毎月7,240円。これが私がAdobe Creative Cloudに支払い続けていた金額だ。年間にすると86,880円。3年間で26万円以上をドブに捨てていたことになる。

最悪なのは、その高額な料金を払いながら、PhotoshopもIllustratorもほとんど使いこなせていなかったという事実。YouTubeの無料動画で独学しようとしたが、体系的に学べず、結局は「高機能な画像ビューワー」として使う日々...

しかし、ある日偶然見つけたアドバンスクールオンラインの存在が、すべてを変えた。

なぜプロは黙っているのか?Adobe公式より2万円以上安い理由

調べてみると、Adobe社には「プラチナスクールパートナー」という認定制度があることがわかった。これは、質の高い教育を提供する教育機関に対して、特別価格でAdobe CCを提供できる権限を与える制度だ。

アドバンスクールオンラインは、このプラチナパートナーに認定されている数少ない教育機関の一つ。だから65,360円という破格の価格でAdobe CC 1年分と12講座をセットで提供できるのだ。

実際に使ってみた:12講座の中身は期待以上だった

正直、最初は「安いから講座の質も低いだろう」と疑っていた。しかし、実際に受講してみると、その充実度に驚かされた。

特に役立った講座TOP5

  1. Photoshop CC講座 - 基礎から実践的なレタッチ技術まで網羅
  2. Premiere Pro CC講座 - YouTube動画編集に必要なスキルが身につく
  3. After Effects CC講座 - モーショングラフィックスの基本をマスター
  4. Illustrator CC講座 - ロゴ作成からイラスト制作まで幅広くカバー
  5. XD講座 - UI/UXデザインの実践的なワークフロー

各講座は平均して1日90分程度の学習で約2週間で修了できる設計。忙しい社会人でも無理なく進められる。

他社サービスとの徹底比較:なぜアドバンがベストなのか

同じようなAdobe CC付き講座は他にもある。実際に3つのサービスを比較してみた。

サービス名 価格(年間) 講座数 特徴
アドバンスクール 65,360円 12講座 業界最多の講座数、6ヶ月間学び放題
デジハリONLINE 39,980円 3講座 価格は安いが講座数が少ない
ヒューマンアカデミー 39,980円 5講座 サポート期間が3ヶ月と短い

価格だけ見ると他社の方が安いが、講座数と学習期間を考慮すると、アドバンスクールのコスパが圧倒的だ。1講座あたりの価格は約5,500円。他社の半額以下になる。

意外な落とし穴:購入前に知っておくべき3つの注意点

ただし、完璧なサービスというわけではない。実際に使ってみて気づいた注意点もある。

1. 引換コードの入力が少し面倒

購入後、Adobe公式サイトで引換コードを入力する必要がある。手順は詳しく説明されているが、慣れない人には少し複雑に感じるかもしれない。私も最初は戸惑った。

2. 講座の質問は専用フォームから

リアルタイムのチャットサポートはない。質問は専用フォームから送信し、回答を待つ必要がある。急ぎの質問には向かない。

3. 返品・キャンセルは基本的に不可

デジタル商品の性質上、購入後のキャンセルは原則として受け付けていない。購入前に十分検討する必要がある。

個人的な失敗談:最初の1ヶ月で挫折しかけた理由

恥ずかしい話だが、購入後の最初の1ヶ月はほとんど講座を見なかった。「いつでも見られる」という安心感が、逆に先延ばしの原因になったのだ。

転機は、友人から「デザインの仕事を手伝ってくれない?」と頼まれたこと。締切があると人は動く。必死でIllustrator講座を受講し、なんとかロゴデザインを完成させた。報酬は3万円。講座代の半分近くを1件の仕事で回収できた。

この経験から学んだのは、「学習には明確な目標が必要」ということ。漠然と「スキルアップしたい」では続かない。具体的な制作物や締切を設定することが大切だ。

購入から3ヶ月後の変化:副業収入が月5万円に

講座で基礎を身につけた後、クラウドソーシングサイトでデザインの仕事を受注し始めた。最初は簡単なバナー作成から。徐々に動画編集やWebデザインの案件も受けられるようになった。

現在の副業収入は月平均5万円程度。年間60万円の副収入は、Adobe CCの費用を十分にペイできる金額だ。しかも、スキルは一生もの。投資対効果は計り知れない。

こんな人には向いていない:正直な評価

万人向けのサービスではないことも正直に伝えたい。以下のような人には向いていないかもしれない。

  • 「買えば自動的にスキルが身につく」と思っている人
  • 学習時間を確保できない人(最低でも週5時間は必要)
  • 特定のアプリ1つだけを使いたい人(単体プランの方が安い)
  • すでにAdobe CCを使いこなしている上級者

購入のベストタイミング:知らないと損する情報

Adobe公式の個人版を使っている人は、契約更新の1ヶ月前がベストタイミングだ。なぜなら、学生版への切り替えには少し時間がかかるから。

手順は以下の通り:

  1. Adobeサポートに連絡(電話:0120-907-512)
  2. 個人版から学生版への切り替えを依頼
  3. クレジットカード情報の削除を依頼
  4. アドバンスクールで購入
  5. 引換コードを入力

この手順を踏まないと、二重課金のリスクがある。私の友人は、この手順を知らずに1ヶ月分無駄に支払ってしまった。

予想外の発見:コミュニティの存在

購入後に知ったのだが、受講生同士の非公式コミュニティが存在する。SNS上で「#アドバンスクール」で検索すると、同じ講座を受講している仲間が見つかる。

作品を共有したり、分からない部分を教え合ったり。独学の孤独感がなくなったのは大きな収穫だった。公式のサポートではカバーしきれない部分を、コミュニティが補完してくれる。

最後に:3年前の自分に伝えたいこと

もし3年前に戻れるなら、迷わずアドバンスクールを選ぶ。26万円以上を無駄にすることもなかったし、もっと早くスキルを身につけられたはずだ。

ただ、遠回りしたからこそ分かることもある。「安いから」という理由だけで選んではいけない。重要なのは、自分が本気で学ぶ覚悟があるかどうか。

65,360円は決して安い金額ではない。しかし、本気で学べば1年以内に回収できる投資だ。私がそうだったように。

迷っている時間も、実はコストだということを忘れずに。