106万円が消えた日―音羽トレンディで知った不動産業界の闇と光

運命を変えた週末の出来事

2023年春、私は人生初のマイホーム購入を決意した。都内の中古マンション、築10年、3LDK。大手不動産会社A社で内見を重ね、ついに理想の物件に出会った。しかし、諸費用の見積もりを見て愕然とした。

友人の一言で調べ始めた結果、音羽トレンディという会社の存在を知った。「仲介手数料最大無料」という言葉に、正直、最初は疑いの目を向けた。

音羽トレンディの仕組みを徹底解剖

半信半疑で問い合わせた私に、担当の山田さん（仮名）は丁寧に説明してくれた。

「売主様から手数料をいただけるケースでは、買主様からは一切いただきません。これが私たちの方針です」

実は、不動産業界では売主・買主の両方から手数料を取るのが一般的。しかし音羽トレンディは、売主からの手数料のみで運営する仕組みを確立していた。

35年の実績が物語る信頼性

調べてみると、音羽トレンディは1988年創業。バブル崩壊もリーマンショックも乗り越えてきた老舗企業だった。この事実が、私の不安を少しずつ解消していった。

実際の利用体験―期待と現実のギャップ

初回相談での驚き

オフィスを訪れた私を迎えたのは、業界歴23年のベテランスタッフ。物件の詳細情報はもちろん、周辺環境の10年後の変化予測まで教えてくれた。

特に印象的だったのは、物件の住所を隠さずに公開している点。他社では「詳細は来店後に」が常識だったが、音羽トレンディは全てオープンだった。

価格交渉の真実

「手数料無料だと価格交渉してくれないのでは？」という不安は杞憂だった。山田さんは売主との交渉で、なんと80万円の値引きに成功。結果的に、186万円もの節約につながった。

住宅ローンサポートの充実度

驚いたのは、住宅ローンの手続きサポートも完全無料だったこと。他社では「ローン代行手数料11万円」が相場だが、音羽トレンディは金融機関の紹介から書類作成まで全て無料でサポートしてくれた。

他社サービスとの徹底比較

私が実際に検討した3社を比較してみよう。

大手A社の特徴

知名度は抜群で、物件数も豊富。しかし、仲介手数料は満額請求。「安心料」として考える人には良いが、コスト重視の私には合わなかった。

ネット系B社の特徴

手数料半額は魅力的だったが、実際に利用した知人によると「価格交渉はほぼしてくれない」とのこと。また、トラブル時の対応に不安が残った。

利用して分かった本当のメリット・デメリット

予想以上だったメリット

• 浮いたお金で新生活準備が充実：106万円で家具・家電を一新できた
• プロの目線での物件診断：20年後の資産価値まで考慮したアドバイス
• 迅速な対応：問い合わせから内見まで最短翌日で調整
• アフターフォロー：購入後も税金関係の相談に乗ってくれた

正直に感じたデメリット

• 対象物件の制限：2,000万円未満の物件は対象外
• 売主が個人の場合は適用外：仲介手数料が発生するケースもある
• 店舗数が少ない：地方では対面相談が難しい場合も

こんな人におすすめしたい

特におすすめな人

• 初めての不動産購入で、できるだけコストを抑えたい人
• 2,000万円以上の物件を検討している人
• 新築一戸建て、売地、中古マンションを探している人
• 全国どこでも対応可能なサービスを求める人

他社を検討すべき人

• 1,000万円台の物件を探している人
• 個人売主の物件にこだわりがある人
• 対面でのきめ細かいサポートを最優先する地方在住者

実際のお客様の声

音羽トレンディを利用した他の方の体験談も調査してみた。

「半信半疑でしたが、本当に手数料0円でした。浮いた120万円で、子供部屋の家具を全て新調できました」（30代女性・東京都）

「地方在住ですが、オンラインでの対応が丁寧で安心でした。ただ、現地確認は自分で行く必要がありました」（40代男性・福岡県）

音羽トレンディ利用の流れ

1. 問い合わせ：公式サイトから気になる物件を問い合わせ
2. ヒアリング：希望条件や予算を詳しく相談
3. 物件提案：条件に合う物件を複数提案
4. 内見調整：スケジュールに合わせて内見を設定
5. 価格交渉：希望があれば積極的に交渉
6. 契約手続き：住宅ローンの手配もサポート
7. 引き渡し：最後まで丁寧にフォロー

業界の裏話―なぜ他社は真似しないのか

音羽トレンディの担当者から聞いた話では、この仕組みを真似しない理由は単純だった。

「両方から手数料をもらえば利益は2倍。わざわざ半分にする理由がない、というのが業界の常識なんです」

しかし、音羽トレンディは「長期的な顧客満足」を重視。口コミや紹介による新規顧客獲得で、十分な収益を確保しているという。

まとめ―106万円の価値を考える

音羽トレンディを利用して3ヶ月。新居での生活も落ち着いてきた今、改めて思う。あの時、友人の一言がなければ、私は何の疑問も持たずに106万円を支払っていただろう。

仲介手数料無料サービスは、決して「怪しい」ものではなかった。むしろ、不動産業界の既得権益に挑戦する、顧客第一主義のサービスだった。

もちろん、全ての人に最適なサービスとは言えない。しかし、少なくとも「仲介手数料は当たり前」という固定観念は捨てるべきだと強く感じた。

106万円―それは我が家にとって、子供の教育資金1年分に相当する金額だった。この選択が正しかったと、今なら自信を持って言える。