同僚の机に置かれた印鑑を見て、私の価値観が180度変わった瞬間

会社の重要な契約書に押印する瞬間、隣の同僚が取り出した印鑑を見て、私は凍りついた。それは、私が使っている量産型の三文判とは全く違う、まるでアート作品のような美しい印鑑だった。

「それ、どこで作ったの？」思わず聞いてしまった私に、彼女は「エシルスっていうサービスで作ったの。もう3年使ってるけど、押すたびに気分が上がるのよ」と答えた。その瞬間から、私の印鑑に対する考え方は完全に変わってしまった。

なぜ今、デザイン印鑑が注目されているのか

日本の印鑑文化は長い歴史を持つが、近年、その在り方に大きな変化が起きている。デジタル化の波が押し寄せる一方で、「自分らしさ」を表現できる印鑑への需要が急速に高まっているのだ。

私がエシルスを知ったのは2021年の春。当時、銀行印を紛失してしまい、新しく作り直す必要があった。近所の印鑑店で見積もりを取ったところ、普通の印鑑でも5,000円以上。それなら、と思い切ってオンラインで探し始めたのがきっかけだった。

エシルスで印鑑を作るまでの実体験

最初にエシルスのウェブサイトを訪れた時、31,529件以上というデザイン数に圧倒された。正直、「こんなに選択肢があったら逆に選べないのでは？」という不安もあった。

しかし、名前検索機能を使ってみると、私の苗字「田中」だけでも200種類以上のデザインが表示された。和風のものからポップなもの、シンプルなものから複雑な幾何学模様まで、バリエーションの豊富さに驚いた。

デザイン選びの葛藤

実は、デザインを決めるまでに3日間も悩んだ。友人に相談したり、家族に意見を聞いたり。最終的に選んだのは、桜の花びらをモチーフにしたデザイン。春生まれの私にぴったりだと思ったからだ。

でも、注文ボタンを押す直前になって、「本当にこれでいいのか？」という迷いが生じた。従来の印鑑とあまりにも違うデザインに、銀行で受け付けてもらえるか不安になったのだ。

予想外の展開

結局、サポートに問い合わせたところ、「銀行印として問題なく使用できます」との回答をもらい、安心して注文。しかし、ここで予想外の出来事が起きた。

注文から2日後、エシルスから「デザインの一部修正のご提案」というメールが届いた。選んだデザインの一部が、印影として不鮮明になる可能性があるとのこと。無料で修正案を3つも提示してくれたのには、正直驚いた。

実際に使ってみて分かった本当の価値

商品が届いたのは注文から5日後。開封した瞬間、その美しさに息を呑んだ。写真で見るよりも実物の方がはるかに繊細で、職人の技術の高さを感じさせる仕上がりだった。

銀行での初使用体験

新しい印鑑を持って銀行へ行った時のこと。窓口の行員さんが印影を確認した瞬間、「素敵な印鑑ですね」と声をかけてくれた。その一言で、選んで良かったと心から思えた。

ただし、デザインが複雑な分、押印には少しコツが必要だった。最初の数回は、きれいに押せずに苦労した。でも、それも含めて愛着が湧いてくる不思議な感覚があった。

3年間使い続けて気づいたこと

エシルスの印鑑を使い始めて3年。その間に気づいた良い点と、正直な不満点をまとめてみたい。

良かった点：

• 押印するたびに気分が上がる（これは本当）
• 他人と被ることがまずない
• 会話のきっかけになることが多い
• 品質が高く、3年経っても劣化していない
• ケースも高級感があって満足

気になった点：

• 朱肉の付きが均一でないと、デザインが崩れやすい
• 急いでいる時に丁寧に押さないといけないのが少し面倒
• デザインによっては「読みにくい」と言われることがある
• 価格は決して安くない（後述の比較参照）

他社サービスとの徹底比較

エシルスを選ぶ前に、実は他のサービスも検討していた。特に比較検討したのは「はんこプレミアム」と「印鑑の匠ドットコム」の2社。それぞれ実際に見積もりを取り、サンプルも確認した上での比較結果を共有したい。

実際に比較して感じた違い

はんこプレミアムは確かに安い。でも、デザインの選択肢が限られていて、結局「普通の印鑑」の域を出ない印象だった。一方、印鑑の匠ドットコムは品質重視で、素材にこだわりがある分、価格も高め。

エシルスの強みは、圧倒的なデザインバリエーションと無料でリクエストできる柔軟性にある。実際、私の友人は珍しい苗字だったが、無料リクエストで理想のデザインを作ってもらえたそうだ。

エシルスが向いている人、向いていない人

3年間使ってきた経験から、エシルスをおすすめできる人とそうでない人がはっきりと見えてきた。

向いている人：

• 自分らしさを大切にしたい人
• 印鑑を使う機会が多く、毎回の押印を楽しみたい人
• 贈り物として特別な印鑑を探している人
• 従来の印鑑に飽きてしまった人
• 会話のきっかけが欲しい人（本当に話題になります）

向いていない人：

• とにかく安い印鑑を探している人
• 極めてシンプルで読みやすい印影を求める人
• 即日で印鑑が必要な人
• デザインにこだわりがない人

知っておきたいエシルスの裏技と活用法

3年間使ってきて発見した、公式サイトには載っていない活用法をいくつか紹介したい。

1. リクエスト機能の賢い使い方

無料リクエストは「デザインがない場合」となっているが、実は「既存デザインの微調整」も相談できる。私の同僚は、気に入ったデザインの一部だけを変更してもらい、完全オリジナルの印鑑を作っていた。

2. 複数購入での活用

実印、銀行印、認印を統一デザインで揃えると、見た目の統一感だけでなく、管理もしやすくなる。私は最初は銀行印だけだったが、後から実印も同じシリーズで作り直した。

3. ギフトとしての価値

意外と知られていないが、エシルスはギフトとしても人気がある。特に、就職祝いや結婚祝いとして贈ると、非常に喜ばれる。ラッピングも丁寧で、高級感がある。

トラブルと解決策

良いことばかり書いてきたが、実は一度だけトラブルがあった。2年目の夏、印面に小さな欠けを発見したのだ。

慌ててサポートに連絡したところ、「通常使用での欠けは保証対象外」との回答。正直、がっかりした。しかし、その後のやり取りで、特別価格での作り直しを提案してもらえた。結果的に、新品の半額以下で同じデザインの印鑑を手に入れることができた。

この経験から学んだのは、印鑑の保管方法の重要性。今は専用のケースに入れ、直射日光や高温多湿を避けて保管している。

最新のサービス展開と今後の期待

エシルスは最近、電子印鑑サービスも開始した。デザイン印鑑の美しさをデジタルでも表現できるようになり、リモートワークが増えた今、非常に便利だと感じている。

また、法人向けサービスも充実してきており、会社印や角印もデザイン性の高いものが選べるようになった。個人事業主の友人は、これを機に全ての印鑑をエシルスで統一したそうだ。

3年使った総合評価

エシルスの印鑑を3年間使ってきて、総じて満足度は高い。確かに価格は安くないし、使い方にも少しコツが必要。でも、それ以上に得られる満足感は大きい。

特に印象的だったのは、契約書に押印する際に相手方から「素敵な印鑑ですね」と言われること。ビジネスシーンでの会話のきっかけになり、その後の商談がスムーズに進んだこともあった。

ただし、万人向けのサービスではないことも事実。印鑑に対して「機能さえ果たせればいい」と考える人には、オーバースペックだろう。

まとめ：印鑑に込める想い

日本の印鑑文化は、デジタル化の波に押されて縮小傾向にある。しかし、だからこそ、残る印鑑にはより個人的な意味や価値が求められているのではないだろうか。

エシルスの印鑑は、単なる「判子」ではなく、自分のアイデンティティを表現するツール。3年前、同僚の印鑑を見て衝撃を受けた私は、今では自分の印鑑に誇りを持っている。

押印の機会は確実に減っている。でも、だからこそ、その一回一回を特別なものにしたい。そんな想いを持つ人にとって、エシルスは最適な選択肢の一つだと、3年間の使用経験から断言できる。