「え、これ本当に2日で作ったの?」

会社の同僚たちがスマホ画面を覗き込んで驚いた。私が作った簡単なシューティングゲームを見せたときのことだ。正直、自分でも信じられなかった。つい2日前までプログラミングの「プ」の字も知らなかった私が、実際に動くゲームを作ってしまったのだから。

きっかけは、友人から「2日でプログラミングができるようになるわけない」と言われたことだった。その言葉がずっと頭に残っていて、本当にそうなのか試してみたくなった。そんなときに見つけたのがコードオブジーニアスの2日間プログラミングキャンプだった。

プログラミング教室選びで3ヶ月も迷走した私

実は、プログラミングを学ぼうと決めてから、どこで学ぶべきか3ヶ月も悩んでいた。オンライン教材、プログラミングスクール、独学...選択肢が多すぎて、かえって決められなくなってしまった。

特に悩んだのは以下の点だった:

  • 初心者でも本当についていけるのか
  • 高額な受講料を払う価値があるのか
  • 仕事をしながら通い続けられるのか
  • 途中で挫折しないか

結局、まずは短期間で体験してみようと思い、2日間のキャンプ形式を選んだ。この選択が正解だった理由は後で詳しく説明するが、長期契約の前に自分に合うかどうか確認できたのは大きかった。

実際の2日間で何が起きたか

12月の土曜日朝9時、東京の会場に到着。参加者は15名ほどで、年齢層は中学生から40代まで幅広かった。最初は緊張していたが、参加者の80%が初心者という説明を聞いて少し安心した。

1日目:基礎文法で頭がパンク寸前

午前中は変数、条件分岐、ループといった基礎文法の学習。正直、最初の2時間は何を言われているのかさっぱりだった。「変数って何?」「なんでifって書くの?」という疑問が次々と湧いてきた。

しかし、現役ITエンジニアの講師が身近な例えを使って説明してくれたのが助かった。例えば:

「変数は箱のようなものです。数字や文字を入れて、後で使えるようにしておくんです」

午後になると、簡単なプログラムが動くようになってきた。画面に「Hello World」が表示されたときの感動は今でも覚えている。隣の中学生は私より理解が早くて少し焦ったが、講師が個別にフォローしてくれたので何とかついていけた。

2日目:まさかゲームが作れるとは

2日目は作品制作。「本当に作れるの?」と半信半疑だったが、用意されたテンプレートと講師のサポートで、少しずつ形になっていった。

私が作ったのは簡単なシューティングゲーム。キャラクターが動いて、弾を撃って、敵を倒す。たったこれだけのことなのに、自分で作ったプログラムが動いているという実感は格別だった。

他のプログラミングスクールとの違いは?

キャンプ参加後、他のスクールも調べてみた。比較してみると、コードオブジェニアスの特徴がより明確になった。

比較項目 コードオブジェニアス テックキャンプ DMM WEBCAMP
体験期間 2日間集中 14日間返金保証 8日間返金保証
初心者対応 80%が初心者から 初心者向けコースあり 初心者向けコースあり
講師 現役ITエンジニア メンター制度 現役エンジニア
作品制作 2日目に実施 カリキュラム後半 ポートフォリオ制作

特に印象的だったのは、2日間で基礎から作品制作まで体験できるという点。他のスクールだと数週間〜数ヶ月かけて学ぶ内容を凝縮している分、密度は濃いが、短期間で自分に向いているか判断できるのは大きなメリットだと感じた。

正直な感想:良かった点と改善してほしい点

良かった点

まず、現役エンジニアの講師陣は本当に頼りになった。技術的な質問だけでなく、「実際の現場ではこう使います」という実践的な話も聞けたのは貴重だった。

また、参加者同士の交流も予想以上に良かった。休憩時間に他の参加者と話していると、みんな同じような不安を抱えていたことがわかり、仲間意識が芽生えた。最後の発表会では、お互いの作品を見せ合って盛り上がった。

カリキュラムについても、初心者から段階的にステップアップできる構成になっていて、無理なく進められた。特に良かったのは、つまずきやすいポイントで必ず復習の時間が設けられていたこと。

改善してほしい点

一方で、2日間という短期間ゆえの限界も感じた。基礎文法の理解が不十分なまま作品制作に入ったため、「なぜこのコードが動くのか」を完全に理解できないまま進んでしまった部分もあった。

また、東京開催のみという点も地方在住者には厳しい。オンラインでの参加オプションがあれば、もっと多くの人が参加できるのではないかと思った。

料金についても事前に明確な情報がなかったため、資料請求するまで分からなかったのは少し不安だった。

参加後の変化:思わぬ副産物

キャンプ参加から1ヶ月が経った今、予想外の変化がいくつか起きている。

まず、論理的思考力が向上した気がする。プログラミングでは「AならばB、そうでなければC」という条件分岐を多用するが、これが日常の問題解決にも活きている。仕事での企画書作成時も、以前より構造的に考えられるようになった。

また、「エラーが出ても諦めない」という姿勢も身についた。プログラミングではエラーは日常茶飯事。最初は挫けそうになったが、エラーメッセージを読んで原因を探る習慣がついた。これは仕事でのトラブルシューティングにも役立っている。

さらに、IT業界への理解が深まった。ニュースでAIやDXという言葉を聞いても、以前のように他人事ではなくなった。基礎的な知識があるだけで、世の中の見え方が変わるものだと実感している。

こんな人におすすめ、こんな人は要注意

おすすめできる人

  • プログラミングに興味はあるが、何から始めればいいか分からない人
  • 長期のスクールに通う前に、自分に向いているか確認したい人
  • 短期集中で基礎を学びたい人
  • 実際に作品を作る体験をしてみたい人
  • 現役エンジニアから直接学びたい人

要注意な人

  • 2日間で完璧にマスターできると期待している人
  • すでにある程度プログラミング経験がある人(内容が基礎的すぎるかも)
  • 東京まで通うのが難しい人
  • じっくり時間をかけて学びたい人

キャンプ後の学習継続について

2日間のキャンプはあくまでもスタート地点だということは強調しておきたい。私の場合、キャンプ後も学習を続けているが、独学だけでは限界を感じることもある。

コードオブジェニアスには本格的なコースもあるようで、キャンプ参加者の中には継続を決めた人もいた。ゼロからトップエンジニアを目指すカリキュラムがあるとのことで、3DゲームやFPSゲーム開発まで学べるらしい。

ただ、必ずしも継続する必要はないと思う。私のように、キャンプで基礎を学んだ後、独学やオンライン教材で学習を続けるという選択肢もある。大切なのは、自分に合った学習方法を見つけることだ。

資料請求してみて分かったこと

実は参加前に資料請求をしたのだが、そこで初めて詳細な情報が分かった。料金体系、カリキュラムの詳細、過去の参加者の作品例など、Webサイトには載っていない情報が多く含まれていた。

特に参考になったのは、過去の参加者の体験談。私と同じように完全初心者から始めた人の話が複数載っていて、「自分にもできるかも」という勇気をもらえた。

また、キャンプ後の学習サポートについても詳しく書かれていた。キャンプはあくまでも体験版で、本格的に学びたい人向けのコースが用意されているという全体像が理解できた。

最後に:プログラミング学習の第一歩として

2日間でプログラミングの全てが分かるわけではない。でも、「自分にもできる」という実感を得られたのは大きな収穫だった。プログラミングは特別な才能がある人だけのものではなく、適切な指導があれば誰でも始められるということが分かった。

私のように「プログラミングを学んでみたいけど、何から始めればいいか分からない」という人は多いと思う。そんな人にとって、2日間という短期間で基礎から作品制作まで体験できるこのキャンプは、良い選択肢の一つだと思う。

ただし、過度な期待は禁物。2日間で得られるのは基礎中の基礎。本格的にプログラミングを身につけたいなら、キャンプ後も継続的な学習が必要だ。でも、その第一歩として、実際に手を動かして作品を作る体験は、確実にモチベーションになる。

冬休みの2日間、新しいスキルに挑戦してみるのも悪くない。少なくとも私は、あの時挑戦して良かったと思っている。会社の同僚に見せたゲームは確かに簡単なものだったけど、「これを作った」という経験は、今も私の中で小さな自信として生き続けている。