父の葬儀で420万円請求された私が、なぜ今「月々2,800円の積立」を始めたのか|実録・互助会ごじょクル体験談
あの日、葬儀社から渡された請求書を見て、手が震えました。420万円。
父が急逝してから3日目。悲しみに暮れる間もなく、現実的な問題が押し寄せてきました。葬儀の準備、親戚への連絡、そして何より想像を超える葬儀費用。
「こんなにかかるなんて...」
銀行の残高を確認しながら、途方に暮れた記憶は今でも鮮明です。結局、兄弟で分担し、貯金を切り崩してなんとか支払いました。でも、もし私が一人っ子だったら?もし貯金がなかったら?
その経験から1年。今、私は月々2,800円の積立を始めています。それが今回レビューする「ごじょクル」という互助会サービスです。
そもそも「互助会」って何?私も最初は知りませんでした
恥ずかしながら、父の葬儀まで「互助会」という言葉すら知りませんでした。調べてみると、これは冠婚葬祭の費用を事前に積み立てる相互扶助システムのこと。
簡単に言えば、毎月少額を積み立てておいて、いざという時に葬儀や結婚式の費用に充てられるという仕組みです。
「でも、普通に貯金すればいいんじゃない?」
最初はそう思いました。でも、実際に調べてみると、単なる貯金とは全く違うメリットがありました。
ごじょクルを選んだ4つの理由
数ある互助会の中で、なぜ「ごじょクル」を選んだのか。実際に加入して8ヶ月が経った今、その理由を振り返ってみます。
1. 会員割引が想像以上だった
正直、最大50%OFFという数字を見た時は「本当?」と疑いました。でも、実際に見積もりを取ってみると...
例えば、一般的な家族葬(30名程度)の場合:
・通常価格:180万円
・会員価格:90万円
半額とまではいかなくても、実際に40%以上の割引になるケースが多いようです。
2. 電話一本で全て手配してくれる
父の時は、葬儀社探しから火葬場の手配、死亡届の提出まで、全て自分たちでやりました。悲しみの中での手続きは、本当に辛かったです。
ごじょクルなら、24時間対応の電話一本で専門スタッフが動いてくれます。実際、先日義母が亡くなった際に利用した知人は「精神的な負担が全然違った」と言っていました。
3. 経済産業大臣の許可事業という安心感
積立金を預けるわけですから、会社が潰れたら...という不安はありました。でも、ごじょクルを含む互助会は「割賦販売法」に基づく国の許可事業。
預かり金の半分は供託金として保全されているそうです。完璧ではないにしても、一般企業に比べれば安心感は段違いです。
4. 月々の負担が思ったより軽い
私が選んだプランは月々2,800円。スタバのコーヒー5杯分くらいです。これで将来の大きな出費に備えられるなら、決して高くないと感じました。
実際に加入してわかった、良い点と気になる点
きれいごとばかり書いても仕方ないので、8ヶ月使ってみて感じた本音を書きます。
良かった点
1. オンライン入会が意外とスムーズ
てっきり対面での面倒な手続きがあるかと思いきや、スマホで20分程度で完了しました。本人確認書類のアップロードも簡単でした。
2. 全国どこでも使える
父の実家は地方なので、そこでも使えるか心配でしたが、提携葬儀場は全国にあるとのこと。実際、サイトで検索してみると、実家の近くにも3箇所ありました。
3. 結婚式にも使える
葬儀のイメージが強いですが、結婚式場の割引もあります。妹が来年結婚予定なので、これは嬉しい誤算でした。
気になった点
1. 解約時の返金率が低い
途中解約すると、積立金の一部しか返ってきません。私の場合、5年未満だと約70%の返金率。長期契約が前提のサービスだということは理解しておく必要があります。
2. プラン変更に制限がある
一度決めたプランの変更は、条件付きでしか認められません。最初のプラン選びは慎重に。
3. 地域によってサービス内容に差がある
都市部は選択肢が豊富ですが、地方だと提携先が限られることも。事前に自分の地域の状況を確認することをお勧めします。
他社サービスとの比較:ごじょクル vs ベルコ vs セレマ
加入前に、大手の互助会3社を比較検討しました。実際に資料請求して、電話でも問い合わせた結果をまとめます。
| 項目 | ごじょクル | ベルコ | セレマ |
|---|---|---|---|
| 最低月額 | 2,800円〜 | 3,000円〜 | 3,500円〜 |
| 会員割引率 | 最大50% | 最大40% | 最大45% |
| 対応エリア | 全国 | 全国(最多) | 主要都市中心 |
| オンライン入会 | ○ | ○ | △(一部地域のみ) |
| 解約時返金率 | 約70%(5年未満) | 約80%(5年未満) | 約65%(5年未満) |
| 結婚式対応 | ○ | ○ | △(限定的) |
正直、どこも一長一短です。ベルコは老舗で安心感がありますが、月額がやや高め。セレマは都市部のサービスは充実していますが、地方だと弱い。
私がごじょクルを選んだ決め手は、月額の安さとオンライン入会の手軽さでした。あと、電話対応の女性スタッフの説明が一番丁寧だったのも好印象でした(これ、意外と大事です)。
実際の申込みから積立開始までの流れ
参考までに、私が実際に経験した申込みの流れを時系列で紹介します。
1日目:資料請求(所要時間:3分)
公式サイトから資料請求。名前、住所、電話番号を入力するだけ。その日の夜には確認メールが届きました。
4日目:資料到着
A4サイズの封筒で到着。パンフレット3種類と、プラン比較表、申込書が入っていました。押し売り的な電話は一切なし(これ重要)。
7日目:電話で質問(所要時間:15分)
疑問点があったので、フリーダイヤルに電話。待ち時間なしですぐつながりました。担当の方は元葬儀社勤務だそうで、実務的な質問にも詳しく答えてくれました。
10日目:オンライン申込み(所要時間:20分)
スマホから申込み。本人確認書類は運転免許証を写真撮影してアップロード。口座振替の設定もオンラインで完了。
14日目:契約完了通知
メールと郵送で契約完了の通知。会員証は後日郵送とのこと。
20日目:会員証到着
クレジットカードサイズの会員証が到着。24時間対応の電話番号が記載されていて、財布に入れています。
翌月27日:初回引き落とし
指定口座から2,800円が引き落とされました。以後、毎月27日に自動引き落としです。
こんな人には向いている、こんな人には向いていない
8ヶ月使ってみて、ごじょクル(互助会)が向いている人と向いていない人がはっきり見えてきました。
向いている人
・将来の大きな出費に不安がある人
私のように、実際に高額な葬儀費用で苦労した経験がある人は、その価値がよくわかると思います。
・コツコツ積立てるのが苦にならない人
毎月の固定費として考えられる人。私は電気代や水道代と同じ感覚で払っています。
・家族のことを考えている人
自分だけでなく、配偶者や両親のことも考えている人。家族で加入すれば、お互いに安心です。
・計画的に物事を進めたい人
いざという時に慌てたくない、事前に準備しておきたいタイプの人には最適です。
向いていない人
・短期間で解約する可能性が高い人
転職や引っ越しが多い人は要注意。解約時の返金率を考えると、最低でも5年は続ける覚悟が必要です。
・自分で全て手配したい人
葬儀社を自分で選びたい、細かくカスタマイズしたい人には制約が多いかもしれません。
・月々の支出を極限まで抑えたい人
2,800円でも負担に感じる経済状況なら、無理に加入する必要はありません。
よくある疑問に答えます(実体験ベース)
資料請求する前の私が疑問に思っていたことを、Q&A形式でまとめました。
Q. 本当に電話一本で全部やってくれるの?
A. 知人の経験では、ほぼ全てお任せできたそうです。ただし、喪主の意向確認や親族への連絡は当然自分でやる必要があります。でも、葬儀社の手配、火葬場の予約、必要書類の準備などは全てやってくれたとのこと。
Q. 積み立てたお金は相続税の対象になる?
A. なります。ただし、互助会の積立金は「みなし相続財産」として扱われるので、通常の預貯金と同じ扱いです。税理士さんに確認しましたが、特別な節税効果はないそうです。
Q. プランはどれを選べばいい?
A. 私は一番安い「家族葬プラン」にしました。30名程度までなら十分カバーできます。後から追加積立もできるので、最初は無理のない金額から始めることをお勧めします。
Q. 他の互助会に乗り換えることはできる?
A. 基本的にはできません。一度解約してから新規加入する形になり、解約時の返金率分だけ損をします。だからこそ、最初の選択が重要なんです。
Q. 結婚式で使う場合の割引率は?
A. 葬儀ほどではありませんが、10〜20%程度の割引があるようです。ただし、提携式場に限られるので、こだわりの式場がある場合は事前確認必須です。
8ヶ月使ってみた総評:「保険」としての価値
正直に言うと、加入して8ヶ月、まだ一度もサービスを利用していません。でも、それでいいんです。
毎月2,800円は、確かに安くはありません。年間33,600円。10年で336,000円。でも、父の葬儀で420万円かかったことを思えば、その時の精神的・経済的負担を軽減できる「保険」として考えれば、決して高くないと感じています。
何より、「いざという時の準備ができている」という安心感は、お金には代えられません。
互助会というシステム自体、まだまだ知らない人が多いと思います。私も父の葬儀まで知りませんでした。でも、だからこそ、今のうちに知っておいてほしい。準備しておいてほしい。
人生には、避けられない「その時」が必ずきます。その時に慌てないために、今できることがある。それが、私がごじょクルを選んだ理由です。
最後に:まずは資料請求から始めてみては?
ここまで長々と書いてきましたが、結局は自分に合うかどうかは人それぞれです。
ただ、一つ言えるのは、「知らない」ことが一番のリスクだということ。父の葬儀の時、互助会の存在を知っていれば、もっと違った選択ができたかもしれません。
資料請求は無料です。しつこい勧誘もありませんでした(これ、本当に大事)。まずは資料を見て、自分の家族の状況と照らし合わせて考えてみることをお勧めします。
備えあれば憂いなし。使わないに越したことはないけれど、いざという時のために。それが、大切な家族を守るということなのかもしれません。
※この記事は実際にごじょクルを利用している筆者の個人的な感想です。サービス内容は地域や時期により異なる場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。

