「引っ越し貧乏から解放された」goodrooms Livingpass体験記|月7万円台から始める新しい暮らし方の衝撃
銀行口座の残高がわずか8万円。それが私がgoodrooms Livingpassに出会った時の状況だった。
転職のために東京へ引っ越すことになったが、通常の賃貸だと初期費用だけで50万円近くかかる。敷金2ヶ月、礼金1ヶ月、仲介手数料、保証会社費用、前家賃...この金額を見た瞬間、諦めかけた。
そんな時、偶然見つけたのがこのサービスだった。「敷金礼金ゼロ、スマホで契約完結」という文字に半信半疑だったが、実際に使ってみると想像以上の体験が待っていた。
goodrooms Livingpassとは?実際に利用してわかった真実
goodrooms Livingpassは、2週間から住めるホテルやマンスリーマンションを提供するサブスク型住居サービスだ。運営しているのは、おしゃれな賃貸物件で有名なgoodroomsを展開する株式会社グッドルーム。
最初は「ホテル暮らしなんて高いんじゃ?」と思っていたが、実際の料金を見て驚いた。
想像を超えた料金設定
実際の料金例をいくつか紹介すると:
- goodroom residence 越谷:月額69,600円〜
- goodroom residence 大阪豊中:月額67,800円〜
- goodroom residence 戸塚:月額72,600円〜
- YANBARU HOSTEL(沖縄):14泊36,400円〜
これらの物件はすべて家具家電付きで、水道光熱費込み。つまり、表示価格以外の費用がほとんどかからないのだ。
契約のシンプルさに感動
最も印象的だったのは契約プロセスの簡単さ。通常の賃貸契約では必要な書類の山、保証人の確保、何度も不動産屋に通う手間...これらがすべてスマートフォンだけで完結する。
私の場合、物件を見つけてから入居までたった3日だった。書類のアップロードから審査、契約まですべてオンライン。深夜2時に申し込んで、翌日の昼には審査結果が届いた。
実際に3ヶ月住んでみた率直な感想
私が選んだのは、東京都内のgoodroom residence 調布国領。月額90,000円の物件だ。正直、最初は「狭いんだろうな」と覚悟していた。
予想外の快適さ
部屋に入った瞬間、その印象は覆された。12.15㎡という広さだが、無印良品のシンプルな家具で統一された空間は想像以上に広く感じた。
特に良かった点:
- 清潔感:プロのクリーニングが入っているため、ホテル並みの清潔さ
- 収納スペース:コンパクトながら考え抜かれた収納設計
- 静音性:隣室の音がほとんど聞こえない
- セキュリティ:オートロック完備で安心
困った点も正直に
良いことばかりではない。実際に住んでみて感じたデメリットも包み隠さず共有したい。
1. 荷物の問題
引っ越しの度に荷物を運ぶ必要がある。私は最小限の荷物で生活していたが、それでもダンボール5箱分。これを毎回運ぶのは正直大変だった。
2. 住所変更の手間
短期間で引っ越す可能性があるため、住民票の移動や各種住所変更が面倒。特に銀行やクレジットカードの住所変更は時間がかかった。
3. 人気物件の争奪戦
立地の良い物件や人気のgoodroom residenceシリーズは、すぐに満室になってしまう。私も最初、恵比寿の物件を狙っていたが、問い合わせた時にはすでに埋まっていた。
他社サービスとの徹底比較
goodrooms Livingpassを検討する際、必ず比較されるのがマンスリーマンション大手2社だ。私も契約前に徹底的に比較検討した。
| 項目 | goodrooms Livingpass | レオパレス21 | マンスリーマンション東京 |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 契約金・手数料あり | 清掃費・手数料あり |
| 最短契約期間 | 2週間〜 | 30日〜 | 1ヶ月〜 |
| 家具の質 | 無印良品など高品質 | 標準的 | 物件により差あり |
| 契約方法 | 完全オンライン | 店舗訪問必要 | オンライン可 |
| 物件の種類 | ホテル・マンション混在 | アパート中心 | マンション中心 |
この比較表を見ても分かる通り、初期費用ゼロという点でgoodrooms Livingpassは圧倒的に優位だ。ただし、長期(1年以上)の居住を考えている場合は、通常の賃貸の方がトータルコストは安くなる可能性が高い。
どんな人におすすめ?実体験から分かった向き不向き
こんな人には最高のサービス
1. 転職や就職で一時的に都市部に住む必要がある人
私がまさにこのケースだった。地方から東京への転職で、とりあえず3ヶ月住んでみて、職場の近くで通常の賃貸を探すという計画。初期費用を抑えられたおかげで、引っ越し後の生活資金に余裕ができた。
2. リモートワーカーやノマドワーカー
実際に住んでいた時、同じ物件にフリーランスのデザイナーが住んでいた。彼は「プロジェクトごとに住む場所を変えている」と言っていた。Wi-Fi完備で、すぐに仕事を始められる環境は魅力的だろう。
3. 実家を出て独立したい若者
いきなり普通の賃貸契約は敷居が高い。でもgoodrooms Livingpassなら、貯金10万円あれば独立できる。失敗してもダメージが少ない。
おすすめしない人
1. 大量の荷物がある人
本棚いっぱいの本、大型の家具、趣味の道具...こういった荷物が多い人には向かない。トランクルームを別途契約するなら、普通の賃貸の方が安上がりかもしれない。
2. ペットを飼っている人
残念ながら、ペット可の物件はほとんどない。これは大きな制約だ。
3. 子育て世代
単身者向けの物件が中心なので、ファミリーには選択肢が限られる。また、頻繁な引っ越しは子供の環境にも良くない。
実際の利用手順と注意点
ここからは、実際に契約する際の具体的な手順と、私が経験した注意点を共有する。
ステップ1:物件探し
まずはgoodrooms Livingpassのウェブサイトで物件を検索。ここでのコツは、「エリア」より「予算」を優先すること。人気エリアは競争率が高いので、少し郊外でも交通の便が良い場所を狙うと良い。
私の場合、最初は渋谷や新宿周辺で探していたが、結局選んだ調布国領は:
- 新宿まで電車で20分
- 家賃が都心より3万円以上安い
- 周辺に商店街があり生活便利
ステップ2:内見は必須?
驚いたことに、goodrooms Livingpassでは内見なしでも契約可能。私も時間の都合で内見せずに契約したが、写真と実物にほとんど差はなかった。
ただし、以下の点は事前に確認すべき:
- 最寄り駅からの実際の所要時間(Google Mapで要確認)
- 周辺の騒音状況(線路沿い、大通り沿いは要注意)
- 日当たり(北向きの部屋は覚悟が必要)
ステップ3:必要書類の準備
オンライン契約とはいえ、以下の書類は必要:
- 身分証明書(運転免許証やパスポート)
- 収入証明(源泉徴収票や給与明細)
- 在籍証明書(会社員の場合)
フリーランスの場合は、確定申告書のコピーで代用可能。私の友人(フリーランス)は、前年の確定申告書と銀行の残高証明書で審査を通過した。
生活の質はどう変わったか
3ヶ月間のgoodrooms Livingpass生活を終えて、今は通常の賃貸に引っ越したが、この経験は私の住まいに対する価値観を大きく変えた。
ミニマリスト思考への転換
限られたスペースでの生活は、「本当に必要なもの」を見極める良い機会だった。結果として:
- 服の数が1/3に減少
- 不要な家電を処分
- デジタル化できるものは全てデータ化
今の賃貸生活でも、この習慣は続いている。部屋がすっきりして、掃除も楽になった。
フットワークの軽さ
「いつでも引っ越せる」という安心感は、精神的な自由をもたらした。実際、私は3ヶ月の間に一度物件を変更した。最初の物件が思ったより職場から遠かったため、より近い場所へ。普通の賃貸では考えられない柔軟性だ。
新しい出会い
ホテルタイプの物件では、共用スペースで他の住人と交流する機会があった。同じような境遇の人が多いので、すぐに打ち解けられた。転職仲間、起業準備中の人、地方から上京したばかりの人...普通の賃貸では出会えない人たちとの交流は貴重だった。
費用面での本当のところ
気になる費用について、3ヶ月間の実際の支出を公開する。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 家賃(3ヶ月分) | 270,000円 | 月額90,000円×3 |
| 初期費用 | 0円 | 敷金・礼金なし |
| 水道光熱費 | 0円 | 家賃に込み |
| インターネット | 0円 | Wi-Fi完備 |
| 引っ越し費用 | 15,000円 | レンタカー利用 |
| 合計 | 285,000円 | - |
通常の賃貸なら、同じ条件で初期費用だけで40万円以上かかっていただろう。この差額は本当に大きい。
トラブルや困った時の対応
完璧なサービスなど存在しない。私も小さなトラブルをいくつか経験した。
エアコンの不調
入居2週間目、エアコンから異音が。LINEでサポートに連絡したところ、翌日には修理業者が来てくれた。対応の早さには正直驚いた。
鍵の紛失騒動
恥ずかしながら、鍵を紛失してしまった。深夜だったが、24時間対応のサポートに電話すると、1時間以内に管理会社の人が来てくれた。費用は5,000円かかったが、迅速な対応に感謝している。
隣人トラブル
これは物件によるが、短期滞在者が多いため、マナーの悪い人に当たる可能性もある。私の場合、深夜に騒ぐ隣人がいたが、管理会社に相談したところ、即座に注意してくれた。それでも改善しない場合は、部屋の変更も可能とのことだった。
退去時の注意点
3ヶ月後、新しい賃貸への引っ越しが決まり、退去することに。退去手続きもすべてオンラインで完結した。
清掃は必要?
基本的な清掃は必要だが、プロレベルの清掃は不要。私は以下の点だけ注意した:
- ゴミの完全撤去
- 水回りの簡単な清掃
- 床の掃除機かけ
退去時の立ち会いもなく、鍵を指定場所に返却するだけ。あっけないほど簡単だった。
原状回復費用
心配していた原状回復費用は一切請求されなかった。通常使用の範囲内であれば、追加費用は発生しないようだ。
今後のサービス展開と期待
goodrooms Livingpassは比較的新しいサービスだが、急速に拡大している。最近では:
- 品川プリンスホテルなどの有名ホテルも参画
- 地方都市への展開(大阪、名古屋、福岡など)
- ファミリー向け物件の増加
特に注目したいのは、大手ホテルチェーンとの提携。これにより、より高品質なサービスが期待できる。
総評:新しい生活スタイルの選択肢として
3ヶ月間のgoodrooms Livingpass生活を振り返ると、「住む」ことに対する固定観念が崩れたことが最大の収穫だった。
必ずしも一箇所に定住する必要はない。状況に応じて柔軟に住まいを変える。そんな生き方も「あり」なのだと実感した。
特に価値を感じた点
- 経済的自由度の向上:初期費用がかからないことで、他のことに資金を回せる
- 精神的な余裕:「合わなければ変えればいい」という選択肢の存在
- 新しい経験:様々なエリア、様々な物件タイプを経験できる
改善を期待したい点
- 長期利用者向けの割引制度
- 荷物預かりサービスとの連携
- ペット可物件の増加
従来の賃貸契約に縛られず、もっと自由に、もっと柔軟に生きたい。そんな人にとって、goodrooms Livingpassは強力な味方になるはずだ。
ただし、これは万人向けのサービスではない。自分のライフスタイル、将来設計、経済状況をよく考えた上で選択することが大切だ。
私にとっては、人生の転機において最高の選択だった。初期費用の壁に阻まれることなく、新しい生活をスタートできた。そして何より、「住まい」に対する新しい価値観を得ることができた。
もしあなたが今、住まいで悩んでいるなら、選択肢の一つとして検討する価値は十分にある。従来の常識にとらわれず、自分にとって最適な住まい方を見つけてほしい。



