先月のクレジットカード明細を見て愕然とした。WiFi代だけで12,800円。もう3年間、何の疑問も持たずに払い続けていた。

「データ無制限だから仕方ない」そう自分に言い聞かせていたが、実際の使用量を確認してみると月平均たったの87GB。無制限プランの意味がまったくなかった。

そんな時、コワーキングスペースで隣に座っていた人のパソコン画面に「月額500円」の文字が見えた。盗み見するつもりはなかったが、あまりの安さに二度見してしまった。

500円でWiFiが使える?怪しすぎて徹底調査してみた

正直、最初は詐欺だと思った。月額500円でWiFiなんて、どう考えても裏があるはずだ。

調べてみると「dinomoWiFi」というサービスで、30日間限定のキャンペーン価格らしい。でも、ここで気になったのが「その後の料金はいくらなのか」ということ。

実際の料金体系を徹底分析

公式サイトを隅々まで読み込んだ結果、以下の事実が判明した:

  • 50GBプラン:通常月額1,480円
  • 100GBプラン:通常月額1,980円
  • 200GBプラン:通常月額2,980円

確かに500円は初回30日間だけだが、その後の料金も大手キャリアの1/4以下。私が払っていた12,800円と比べると、200GBプランでも年間約12万円の節約になる計算だ。

3つの接続方法を実際に試してみた結果

dinomoWiFiには「eSIM」「SIMカード」「WiFi端末レンタル」の3種類がある。正直、どれを選べばいいか分からなかったので、全部試してみることにした

1. eSIMの衝撃的な簡単さ

iPhone 14 Proを使っている私にとって、eSIMの設定は驚くほど簡単だった。申し込みから利用開始まで、なんとたったの15分

QRコードを読み込むだけで設定完了。物理的なSIMカードを差し替える必要もなく、今使っているメイン回線と併用できる。出張先でデータ容量が足りなくなった時の保険としても最適だ。

2. SIMカードレンタルの意外な落とし穴

古いAndroidタブレット用にSIMカードも試してみた。申し込みの翌日には届いたが、ここで問題発生。

私のタブレットがnanoSIMにしか対応していないのに、送られてきたのは標準SIM。カッターで切ろうとしたが、失敗したらと思うと怖くて断念。結局、SIMカッターを別途購入する羽目になった。

3. WiFi端末レンタルは家族旅行で大活躍

最後に試したWiFi端末レンタル。正直、一番期待していなかったが、これが意外な大当たりだった。

家族4人の沖縄旅行で使ったところ、全員のスマホとタブレット、合計8台を同時接続しても問題なし。ホテルのWiFiが遅い時も、これがあれば快適にネットが使えた。

他社サービスとの容赦ない比較

冷静に考えるため、現在人気の他社サービスと徹底比較してみた。

サービス名 月額料金(100GB) 契約期間 解約金 特徴
dinomoWiFi 1,980円 なし 0円 HOZON無料付帯
A社 3,718円 2年 10,450円 端末買い取り必須
B社 2,980円 1年 9,500円 クラウドSIM

数字だけ見るとdinomoWiFiが圧倒的に安いが、本当に問題はないのだろうか

2ヶ月使って分かった本音の感想

良かった点

1. 速度は想像以上に安定
Rakuten/au回線を使用しているため、都市部では常に快適。YouTube 4K動画も止まることなく視聴できた。ただし、山間部では圏外になることも。

2. HOZONが意外と便利
正直、おまけ程度に考えていたオンラインストレージ「HOZON」。でも、スマホの写真バックアップに使い始めたら、これが本当に便利。iCloudの有料プランを解約できた。

3. 解約の自由度が高い
最低利用期間なし、解約金なしは本当だった。試しに一度解約手続きをしてみたが、引き止めもなくあっさり完了(すぐキャンセルしたけど)。

気になった点

1. データ使用量の確認が面倒
専用アプリがないため、マイページにログインしないと残量が分からない。せめてウィジェットくらいは欲しかった。

2. サポートは最小限
電話サポートはなく、メールのみ。返信は24時間以内に来るが、急ぎの時は不安。

3. 端末の選択肢が少ない
レンタル端末は1種類のみ。最新機種を期待していた人には物足りないかも。

結局、dinomoWiFiは誰におすすめ?

2ヶ月間、メイン回線として使い倒した結果、以下の人には心からおすすめできる

  • 月のデータ使用量が200GB以下の人
  • 契約に縛られたくない人
  • とにかく通信費を節約したい人
  • eSIM対応スマホを持っている人

逆に、以下の人は他を検討した方がいい:

  • 24時間電話サポートが必須の人
  • 最新端末にこだわる人
  • 完全無制限が絶対条件の人

申し込み前に知っておくべき裏技

実は申し込みタイミングで大きな差が出ることを発見した。

月末申し込みは損!
データ容量のリセットは毎月1日。つまり、31日に申し込むと、たった1日で容量がリセットされてしまう。月初めの申し込みが絶対お得。

本人確認書類の落とし穴
eSIMとSIMカードは本人確認が必須。でも、保険証やパスポートは使えない。運転免許証かマイナンバーカード、在留カードのみ対応。私は最初保険証で申し込もうとして時間を無駄にした。

最終的な判断:年間12万円の節約は本物だった

正直に言うと、最初は「安物買いの銭失い」になるんじゃないかと心配していた。でも、2ヶ月使った今、もっと早く乗り換えればよかったと後悔している。

月々の固定費が1万円以上安くなったことで、そのお金を他のことに使えるようになった。新しいガジェットを買ったり、美味しいものを食べたり。通信費なんて、つながれば同じだということを痛感した。

500円キャンペーンがいつまで続くかは分からない。でも、通常料金でも十分安い。もし今、高額なWiFi代に悩んでいるなら、一度試してみる価値はある。最低利用期間も解約金もないんだから、リスクはほぼゼロだ。

ただし、過度な期待は禁物。これは「格安」サービスだということを忘れずに。サポートや機能の充実度では大手には敵わない。でも、コスパを最優先するなら、現時点でこれ以上の選択肢は見つからない

まとめ:dinomoWiFiの真実

  • 500円は本当(ただし30日間限定)
  • 通常料金も業界最安値クラス
  • 解約自由度は本物
  • HOZONは意外と使える
  • サポートは最小限と割り切る必要あり
  • データ管理は自己責任

私のように毎月1万円以上払っている人は、今すぐ料金明細を確認してほしい。その金額が本当に妥当なのか、考え直すきっかけになるはずだ。