「資格だけ取っても仕事は来ない」ドローンスクール千葉TBTで痛感した業界の現実と、それでも私が通い続ける理由
「国家資格さえ取れば、ドローンの仕事がバンバン入ってくる」
そう信じて20万円以上投資した私が、資格取得3ヶ月後に仕事ゼロという現実に直面した時の絶望感は今でも忘れられません。
しかし、その後ドローンスクール千葉TBTで「資格は入口に過ぎない」という事実を知り、本当の意味でのドローンパイロットへの道が開けました。今では月に数件の空撮案件をこなせるようになりましたが、そこに至るまでの道のりは想像以上に険しいものでした。
なぜ国家資格だけでは仕事が来ないのか?業界の構造的問題
ドローン業界には、誰も教えてくれない残酷な真実があります。
国土交通省の統計によると、2024年現在、ドローンの国家資格保有者は約3万人を超えました。しかし、実際にドローン業務で生計を立てている人は、その中のわずか5%未満というデータがあります。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?
答えは簡単です。「操縦できる」と「仕事ができる」は全く別物だからです。
実際の現場で求められるスキル
- 撮影プランの立案能力
- クライアントとのコミュニケーション力
- リスクアセスメント能力
- 天候判断と代替案の提示
- 映像編集・データ処理技術
- 保険や法規制の実務知識
これらは国家資格の試験では一切問われません。

ドローンスクール千葉TBTを選んだ決定的な理由
正直に言います。最初は「どこのスクールも同じだろう」と思っていました。
料金比較サイトで最安値のスクールを探し、とりあえず資格が取れればいいと考えていた私が、なぜ千葉TBTを選んだのか。
それは無料体験会での衝撃的な出来事がきっかけでした。
プロの操縦を目の当たりにした瞬間
体験会で講師の方が見せてくれた「8の字飛行」。国家試験の必須科目ですが、その滑らかさは芸術的でした。
「これ、試験に合格するだけなら、もっと雑でも大丈夫ですよ」
講師の方はそう言いながら、わざと試験ギリギリのレベルで飛ばして見せてくれました。その差は歴然。合格レベルと仕事レベルの違いを目の前で見せつけられた瞬間でした。
6ヶ月間通い続けて分かった千葉TBTの本当の価値
2024年3月から通い始めて、すでに6ヶ月が経過しました。その間に見えてきた、このスクールの光と影を包み隠さずお伝えします。
【良かった点】実践重視の指導方針
最も印象的だったのは、「現場で使えない技術は教えない」という徹底した姿勢です。
例えば、風速5m/sの中での飛行訓練。試験では風速3m/s以下が条件ですが、実際の現場では5m/s程度は日常茶飯事。この差を埋めるための訓練は、他のスクールではなかなか受けられません。
具体的な訓練内容
- 強風下での精密操作(週2回の屋外練習)
- 雨天時の機体管理方法
- バッテリー温度管理の実践
- 緊急時の判断シミュレーション

【残念だった点】アクセスの悪さと設備の古さ
正直、通いやすさは最悪レベルです。
千葉駅からバスで40分、さらに徒歩5分。車がない人にとっては、かなりハードルが高いです。私も最初の2ヶ月は公共交通機関で通っていましたが、往復3時間はさすがに疲れました。
また、更衣室やトイレなどの設備も、お世辞にも新しいとは言えません。女性の受講生からは「もう少し清潔感があれば...」という声も聞かれました。
他スクールとの徹底比較:数字で見る違い
私は千葉TBTに決める前に、実際に3つのスクールの体験会に参加しました。その経験を基に、リアルな比較表を作成しました。
| 比較項目 | ドローンスクール千葉TBT | A社(都内大手) | B社(千葉市内) |
|---|---|---|---|
| 二等資格取得費用 | 198,000円 | 268,000円 | 185,000円 |
| 屋外練習場 | 専用フィールドあり | 提携施設のみ | なし(屋内のみ) |
| 講師の実務経験 | 現役パイロット | 元パイロット | インストラクター専任 |
| 卒業後のサポート | 練習場格安利用可 | メール相談のみ | なし |
| アクセス | △ 不便 | ◎ 駅直結 | ○ 駅徒歩10分 |
| 受講生の平均年齢 | 42歳 | 35歳 | 28歳 |
A社(都内大手)の特徴
設備の充実度は圧倒的でした。最新のシミュレーター、清潔な更衣室、カフェスペースまで完備。ただし、「ビジネスライク過ぎる」という印象が強く、講師との距離感も遠い感じがしました。
料金も高額で、オプション講習を含めると30万円を超えるケースも。都心のビジネスパーソンには良いかもしれませんが、じっくり学びたい人には不向きかもしれません。
B社(千葉市内)の特徴
料金の安さは魅力的でしたが、屋外練習場がないのは致命的でした。屋内での練習と実際の屋外飛行では、感覚が全く違います。卒業生の話を聞くと、「資格は取れたけど、実務で苦労した」という声が多数。
実際に仕事を獲得するまでの道のり
資格取得から初仕事まで、私の場合は4ヶ月かかりました。
その間、千葉TBTの卒業生限定練習場を週1〜2回利用し、トータル飛行時間は80時間を超えました。練習場の利用料金は1回3,000円と格安で、これは本当に助かりました。
初仕事獲得までのステップ
- ポートフォリオ作成(練習中の空撮映像を編集)
- 保険加入(年間3万円の賠償責任保険)
- 営業活動(地元の建設会社・不動産会社を訪問)
- 価格設定(最初は相場の7割程度で受注)
特に重要だったのが、千葉TBTの講師から教わった「実績作りの考え方」です。
「最初から利益を追求するな。まずは実績を積め。実績があれば、自然と適正価格で仕事が来る」
この言葉通り、最初の10件は採算度外視で引き受けました。その結果、今では月5〜8件の依頼が安定的に入るようになりました。
千葉TBTで学んで後悔したこと
良いことばかり書いても信憑性がないので、本音の不満点も書きます。
1. 機材の更新頻度が遅い
練習機はDJI Phantom 4がメイン。決して悪い機体ではありませんが、最新のMavic 3やAir 3と比べると、どうしても見劣りします。実際の仕事では最新機種を使うことが多いので、このギャップは少し不安でした。
2. 女性受講生への配慮不足
受講生の9割が男性という環境で、女性への配慮が不足していると感じる場面がありました。更衣室の狭さ、トイレの数、休憩スペースの雰囲気など、改善の余地は大きいです。
3. 営業・マーケティング講座の不足
技術面の指導は充実していますが、ビジネス面のサポートは物足りないです。どうやってクライアントを見つけるか、価格交渉のコツ、契約書の作り方など、もっと実践的なビジネススキルも教えてほしかったです。

結論:千葉TBTは「本気でドローンを仕事にしたい人」向け
半年間の経験を踏まえて、千葉TBTをおすすめできる人とできない人を整理しました。
おすすめできる人
- 本気でドローンを仕事にしたい人
- 実践的なスキルを身につけたい人
- 継続的に練習する覚悟がある人
- 多少の不便は我慢できる人
- 講師との密なコミュニケーションを重視する人
おすすめできない人
- とりあえず資格だけ取りたい人
- 快適な環境で学びたい人
- 車を持っていない人(アクセスが本当に不便)
- 週末しか時間が取れない人(混雑して練習時間が限られる)
- 最新機材で練習したい人
最後に:ドローン業界の未来と覚悟
ドローン市場は確実に成長しています。国土交通省の予測では、2025年には市場規模が6,000億円を超えるとされています。しかし、その一方で競争も激化しています。
「資格を取れば安泰」という時代は終わりました。これからは「資格+α」の時代です。
千葉TBTは、その「+α」を身につけるには良い環境だと思います。ただし、設備や立地などの課題もあるので、自分の優先順位を明確にしてから選ぶことをお勧めします。
私の場合、不便さを差し引いても、実践的なスキルと卒業後のサポート体制が決め手になりました。今では初期投資の20万円は、3ヶ月で回収できました。
ドローンで稼ぐのは簡単ではありません。でも、不可能でもありません。正しい場所で、正しい努力をすれば、必ず道は開けます。
もし少しでも興味があるなら、まずは無料体験会に参加してみてください。百聞は一見に如かず。実際に見て、触って、飛ばしてみれば、自分に合っているかどうかが分かるはずです。
ドローンパイロットへの第一歩。その踏み出し方は、人それぞれです。でも、踏み出さなければ何も始まりません。
あなたの空への挑戦が、素晴らしい未来につながることを願っています。