母の異変に3ヶ月も気づけなかった私が、アイシルで救われた話|高齢者見守りシステムの真実
朝6時。母からの電話で目が覚めた。「あんた、誰?うちに知らない人がいるの!」
慌てて実家に駆けつけると、そこにいたのは私の写真を見つめる母だった。娘の顔すら認識できなくなっていた。医師の診断は中期認知症。「もっと早く気づいていれば...」という言葉が頭から離れない。
実は母の異変は半年前から始まっていた。薬の飲み忘れ、同じ話の繰り返し、料理の味付けの変化。でも月1回の訪問では、それらの小さな変化を見逃していた。
この苦い経験から、高齢者見守りシステムを本気で探し始めた。そして出会ったのが「見守りプラス認知のアイシル」だった。
アイシルを選んだ決定的な理由
正直、見守りシステムなんてどれも同じだと思っていた。センサーで動きを感知して、異常があれば通知。それだけでしょ?と。
でもアイシルは違った。認知機能低下の早期発見に特化した機能があったのだ。

毎朝起きたとき、薬を飲むとき、食事のときにボタンを押すだけ。この単純な動作の記録から、認知機能の変化を分析してくれる。
「ボタンを押すだけで何がわかるの?」最初は半信半疑だった。でも使い始めて2ヶ月後、システムが示したデータに驚いた。
データが明らかにした母の変化
- 朝の起床時間が徐々に遅くなっている(6時→8時半)
- 薬のボタンを押し忘れる頻度が週1回→週3回に増加
- 夜間の動きが増えている(トイレの回数が倍に)
- 食事の時間が不規則になっている
これらの変化は、訪問時には絶対に気づけなかった。グラフで可視化されて初めて、母の生活リズムの乱れが明確になったのだ。
実際に使って分かった本音の評価
導入から8ヶ月。良い点も悪い点も含めて、リアルな使用感をお伝えしたい。
想像以上に良かった点
1. 音声での声かけ機能が秀逸
「お薬の時間ですよ」「今日も暑いですね。水分を取りましょう」といった声かけが、まるで誰かが側にいるような安心感を母に与えている。最初は機械の声を怖がっていた母も、今では「アイシルさん」と呼んで親しんでいる。
2. 熱中症予防が本当に助かった
去年の夏、室温が32度を超えたとき、私のスマホに緊急通知が来た。すぐに母に電話すると「暑くないから大丈夫」と言い張る。でも結局エアコンをつけるよう説得。高齢者は暑さを感じにくくなるから、この機能は命を守る。
3. 家族LINEでの情報共有が便利
妹や弟にも通知が行くよう設定。みんなで母の状態を把握できるようになった。「今日は薬ちゃんと飲んだね」「最近よく動いてるね」といった会話が増え、家族の絆も深まった気がする。

正直困った点
1. 初期設定に苦労した
説明書は丁寧だったけど、Wi-Fi設定でつまずいた。結局サポートに電話。対応は親切だったが、高齢者だけでは絶対に設定できないと思う。
2. ボタン操作を覚えてもらうのが大変
「朝起きたらボタンを押す」この単純なことを習慣化するのに1ヶ月かかった。最初は私が実家に行くたびに一緒に練習。認知症が進んでいる場合は、もっと時間がかかるかもしれない。
3. 月額料金がネック
2,178円/月は決して安くない。年間で26,136円。でも施設入所なら月15万円以上かかることを考えれば...というジレンマ。
他社サービスとの本気の比較
アイシルを選ぶ前に、実は3社のサービスを比較検討した。その結果を正直にお伝えする。
| 項目 | アイシル | みまもりCUBE | セコム親の見守り |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 2,178円 | 4,290円~ | 3,300円~ |
| 初期費用 | 21,780円 | 0円(レンタル) | 58,300円~ |
| 認知機能チェック | ◎ | × | △ |
| 映像確認 | × | ◎ | × |
| 緊急駆けつけ | × | × | ◎ |
| 服薬管理 | ◎ | × | ○ |
| 設置の簡単さ | ○ | △ | △ |
みまもりCUBEの良い点:カメラで実際の様子を確認できるのは安心。でも母は「監視されてるみたい」と嫌がった。プライバシーの問題は大きい。
セコムの良い点:緊急時の駆けつけサービスは心強い。ただし初期費用が高額で、認知機能の変化を把握する機能は弱い。
結局、認知症の早期発見を重視した私にはアイシルが最適だった。
8ヶ月使って見えてきた効果
数字で見る母の変化がある。
服薬忘れ:週3回→週0.5回
音声リマインダーとボタン確認の習慣化で、ほぼ忘れなくなった。血圧も安定してきた。
生活リズム:不規則→規則的
起床、食事、就寝時間が一定に。認知症の進行を遅らせる効果があると医師も評価。
家族の訪問:月1回→週2回
データを見て心配になることも増えたが、結果的に母との時間が増えた。これは予想外の良い変化。
でも一番の変化は、母の表情が明るくなったこと。「アイシルさんがいるから寂しくない」と言う母を見て、機械でも存在感って大切なんだと実感した。
こんな人には向いていない
良いことばかり書いても仕方ないので、向いていない人も正直に。
- 完全に自立している高齢者:見守りは過干渉に感じるかも
- 重度の認知症の方:ボタン操作が困難。別のサービスを検討すべき
- インターネット環境がない家:Wi-Fi必須なので、環境整備から必要
- とにかく安さ重視の人:もっと安いサービスは存在する
導入を検討している人へのアドバイス
実際に使った経験から、いくつかアドバイスを。
1. まず1週間、親の生活を観察する
薬を飲む時間、食事の時間、就寝時間をメモ。これがアイシルの設定の基準になる。
2. 家族みんなで話し合う
見守りは一人でするものじゃない。誰がどう関わるか、事前に決めておくとスムーズ。
3. 本人の同意は必須
「監視じゃなくて見守り」この違いを丁寧に説明。母の場合「お守りみたいなもの」と言ったら納得してくれた。
4. サポートに遠慮なく頼る
アイシルのサポートは本当に親切。分からないことは何でも聞いた方がいい。
最後に伝えたいこと
母の認知症に気づけなかった後悔は消えない。でもアイシルのおかげで、今は小さな変化も見逃さない自信がある。
月2,178円。コーヒー7杯分の値段で、母の安全と家族の安心が買える。高いか安いかは、人それぞれだと思う。
ただ、「もっと早く導入していれば」という後悔だけはしてほしくない。
認知症は誰にでも起こりうる。でも早期発見できれば、進行を遅らせることは可能だ。母のように手遅れになる前に、一歩踏み出す勇気を持ってほしい。
完璧なシステムじゃない。でも、離れて暮らす家族にとって、これほど心強い味方はないと思う。
母は今日も元気にアイシルのボタンを押している。その通知を見るたび、ほっと胸をなでおろす。この安心感は、お金では測れない価値がある。
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