数 | ○アジア中心 | ◎190カ国以上 | ◎160カ国以上 |
| 通信品質 | ◎現地大手キャリア | ○良好 | ◎高品質 |
Airaloは世界中で使えるのが魅力だが、トラブル時のサポートが英語のみというのがネック。実際、友人が台湾で接続できなくなった時、英語でのチャットサポートに苦戦していた。
Holaflyは無制限プランが魅力的だが、価格が高め。5日間で約3,000円という料金は、eSIM-sanの約2.5倍だ。
東南アジア周遊で分かったeSIM-sanの本当の実力
韓国での成功体験から、次はタイ・ベトナム・シンガポールの3カ国周遊でもeSIM-sanを使ってみた。東南アジア5カ国プラン(10日間で5,320円)を選択。
バンコクでの衝撃体験
スワンナプーム空港に到着してすぐ、いつものように機内モードを解除。しかし、なぜか「圏外」の表示が続く。正直、焦った。
でも、設定を見直してみると、私が「eSIM-san」のプロファイルではなく、日本のキャリアのままになっていることに気づいた。切り替えた瞬間、すぐに「AIS」(タイの大手キャリア)の表示が出て安心した。
この経験から学んだのは、複数国を移動する時は必ず通信プロファイルの確認が必要ということ。
ベトナムとシンガポールでの使用感
ホーチミンでは「Viettel」、シンガポールでは「Singtel」に自動接続。特にシンガポールでは、地下鉄内でも途切れることなく使えたのが印象的だった。
ただ、ベトナムの田舎(メコンデルタ地域)では、やや通信速度が遅くなることも。それでも、Google Mapsやメッセージアプリは問題なく使えたので、実用上の支障はなかった。
意外な落とし穴:eSIM利用時の注意点
良いことばかり書いてきたが、実際に使って分かった注意点もある。
1. 対応機種の確認は必須
友人のiPhone XRで試したところ、なぜか設定できなかった。調べてみると、中国版のiPhoneはeSIM非対応だった。購入時に確認が必要だ。
2. データ容量の管理
500MB/日というプランを選んだが、YouTubeを見ていたらあっという間に容量オーバー。速度制限がかかると128kbpsまで落ちるので、動画視聴は要注意。
3. 有効期限の罠
購入から90日以内に利用開始しないと無効になる。早めに買いすぎて、結局使えなくなった知人もいる。
eSIM-sanのリアルユーザーレビュー分析
3,883件のレビューから、特に参考になったものを分析してみた。
ポジティブな意見
「マレーシアで乗り換えでバリに行くのに使いました!便利!一度も止まることなく使えました」
「ラップランド地方に行きましたがそこでも使えたので良かったです」
「安くて便利!!」
特に僻地でも繋がるという声が多いのが印象的。フィンランドのラップランドのような極北地域でも使えるのは心強い。
ネガティブな意見
「夜中の12時に使えなくなるので要注意」
「設定も簡単ですぐに起動できました!」(設定に関する不満は少ない)
日付変更時に一時的に接続が切れるケースがあるようだ。ただ、これは再起動すれば解決することが多い。
料金シミュレーション:本当にお得なの?
実際の旅行パターンで料金を比較してみよう。
韓国3泊4日の場合
- eSIM-san:948円(237円×4日)
- 大手キャリアローミング:11,920円(2,980円×4日)
- レンタルWiFi:約3,200円(受渡手数料込み)
- 現地SIM:約1,500円+購入の手間
eSIM-sanが圧倒的に安い。しかも手間も最小限。
ヨーロッパ周遊2週間の場合
- eSIM-san(33カ国対応):4,956円(354円×14日)
- 大手キャリアローミング:41,720円
- レンタルWiFi:約15,000円
長期滞在になればなるほど、価格差は歴然としている。
こんな人にはeSIM-sanがピッタリ
実際に使ってみて、特におすすめしたいのはこんな人たち。
1. 海外旅行初心者
日本語サポートが充実しているので、初めてでも安心。設定でつまずいても、メールで質問すれば丁寧に答えてくれる。
2. 複数国を周遊する人
国境を越えても自動で切り替わるのは本当に便利。特にヨーロッパ周遊プランは33カ国対応で重宝する。
3. 荷物を減らしたい人
レンタルWiFiのような余計な機器が不要。充電器も1つで済む。
4. 急な出張が多い人
出発直前でも購入・設定可能。実際、私も羽田空港のラウンジで設定したことがある。
逆に向かない人もいる
正直に言って、すべての人に向いているわけではない。
1. 大容量データが必要な人
動画をたくさん見る、大量の写真をクラウドにアップロードするような使い方には向かない。ホテルのWiFiとの併用が前提。
2. eSIM非対応機種の人
古いスマホや一部の格安スマホは対応していない。事前確認は必須。
3. 音声通話が必要な人
基本的にデータ通信専用。現地での電話番号が必要な場合は別の選択肢を考える必要がある。
設定トラブルシューティング:実体験から学んだコツ
何度か使ううちに、トラブルを避けるコツも分かってきた。
出発前の準備
- 必ず日本でeSIMプロファイルをインストールする
- 「モバイルデータ通信」の設定で主回線を確認
- スクリーンショットで設定画面を保存しておく
現地到着後
- 機内モードを解除する前に、eSIMプロファイルを選択
- データローミングをONにする
- それでも繋がらない場合は、一度機内モードON→OFFを試す
よくあるミス
- 日本のキャリアのローミングもONのまま→高額請求の原因に
- APN設定を勝手に変更→繋がらなくなる
- 有効期限切れに気づかない→現地で慌てる
eSIM-san独自の強み:他社にはないサービス
実は、eSIM-sanには他社にはない独自のサービスがある。
24時間日本人医師相談サービス(オプション)
これは本当に心強い。日額250円で、現地で体調を崩した時に日本語で医師に相談できる。実際のレビューでも「言葉も通じない海外で、日本人のお医者さまに相談できるのも安心」という声があった。
リアルタイムサポート
メールでの問い合わせに対するレスポンスが早い。私が深夜に送った質問にも、翌朝には返信が来ていた。
最新情報:2024年の料金改定とサービス拡充
最近、eSIM-sanはサービスを大幅に拡充している。
新規追加国
- 中東5カ国周遊プラン(2,071円〜)
- 中南米14カ国周遊プラン(1,379円〜)
- アフリカ主要国への対応
料金値下げ
特に韓国は業界最安値レベルの237円/日まで下がった。これは正直、採算が取れているのか心配になるレベル。
総括:eSIM-sanは「買い」なのか?
結論から言うと、アジア中心の旅行なら間違いなく「買い」だ。
特に評価できるポイント:
- 圧倒的な価格優位性
- 日本語での充実したサポート
- 設定の簡単さ
- 現地大手キャリアの安定した通信品質
一方で改善してほしい点:
- データ容量のプランをもっと柔軟に
- 音声通話オプションの追加
- アフリカ・南米の対応国拡大
私自身、最初は空港での偶然の出会いから始まったeSIM-sanだが、今では海外旅行の必需品になっている。特に「もしもの時」の安心感は、料金以上の価値がある。
レンタルWiFiの返却を忘れて延滞料金を払ったり、現地でSIMカード売り場を探し回ったりする必要がなくなった。これだけでも十分に価値がある。
次の海外旅行で通信手段に悩んでいるなら、eSIM-sanは確実に選択肢の一つに入れる価値がある。特に初めての人は、まず安い韓国や台湾で試してみるのがおすすめだ。
技術は確実に旅行を便利にしている。eSIMもその一つ。もう重いレンタルWiFiを持ち歩く時代は終わったのかもしれない。


