7歳の息子が算数の宿題で泣いていた日から、なぜ今では暗算で私より早く計算できるようになったのか?いしど式オンラインそろばん教室の予想外な効果と2つの落とし穴
息子の涙を見た瞬間、私は愕然とした。小学2年生の簡単な引き算で、指を使っても答えが出せない。学校の先生からは「計算が遅い」と指摘され、本人も自信を失いかけていた。
そんな時、ママ友から聞いた「うちの子、そろばん始めてから算数が得意になった」という一言。半信半疑で調べ始めたのが、いしど式オンラインそろばん教室との出会いだった。
正直に告白すると、最初は「オンラインでそろばん?無理でしょ」と思っていた。画面越しに珠の動かし方なんて教えられるのか?子供が集中できるのか?疑問だらけだった。

いしど式オンラインそろばん教室の現実―期待と裏切り
実際に体験レッスンを受けてみて、最初の印象は「思ったより普通」だった。Zoomの画面に映る先生は優しそうだが、息子は緊張気味。手元を映すためのスマホスタンドの位置調整に10分もかかり、「これ、毎回やるの?」と早くも心が折れそうになった。
しかし、レッスンが始まると空気が一変した。先生は息子の名前を何度も呼び、「すごいね!」「その調子!」と褒め言葉のシャワー。息子の表情がみるみる明るくなっていく。
いしど式の特徴は、「1+1」から始まる超スモールステップ。大人からすれば「こんな簡単なことから?」と思うが、これが子供の自信を育てる秘訣だった。
予想外だった3つの効果
入会から3ヶ月後、息子に現れた変化は計算力だけではなかった:
- 集中力の向上:宿題を始めてから終わるまでの時間が半分に短縮。以前は30分かかっていた算数の宿題が15分で終わるように。
- 自己肯定感の上昇:「僕、そろばんできるんだ」という言葉を頻繁に口にするようになり、他の教科にも積極的に取り組むように。
- 競争心の芽生え:オンラインでも他の生徒の進度が分かるため、「〇〇ちゃんより早く検定に合格したい」と自主練習するように。
特に驚いたのは、暗算能力の急速な向上だった。いしど式では「透明そろばん」という独自の暗算法を使う。頭の中にそろばんをイメージして計算する方法で、息子は半年後には2桁×1桁の掛け算を暗算でできるようになっていた。
他社比較で見えた、いしど式の強みと弱み
オンラインそろばん教室は他にもある。実際に体験レッスンを受けたり、利用者の口コミを集めて比較してみた結果がこちら:
| 比較項目 | いしど式オンライン | そろばん塾ピコ | ネットでそろばん |
|---|---|---|---|
| 月謝(月4回) | 8,800円 | 6,600円 | 3,300円 |
| 1クラス人数 | 最大5名 | 最大10名 | 動画学習(個別指導なし) |
| 講師の資格 | 全員が珠算教師資格保有 | 教室により異なる | 記載なし |
| 教材 | オリジナル教材+インターネットそろばん使い放題 | 市販教材 | 動画教材のみ |
| 実績 | 50年の歴史、全国300校 | 全国700教室 | 開始5年 |
価格だけ見れば、いしど式は高い部類に入る。しかし、少人数制での手厚い指導と講師の質の高さを考えると、コストパフォーマンスは悪くない。
ただし、安さを求めるなら「ネットでそろばん」のような動画学習サービスもある。月額3,300円は魅力的だが、個別指導がないため、親のサポートが必須になる。

正直に語る2つの落とし穴
1年半使ってきて、いしど式にも課題があることが分かった。これから始める人には、以下の点を理解しておいてほしい:
1. 初期設定の煩雑さ
オンラインレッスンには、適切な機材と環境が必要だ。我が家が用意したものは:
- スマートフォンスタンド(手元を映すため):約2,000円
- そろばん(最初は100均でもOKだが、結局良いものを購入):約5,000円
- 安定したWi-Fi環境(月3GB程度のデータ通信量が必要)
特に手元を映すカメラアングルの調整は毎回面倒。慣れるまでは、レッスン開始10分前から準備が必要だった。
2. 親の関与が想像以上に必要
「送り迎え不要」は確かに魅力だが、低学年の場合は親の付き添いがほぼ必須。Zoomの操作、集中力の維持、宿題のサポートなど、思った以上に親の出番が多い。
息子の場合、最初の3ヶ月は私がずっと横に座っていた。4ヶ月目からようやく一人で受講できるようになったが、それでも時々「ママー!先生の声が聞こえない!」と呼ばれる。
それでも続けている理由
デメリットもあるのに、なぜ1年半も続けているのか?答えはシンプルだ。息子の成長が目に見えて分かるから。
先日の参観日、算数の授業で息子が手を挙げて発表する姿を見て、涙が出そうになった。以前は算数が大嫌いだった子が、今では「算数が一番好き」と言う。
検定試験にも挑戦し、現在は8級に合格。目標は小学校卒業までに3級合格だ。この調子なら十分可能だと思う。

いしど式が向いている家庭、向いていない家庭
向いている家庭
- 計算力だけでなく、集中力や自己肯定感も育てたい
- 親がある程度サポートできる時間がある
- 少人数制でしっかり見てもらいたい
- 長期的な視点で子供の能力開発を考えている
向いていない家庭
- 完全に子供任せにしたい
- とにかく安く済ませたい
- 短期間で劇的な成果を求めている
- 機械操作が極端に苦手
始める前に知っておきたい裏技
実際に利用してきて発見した、公式サイトには載っていない裏技を紹介:
- 体験レッスンは必ず平日の午前中に:人数が少なく、ほぼマンツーマンで体験できる可能性が高い
- インターネットそろばんは入会前から使える:体験申込み後、IDが発行されるので、事前に練習しておくとスムーズ
- 兄弟割引の交渉が可能:公式には明記されていないが、兄弟で同時入会すると割引してもらえることがある
まとめ:完璧ではないが、確実に効果はある
いしど式オンラインそろばん教室は、決して完璧なサービスではない。料金は安くないし、親の負担も少なくない。オンラインならではの制約もある。
それでも、適切に利用すれば、子供の能力を確実に伸ばせる。我が家の場合、算数嫌いだった息子が、今では学年トップクラスの計算力を持つまでになった。
もし迷っているなら、まずは無料体験を受けてみることをお勧めする。体験だけなら損はないし、子供の反応を見てから判断すればいい。
ただし、過度な期待は禁物。そろばんは魔法ではない。継続的な練習と、親のサポートがあって初めて効果が出る。その覚悟があるなら、いしど式は良い選択肢になるだろう。
最後に一つだけ。息子が最近言った言葉が忘れられない。「ママ、そろばんやってて良かった。算数のテスト、クラスで一番早く終わったんだ」。この笑顔を見るためなら、月謝8,800円は決して高くない。