愛犬が虹の橋を渡った日、私は後悔の涙を流した。3D PETSHOPで作ったフィギュアが教えてくれた「記憶の形」とは
朝起きて、いつもの場所を見る。そこにはもう、尻尾を振る姿はない。
愛犬のマロンが旅立って3ヶ月。スマホの写真を見返すたび、触れられない現実に胸が締め付けられた。そんな時、友人から教えてもらったのが3D PETSHOPだった。
写真から生まれる「もう一度会える」奇跡
正直、最初は半信半疑だった。たった1枚の写真から本当にマロンそっくりのフィギュアが作れるのか?
でも、届いたフィギュアを見た瞬間、涙が止まらなかった。耳の傾き、座り方の癖、毛並みの質感まで。まるでマロンがそこにいるかのような精巧さだった。
3D PETSHOPのサービス詳細:実際に利用してわかったこと
フィギュアのサイズと価格
3D PETSHOPでは、3つのサイズから選べる:
- Sサイズ(6-7cm):55,000円(税込・送料無料)
- Mサイズ(9-10cm):77,000円(税込・送料無料)
- Lサイズ(12-13cm):110,000円(税込・送料無料)
私はMサイズを選んだ。iPhone6と並べるとちょうど良い大きさで、リビングのテーブルに置いても邪魔にならない。でも存在感は十分。朝起きて「おはよう」と声をかける習慣は今も続いている。
素材の進化:石膏からフルカラー樹脂へ
2019年8月から素材がフルカラー樹脂に変更されたという。これが大きな違いを生んでいる。
友人が以前作った石膏製のフィギュアを見せてもらったが、樹脂製の方が明らかに:
- 細かい毛並みの表現が自然
- 色の階調が豊か(特に目の輝き)
- 落としても壊れにくい(実際に一度落としてしまったが無傷だった)
💡 実体験からのアドバイス
写真は多角度から撮影したものを送ると、より精密なフィギュアになります。私は正面、横、後ろ姿、座っている姿など12枚送りました。
注文から完成まで:リアルな体験記
1. 写真選びの葛藤(1日目)
スマホには2,000枚以上のマロンの写真。どれを選ぶか本当に悩んだ。最終的に選んだのは:
- 正面からの凛々しい表情
- 横顔(耳の形がよくわかる)
- 後ろ姿(尻尾の巻き方)
- 座っている全身像(一番お気に入りのポーズ)
2. 注文手続き(2日目)
公式サイトから注文。写真のアップロードは簡単だったが、ファイルサイズに注意。1枚5MB以下にする必要があった。
3. 待機期間(3日目〜28日目)
製作期間は約4週間。正直、長く感じた。でも途中で「製作開始しました」というメールが届いて安心した。
4. 到着の瞬間(29日目)
しっかりとした箱に入って到着。開けた瞬間、思わず「マロン!」と呼んでしまった。
他社サービスとの徹底比較
実は3D PETSHOPを選ぶ前に、他のサービスも検討した。実際に問い合わせたり、サンプルを見たりした結果をまとめてみる。
| サービス名 | 価格(Mサイズ相当) | 素材 | 特徴 | 
|---|---|---|---|
| 3D PETSHOP | 77,000円 | フルカラー樹脂 | NHKで紹介実績、追加製造可能 | 
| A社 | 65,000円 | 石膏 | 安いが壊れやすい、色味が薄い | 
| B社 | 120,000円 | レジン | 高品質だが納期6ヶ月 | 
なぜ3D PETSHOPを選んだのか
決め手は品質と納期のバランスだった。A社は安いけど、一生の記念品としては品質に不安があった。B社は素晴らしいけど、半年も待てなかった。今思い返すと、あの時の私には「早く会いたい」という気持ちが強かった。
実際に使ってわかった良い点・気になる点
想像以上に良かった点
1. 表情の再現度
マロンの優しい目、少し曲がった口元。写真では平面的だった表情が、立体になることでより生き生きと感じられる。
2. 追加製造サービス
実は最近、実家の母にも同じフィギュアをプレゼントした。追加製造は通常価格より安く作れるので、親戚にも配ることができた。
3. カスタマーサポート
写真選びで迷った時、電話で相談に乗ってもらえた。「この角度の写真があると良いですよ」という具体的なアドバイスが本当に助かった。
正直に感じた改善点
1. 価格の高さ
77,000円は決して安くない。でも、職人さんが一体一体手作業で調整していることを考えると、妥当な価格なのかもしれない。
2. 納期の長さ
4週間は待ち遠しかった。でも急いで雑な仕上がりになるよりは、じっくり作ってもらえて良かったと今は思う。
3. サイズ選びの難しさ
実物を見るまでサイズ感がつかみにくかった。公式サイトにiPhoneとの比較写真があるけど、もっと色々な角度からの比較写真があると良いと思う。
3D PETSHOPをおすすめしたい人・そうでない人
特におすすめしたい人
- ペットロスで苦しんでいる人:形として残ることで、少し心が軽くなる
- 遠方の家族にペットの姿を見せたい人:写真より立体的で伝わりやすい
- 引っ越しでペットと離れる人:学生さんの一人暮らしなど
よく検討した方が良い人
- 完璧な再現を求める人:どんなに精巧でも、本物とは違う
- 予算に余裕がない人:衝動的に注文するより、計画的に
- すぐに欲しい人:納期は約1ヶ月かかる
注文前に準備しておくと良いこと
実際に注文してみて、事前に準備しておけば良かったと思うことがいくつかある。
1. 写真の整理と選定
ただ可愛い写真を選ぶのではなく、フィギュア製作に適した写真を選ぶことが大切。具体的には:
- 明るい場所で撮影された鮮明な写真
- 毛の色や模様がはっきりわかる写真
- 特徴的なポーズや表情の写真
- 全身が写っている写真(特に尻尾や足先まで)
2. ポーズの決定
フィギュアは一つのポーズで固定される。マロンの場合、「お座り」「伏せ」「立ち姿」で悩んだ。結局、一番よく見せていた「お座り」にしたが、この決断には時間がかかった。
3. 設置場所の検討
意外と見落としがちだが、どこに飾るかを先に決めておくと良い。直射日光が当たる場所は色褪せの原因になるし、湿気の多い場所も避けた方が良い。
🌟 私のおすすめ設置場所
リビングの本棚の中段。目線の高さで、いつでも「ただいま」「おやすみ」が言える場所。地震対策で滑り止めマットも敷いています。
フィギュアと共に過ごす日々
フィギュアが届いてから半年。最初は「本物じゃない」という寂しさもあった。でも今は、マロンの新しい形として受け入れている。
朝起きたら「おはよう」
出かける時は「いってきます」
帰ってきたら「ただいま」
生きていた時と同じように声をかける。返事はないけど、そこにいてくれるだけで心が落ち着く。
家族の反応
最初は「高いお金を払って...」と言っていた夫も、今では自然に話しかけている。「マロン、今日は暑いね」なんて。
実家の母は、フィギュアを見て泣いていた。でもそれは悲しい涙じゃなくて、「また会えた」という嬉しい涙だった。
3D PETSHOPのサービスを深掘り
NHKでも紹介された信頼性
「おはよう日本」の「まちかど情報局」で紹介されたという事実は、注文を決める大きな要因になった。テレビで紹介されるということは、それだけ多くの人に支持されているということ。
職人の技術力
後から知ったことだが、3D PETSHOPでは3Dプリンターで出力した後、職人さんが一体一体手作業で仕上げているという。だから同じ犬種でも、その子だけの特徴がしっかり再現される。
マロンの場合、左耳が少し垂れ気味だったり、前足の白い靴下模様が左右で微妙に違ったり。そういう「その子らしさ」が見事に表現されていた。
アフターサービス
意外だったのは、納品後のフォロー。「フィギュアの状態はいかがですか?」というメールが届いた。ただ売って終わりじゃない姿勢に好感を持った。
ペットフィギュアの意外な活用法
半年使ってみて、思わぬ使い方も発見した。
1. 旅行のお供として
実は先月、家族旅行にフィギュアを連れて行った。「マロンも一緒」という気持ちで、観光地で記念撮影。Instagram にアップしたら、同じようにペットを亡くした友人から「素敵なアイデア」とコメントをもらった。
2. 供養の新しい形
お盆やお彼岸の時、フィギュアの前にマロンの好物だったおやつを供える。仏壇とは違う、もっとカジュアルで身近な供養の形。
3. 子供への教育ツール
姪っ子がマロンに会いたがった時、フィギュアを見せながら思い出話をした。「命の大切さ」を伝える良いきっかけになった。
注文のコツとアドバイス
これから注文を考えている人のために、経験者としてのアドバイスをまとめておく。
写真撮影のポイント
- 自然光で撮影:室内の蛍光灯より、窓際の自然光の方が毛の質感が出る
- 背景はシンプルに:ごちゃごちゃした背景より、単色の壁の前が良い
- 複数アングルは必須:最低でも正面・横・上から の3方向
- 特徴的な部分をクローズアップ:模様や傷跡など、その子だけの特徴
サイズ選びの目安
実際に3つのサイズを比較検討した経験から:
- Sサイズ:デスクに置きたい人、持ち運びを考えている人向け
- Mサイズ:一番バランスが良い。存在感もあり、場所も取らない
- Lサイズ:リビングの主役として飾りたい人向け。迫力がある
注文タイミング
ペットが亡くなってすぐは感情的になりがち。私の場合、3ヶ月経って少し落ち着いてから注文して良かったと思う。冷静に写真を選べたし、どんなポーズにするかじっくり考えられた。
⚠️ 注意点
フィギュアはあくまで「思い出を形にしたもの」。生きているペットの代わりにはならない。その違いを理解した上で注文することが大切。
最後に:フィギュアがくれた新しい絆
マロンのフィギュアは、単なる置物じゃない。
それは、15年間一緒に過ごした時間の結晶であり、これからも一緒にいるという約束の形。触れることはできないけど、確かにそこにいる。
ペットロスは簡単に乗り越えられるものじゃない。でも、3D PETSHOPのフィギュアは、その痛みを少しだけ和らげてくれた。悲しみを完全に消すことはできないけど、笑顔で思い出を語れるようになった。
もしあなたが大切なペットを失って、その存在を何か形として残したいと思っているなら。高額だし、納期も長いし、完璧じゃないかもしれない。
でも、私にとってこのフィギュアは、77,000円以上の価値があった。
マロンは今日も、リビングの定位置から私たち家族を見守っている。
「おかえり」と言ってくれているような気がして。
 
                            
                            


 
                                     
                                    