「また外食?」という夫の一言で、私の中で何かが切れた。

結婚して5年、料理教室に3つも通ったのに、相変わらず「美味しい」という言葉を聞けない日々。レシピ本は20冊以上買い、YouTubeの料理動画も数え切れないほど見た。それでも家族の箸は進まない。

そんな時、友人から聞いた「プロのシェフが教えるオンライン料理教室」という言葉が頭から離れなかった。正直、「また失敗するだけだろう」と思いながらも、藁にもすがる思いで始めたのがシェフレピだった。

予想外の結果に自分でも驚いた

開始から3週間後、いつものように夕食を出した時のこと。普段は無言で食べる夫が箸を止めて「これ、どうしたの?」と聞いてきた。心臓が止まりそうになった。また失敗したのかと思ったら、「めちゃくちゃ美味しいんだけど」という言葉が続いた。

5歳の娘も「ママ、これおかわり!」と初めて言ってくれた。涙が出そうになったのを必死でこらえた。

なぜ今までの料理教室では上達しなかったのか

振り返ってみると、今までの料理教室には致命的な問題があった。

  • グループレッスンで質問しづらい雰囲気
  • 先生の手元が見えにくい
  • 自宅のキッチンと環境が違いすぎる
  • 習った料理を家で再現できない

特に「なぜそうするのか」という理由を教えてもらえないことが多かった。ただ手順を追うだけで、応用が利かない。だから少し材料が変わるだけで失敗していた。

シェフレピが他と決定的に違う点

シェフレピの動画を初めて見た時、衝撃を受けた。プロのシェフが「なぜ」を徹底的に説明してくれるのだ。

例えば、玉ねぎを炒める時も「飴色になるまで」という曖昧な表現ではなく、「糖度が上がって甘みが引き出される化学変化」まで教えてくれる。温度管理の重要性、食材の切り方による味の変化、調味料を入れるタイミングの科学的根拠まで。

今まで「料理は感覚」だと思っていたけれど、実は理論と科学だったことに気づいた。

実際に作ってみて驚いたレシピ:
四川風麻婆豆腐 - 本場の味が自宅で再現できた
極上ボロネーゼ - レストランより美味しいと家族が絶賛
牛肉のステーキ - 焼き方の理論を学んで失敗知らずに

食材キットという画期的なシステム

正直、最初は食材キットに抵抗があった。「結局、手抜きじゃないか」と。でも使ってみて認識が180度変わった。

普通なら手に入りにくいプロ仕様の調味料や珍しい食材が届く。スーパーを3軒回っても見つからないような材料が、きちんと計量された状態で届くのだ。これがどれだけストレスフリーか。

しかも余らない。これが地味に重要だった。今まで特別な料理を作ろうとすると、使い切れない調味料や食材が冷蔵庫の肥やしになっていた。

他社サービスとの徹底比較

実は、シェフレピを始める前に他のオンライン料理教室も検討した。実際に無料体験も含めて3社試したので、リアルな比較をお伝えする。

項目 シェフレピ クックパッドプレミアム オイシックス料理教室
月額料金 2,000円 308円 3,980円〜
レッスン数 140種類以上 レシピのみ 月4〜8レッスン
講師の質 現役プロシェフ 一般投稿者 料理研究家
動画の質 プロ撮影・編集 動画なし 標準的
食材キット 購入可能 なし セット販売
理論の説明 詳細な解説あり ほぼなし 基本のみ

クックパッドプレミアムとの違い

クックパッドは安いが、正直「レシピ集」でしかない。動画もないし、なぜその手順なのかという説明もない。結局、失敗する理由がわからないまま終わる。

投稿者によって味のばらつきも大きく、「美味しくできた」というコメントを信じて作っても期待外れなことが多かった。

オイシックス料理教室との違い

オイシックスは食材の質は良いが、選択肢が少なすぎる。月に数回しかレッスンがなく、好きな料理を選べない。しかも時間指定のライブ配信が多く、仕事をしている身としては参加が困難だった。

価格も高く、コスパを考えるとシェフレピの方が圧倒的に良い。

実際に感じたメリットとデメリット

メリット

1. 時間の自由度が高い
深夜でも早朝でも、自分の都合に合わせて学べる。子供が寝た後の22時からでも問題ない。

2. 何度でも見返せる
通常の料理教室では一度聞き逃したら終わり。でもシェフレピなら、わからない部分を何度でも巻き戻して確認できる。

3. プロの技術が身につく
包丁の持ち方から火加減まで、基礎からしっかり学べる。今まで我流でやっていたことがいかに間違っていたか痛感した。

4. 家族の反応が変わる
これが一番嬉しかった。「美味しい」と言われることがこんなに幸せだとは。

デメリット

1. 初期投資が必要
月額2,000円は安いが、食材キットを購入すると結構な出費になる。ただし、外食が減ったので結果的にはプラス。

2. キッチン設備の差
プロ仕様の設備で撮影されているため、自宅では再現しづらい部分もある。でも代替方法も教えてくれるので大きな問題ではない。

3. 習慣化が必要
継続しないと意味がない。最初の1ヶ月は意識的に時間を作る必要があった。

こんな人には向いていない

正直に言うと、シェフレピは万人向けではない。

  • とにかく安く済ませたい人(クックパッドの方が安い)
  • 料理に興味がない人(モチベーションが続かない)
  • インスタント食品で満足している人
  • 動画を見る時間も惜しい人

逆に言えば、「本気で料理が上手くなりたい」という気持ちがある人には最高のサービスだと思う。

予想外の副次効果

料理が上達したことで、思わぬ変化があった。

まず、夫婦の会話が増えた。「今日は何作ったの?」「この味付けいいね」という料理の話題から始まり、自然と他の話もするようになった。

子供も料理に興味を持ち始め、週末は一緒にキッチンに立つようになった。5歳の娘が「ママみたいにお料理上手になりたい」と言ってくれた時は、本当に嬉しかった。

さらに、友人を家に招く機会も増えた。以前は外食ばかりだったが、今では「うちで食べていく?」と自信を持って言えるようになった。

実際の料理例と家族の反応

特に評判が良かった料理をいくつか紹介する。

四川風麻婆豆腐

山椒の痺れと唐辛子の辛さのバランスが絶妙。市販の素では絶対に出せない本格的な味。辛いもの好きの夫が「店より美味い」と絶賛。

極上ボロネーゼ

6時間煮込むレシピだが、その価値は十分にある。肉の旨味が凝縮されていて、子供もペロリと完食。冷凍保存もできるので、まとめて作っている。

牛肉のステーキ

火加減の科学的な説明のおかげで、毎回同じ焼き加減で作れるようになった。特別な日の定番メニューに。

💡 料理上達のコツ:
最初は簡単なレシピから始めて、徐々にレベルを上げていくこと。いきなり難しい料理に挑戦すると挫折する可能性が高い。

コストパフォーマンスを検証

実際にかかった費用を計算してみた。

  • 月額料金:2,000円
  • 食材キット:平均3,000円×月2回=6,000円
  • 月間合計:約8,000円

一見高く感じるが、以前の外食費と比較すると:

  • 外食(月8回):約24,000円
  • 料理教室(月4回):12,000円
  • 以前の月間合計:約36,000円

月に28,000円も節約できていることになる。しかも家族の満足度は格段に上がった。

無料プランから始めるのがおすすめ

いきなり有料プランは抵抗があるという人は、無料プランから始めることをおすすめする。限定公開のレッスンだけでも、シェフレピの良さは十分に体感できる。

私も最初は無料プランで「極上ボロネーゼ」を作ってみて、その完成度の高さに驚いて有料プランに移行した。

まとめ:料理下手は言い訳だった

シェフレピを始めて4ヶ月が経過した今、はっきりと言える。料理下手は才能の問題ではなく、正しい方法を知らないだけだった。

プロのシェフが理論的に、科学的に教えてくれることで、料理は誰でも上達できるスキルだと実感した。センスや勘ではなく、知識と技術の積み重ね。

もし過去の私のように「料理が苦手」「何を作っても美味しくない」と悩んでいる人がいたら、騙されたと思って試してみてほしい。人生が変わるとまでは言わないが、少なくとも食卓は確実に変わる。

家族の「美味しい」という言葉。それだけで、すべての苦労が報われる気がする。