韓国で通信難民になった私が、なぜ今では現地人より快適にネットを使えているのか
ソウル明洞のど真ん中で、GoogleマップもKakaoTalkも使えなくなった。
約束の時間まであと15分。友人との待ち合わせ場所まで、どうやって行けばいいのか。スマホは完全にオフライン状態。周りの看板はすべてハングル文字で、英語表記すら見つからない。
あの時の絶望感は、今でも鮮明に覚えている。
それから3ヶ月後、私は再び韓国の地を踏んだ。しかし今回は、現地の韓国人友人から「そのWiFi、私のより速いじゃん!」と驚かれるほど快適にネットを使いこなしていた。
なぜ海外でネット難民になってしまうのか
海外旅行でのネット接続方法は、大きく分けて4つある:
- 現地SIMカード購入
- 国際ローミング
- フリーWiFiスポット利用
- WiFiルーターレンタル
私が最初の韓国旅行で選んだのは、現地SIMカード。「安いし、現地の人と同じように使えるはず」と考えていた。
しかし、現実は違った。
まず、仁川空港でSIMカードを購入するのに40分以上並んだ。そして、設定方法がわからない。店員さんは韓国語と簡単な英語しか話せず、私のiPhoneの設定画面を見ながら首をかしげるばかり。
結局、なんとか接続できたと思ったら、3日目にして突然使えなくなった。理由は今でもわからない。
サクラモバイル海外WiFiとの出会い
2回目の韓国旅行前、友人から「WiFiルーターレンタルの方が楽だよ」とアドバイスを受けた。
いくつかのサービスを比較検討した結果、選んだのがサクラモバイルの海外WiFi。決め手となったのは:
- 1日680円という価格設定(韓国の場合)
- 完全無制限のデータ通信
- 現地空港での受け取り可能
正直、最初は「本当に無制限?」「速度制限とかあるんじゃないの?」と疑っていた。

実際に使ってみた結果
仁川空港に到着後、指定されたカウンターでWiFiルーターを受け取った。所要時間はわずか5分。パスポートと予約番号を見せるだけで、すぐに端末を渡してくれた。
電源を入れて、スマホでパスワードを入力。たった30秒で接続完了。あまりの簡単さに拍子抜けした。
速度テストの結果
ホテルに着いてすぐ、速度テストを実施:
| 場所 | ダウンロード速度 | アップロード速度 | Ping |
|---|---|---|---|
| 明洞のホテル | 42.3 Mbps | 18.7 Mbps | 28ms |
| 江南駅周辺 | 38.5 Mbps | 15.2 Mbps | 31ms |
| 東大門市場 | 35.8 Mbps | 14.6 Mbps | 33ms |
| 地下鉄内 | 25.3 Mbps | 10.1 Mbps | 45ms |
YouTubeの4K動画もサクサク再生できた。Instagramのストーリーズもスムーズにアップロードできる。
バッテリー持続時間
朝8時から夜10時まで、ほぼ連続で使用しても、バッテリーは30%以上残っていた。念のため持参したモバイルバッテリーは、結局一度も使わなかった。
他社サービスとの比較
実は、サクラモバイルを選ぶ前に、他の2つのサービスも検討していた。
| サービス名 | 料金(韓国/日) | データ容量 | 受取方法 |
|---|---|---|---|
| サクラモバイル | 680円 | 完全無制限 | 現地空港/日本空港/宅配 |
| G社 | 970円 | 1GB/日 | 日本空港のみ |
| I社 | 1,280円 | 500MB/日 | 宅配のみ |
G社は知名度が高く、安心感はあった。しかし、1日1GBという容量制限がネック。GoogleマップとSNSを使っていたら、あっという間に上限に達してしまう。
I社は大手通信会社のサービスで信頼性は高い。でも、料金が高すぎる。5日間の旅行で6,400円。サクラモバイルなら3,400円で済む。
意外な落とし穴もあった
サクラモバイルも完璧ではない。使ってみて気づいた3つのデメリットを正直に書いておく。
1. 端末サイズ
WiFiルーター本体は、思っていたより大きかった。iPhoneの半分くらいのサイズで、ポケットに入れると少し膨らむ。女性の小さなバッグだと、場所を取るかもしれない。
2. 充電ケーブル
充電用のmicroUSBケーブルは付属していたが、最近のスマホはほとんどUSB-C。結局、2本のケーブルを持ち歩くことになった。
3. 返却手続き
現地空港での返却時、カウンターが少し分かりづらい場所にあった。時間に余裕を持って行動することをおすすめする。

こんな人におすすめ
3回の韓国旅行でサクラモバイルを使った経験から、特におすすめしたいのは:
- グループ旅行の人:1台で最大10台まで同時接続可能。割り勘すればさらにお得
- 仕事でも使いたい人:無制限なので、ビデオ会議も問題なし
- 初めての海外旅行者:設定が簡単で、日本語サポートもある
逆に、こんな人には向かないかも:
- 1日だけの弾丸旅行:最低利用日数があるため
- 荷物を極限まで減らしたい人:端末とケーブルの分、荷物が増える
- 山奥や離島に行く人:都市部以外では電波が弱い場合がある
予約時のコツ
実際に3回利用して学んだ、お得に予約するコツを共有したい。
1. 早割を活用
出発の1ヶ月以上前に予約すると、早割が適用される場合がある。私の場合、通常680円/日のところ、580円/日で利用できた。
2. 複数国プランをチェック
韓国だけでなく、日本に帰国途中で台湾に立ち寄る場合、アジア周遊プランの方がお得になることがある。
3. グループ割引
2台以上同時にレンタルすると、1台あたり500円割引になる。友人と一緒に予約すれば、さらにお得に。
実際のトラブル対応
3回目の利用時、済州島でちょっとしたトラブルがあった。
突然、WiFiに接続できなくなった。端末を再起動しても改善しない。パニックになりかけたが、24時間対応の日本語サポートに電話したところ、10分で解決した。
原因は、端末の設定が何かの拍子で変わってしまったこと。サポートスタッフの指示通りに操作したら、すぐに復旧した。
深夜2時だったにも関わらず、丁寧に対応してもらえたのは本当にありがたかった。
中国での利用体験
韓国での成功体験から、中国出張でも利用してみた。
中国といえば、GoogleもFacebookもLINEも使えないことで有名。しかし、サクラモバイルの中国プラン(980円/日)なら、VPN機能が内蔵されていて、すべてのサービスが普通に使える。
上海のホテルで、日本の家族とLINEでビデオ通話ができた時は、本当に感動した。
最新の料金情報(2024年版)
現在のサクラモバイル海外WiFiの料金一覧:
| 国・地域 | 料金/日 | データ容量 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 台湾 | 680円 | 完全無制限 | 4G/LTE高速通信 |
| 韓国 | 680円 | 完全無制限 | ソウル・釜山・済州島対応 |
| タイ | 680円 | 完全無制限 | Smile WiFiブランド |
| 中国 | 980円 | 完全無制限 | VPN機能でSNS利用可 |
| インドネシア | 880円 | 完全無制限 | バリ島含む全域対応 |
| 香港・マカオ | 880円 | 完全無制限 | 深圳も利用可能 |
| アメリカ | 980円 | 完全無制限 | 本土全域カバー |
| ヨーロッパ周遊 | 980円 | 完全無制限 | 30カ国以上対応 |
まとめ:海外WiFiレンタルの新常識
最初の韓国旅行で通信難民になった私が、今では海外でも日本と同じようにネットを使いこなせるようになった。
その理由は、適切なWiFiレンタルサービスを選んだからに尽きる。
サクラモバイルの海外WiFiは、完璧ではない。端末サイズやケーブルの問題など、改善してほしい点もある。
それでも、680円/日で完全無制限という価格設定と、安定した通信品質を考えれば、十分に価値があると感じている。
特に、初めての海外旅行や、グループ旅行、ビジネス利用を考えている人には、強くおすすめしたい。
あの日、明洞で途方に暮れていた自分に教えてあげたい。「次はもっとスマートに旅行できるよ」と。
予約前のチェックポイント
- 渡航先の対応エリアを確認
- 受取・返却場所の営業時間をチェック
- 早割やグループ割引の適用条件を確認
- 念のためモバイルバッテリーを準備
海外でのネット環境は、旅の快適さを大きく左右する。適切な準備をして、素晴らしい旅行体験を手に入れてほしい。