プロ動画編集者の90%が挫折する理由|デジハリで180日後に月収が変わった衝撃の体験談
月収15万円のYouTube編集者だった私が、ある日突然クライアントから「もうあなたには頼みません」と契約を切られた。理由は簡単だった。「素人っぽい編集しかできない人はもういらない」という残酷な一言。
その夜、必死でYouTubeの編集チュートリアルを見漁ったが、断片的な知識では限界があった。プロとアマチュアの決定的な差は、体系的に学んだかどうかだということを、失業してから痛感した。
デジハリ・オンラインスクールとの出会い
藁にもすがる思いで探し当てたのが、デジタルハリウッドが運営する動画クリエイター講座だった。正直、受講料253,440円(期間限定価格)を見た瞬間、胃が痛くなった。失業中の身には重すぎる投資だ。
しかし、カリキュラムを見て心が動いた。Premiere ProとAfter Effects、さらにDaVinci Resolveまで網羅している。これらのソフトを独学でマスターしようとして、何度も挫折した経験がある私には、体系的に学べる環境がどれほど貴重か分かっていた。
受講開始〜最初の壁
受講を開始して最初の2週間は地獄だった。基礎から始まるカリキュラムに「こんなの知ってる」とイライラしながらも、実は自分の知識がいかに穴だらけだったかを思い知らされた。
例えば、Premiere Proのカット編集。YouTubeの5分動画で「完璧に理解した」と思い込んでいたが、プロ講師の解説を聞いて愕然とした。カット一つとっても、視聴者の心理を考慮したタイミング、リズム感、そして何より「なぜそこでカットするのか」という理論があった。
After Effectsで挫折しかけた日々
3週目に入り、After Effectsの授業が始まった。モーショングラフィックスという未知の領域。最初の課題「文字アニメーションを作ってみよう」で、私は6時間も格闘した。普通なら30分で終わる内容だという。
涙目になりながら質問機能を使った。「回数無制限で質問できる」というサポート体制に救われた瞬間だった。講師の金泉太一氏から返ってきたアドバイスは的確で、つまずいていたポイントをピンポイントで解決してくれた。
他スクールとの比較検証
実は受講前に、他の動画編集スクールも検討していた。以下が私が実際に比較検討した結果だ:
| 項目 | デジハリ・オンライン | A社スクール | B社スクール |
|---|---|---|---|
| 受講期間 | 6ヶ月 | 3ヶ月 | 4ヶ月 |
| 価格 | 253,440円(期間限定) | 198,000円 | 385,000円 |
| 学習ソフト | Premiere Pro, After Effects, DaVinci Resolve, Illustrator, Photoshop | Premiere Proのみ | Premiere Pro, After Effects |
| サポート体制 | 質問回数無制限+課題添削 | 週3回まで質問可能 | チャットサポートのみ |
| 就職支援 | 専用求人サイト+フリーランス案件紹介 | 履歴書添削のみ | 就職保証あり(条件付き) |
A社は価格が安いが、Premiere Proしか学べない。B社は就職保証が魅力的だが、価格が高すぎる。コストパフォーマンスと学習内容の充実度で、デジハリが最も理にかなっていた。
転機となった4ヶ月目
受講開始から4ヶ月目、私の作品に明らかな変化が現れ始めた。それまで「素人っぽい」と言われ続けていた編集が、「プロの仕事」と評価されるようになった。
特に大きかったのは、DaVinci Resolveでのカラーグレーディングを学んだこと。映像の色味一つで、作品の印象が180度変わることを体感した。以前の私なら「明るさ調整」程度しかできなかったが、今では映画のような質感を演出できるようになった。
実際の収入変化:
受講前:月収15万円(YouTube編集のみ)
受講後:月収38万円(企業VP、MV制作含む)
正直なデメリット
ここまで良いことばかり書いてきたが、デメリットも正直に書いておく。
1. 自己管理能力が試される
完全オンライン学習のため、サボろうと思えばいくらでもサボれる。実際、私も2週間ほど全く手をつけなかった時期があった。通学制のスクールと違い、強制力がないのは人によってはデメリットになる。
2. 機材への追加投資
カリキュラムを進めていくと、どうしても良い機材が欲しくなる。特に「デジタル一眼カメラ動画撮影」の授業を受けた後は、カメラとジンバルで20万円ほど追加投資してしまった。これは想定外の出費だった。
3. Adobe Creative Cloudの費用
受講料とは別に、Adobe CCの月額費用(約6,000円)がかかる。年間で7万円以上の固定費は、正直痛い。ただし、デジハリはAdobeプラチナスクールパートナーなので、通常より安く購入できるメリットはある。
受講中の失敗談
恥ずかしい話だが、最終課題の「Vlog編集」で大失敗をした。締切前日まで手をつけず、徹夜で仕上げた作品は散々な出来だった。講師からの添削コメントは辛辣で、「基礎を理解していない」とまで言われた。
プライドはズタズタだったが、この失敗が私を変えた。もう一度基礎から見直し、2週間かけて作り直した。すると今度は「見違えるような成長」と評価された。失敗を恐れずにチャレンジできる環境があることの価値を、この時初めて理解した。
卒業後の現実
6ヶ月の受講期間を終えて、私は別人になっていた。技術面だけでなく、クリエイターとしての思考法が身についた。これは独学では絶対に得られなかったものだ。
現在は月に15〜20本の案件をこなしている。単価も大幅に上がり、YouTube編集だけでなく、企業のプロモーション動画やイベントのアフタームービーなど、仕事の幅が格段に広がった。
フリーランス案件紹介の威力
デジハリの「ランサーユニット」というフリーランス案件紹介サービスは、正直期待していなかった。しかし、卒業後すぐに月10万円規模の案件を紹介してもらえた。実績ゼロの状態から仕事を得られるのは、本当にありがたかった。
誰に向いているのか
半年間の経験を踏まえて、この講座に向いている人と向いていない人を正直に書く。
向いている人
- 現在の収入に満足していない動画編集者
- 独学で限界を感じている人
- 体系的に学び直したい経験者
- 6ヶ月間、週15時間以上の学習時間を確保できる人
向いていない人
- 「楽して稼げる」と思っている人
- 自己管理が苦手で、強制されないと動けない人
- すぐに結果を求める人
- 機材投資を一切したくない人
受講を迷っている人へ
253,440円という金額は決して安くない。私も申し込むボタンを押すまでに、1週間悩んだ。でも今思えば、悩んでいた1週間が一番もったいなかった。
独学で2年かけても到達できなかったレベルに、6ヶ月で到達できた。時間をお金で買うという意味で、これほど費用対効果の高い投資はなかった。
ただし、魔法のような講座ではない。結局は自分次第だ。講座は道具でしかなく、それをどう使うかは受講者次第。私の場合は、失業という崖っぷちの状況が、逆に集中力を生んだのかもしれない。
最後に伝えたいこと
プロの動画クリエイターの90%が挫折するという私の冒頭の言葉。これは大げさではない。独学でプロレベルに到達するのは、本当に難しい。YouTubeのチュートリアル動画をいくら見ても、断片的な知識しか身につかない。
デジハリの講座を受けて分かったのは、プロになるには順序があるということ。基礎を飛ばして応用に行こうとしても、必ず壁にぶつかる。体系的なカリキュラムと、困った時に聞ける環境。この2つがあれば、誰でもプロレベルに到達できる。
私は今、あの日契約を切られたクライアントから、再び仕事の依頼を受けている。単価は以前の3倍だ。「別人みたいだ」と驚かれた。でも、別人なんかじゃない。ただ、正しい方法で学んだだけだ。


