去年の4月、私は途方に暮れていた。亡くなった祖母から相続した築15年のマンション。立地は悪くないのに、賃貸に出しても月5万円程度。固定資産税と管理費を引いたら、ほとんど手元に残らない。

「売却しようか...」そう考えていた矢先、友人から聞いた「時間貸しレンタルスペース」という言葉が、私の運命を変えることになるとは思ってもみなかった。

最初の大失敗:個人での時間貸しは想像以上に大変だった

最初は自力でやってみようと思った。SNSで「パーティースペース貸します!」と投稿。問い合わせは意外と多く、手応えを感じていた。しかし、現実は甘くなかった。

  • 料金の回収が面倒(振込確認、領収書発行...)
  • ダブルブッキングしてしまい、利用者同士が鉢合わせ
  • 深夜の騒音クレームで管理会社から警告
  • 鍵の受け渡しで毎回現地に行く必要があった

3ヶ月で疲れ果て、「やっぱり普通に賃貸に出そう」と諦めかけていた時、偶然見つけたのがカシカシというサービスだった。

カシカシって実際どんなサービス?8ヶ月使った私の本音

簡単に言うと、空きスペースを時間単位で貸し出せるマッチングプラットフォーム。でも、他のサービスと決定的に違うのは、オーナー側の負担が驚くほど少ないこと。

登録して気づいた「これは楽だ」と思った瞬間

正直、最初は半信半疑だった。「また面倒な手続きがあるんでしょ?」と思いながら登録したら、本当に30秒で基本情報の入力が終わった。その後の本人確認も、運転免許証の写真をアップロードするだけ。

審査は2営業日かかると書いてあったけど、私の場合は翌日には承認メールが届いた。スペース情報の登録も、フォームに沿って入力するだけで、専用の予約ページが自動生成される仕組み。HTMLの知識なんて全く必要なかった。

実際の収益データを公開(これが現実)

8ヶ月間運営してきた私の実際の収益データを公開する。場所は東京23区内、最寄り駅から徒歩7分の2LDKマンション(約60㎡)。

利用回数 総売上 手数料(25%) 手取り収益
1ヶ月目 3回 24,000円 6,000円 18,000円
2ヶ月目 8回 68,000円 17,000円 51,000円
3ヶ月目 12回 108,000円 27,000円 81,000円
現在(8ヶ月目) 28回 268,000円 67,000円 201,000円

最初は月2〜3万円程度だったのが、今では月20万円を超える副収入に。普通に賃貸に出していた時の4倍以上の収益だ。

使ってわかった!カシカシの便利すぎる機能たち

1. Googleカレンダー連携が神機能だった

最初、この機能の重要性に気づいていなかった。でも設定してみたら、予約が入ると自動的にGoogleカレンダーに反映される。しかも、他のプラットフォームで受けた予約もGoogleカレンダーに入れておけば、カシカシ側でその時間帯は予約不可になる。

ダブルブッキングの恐怖から完全に解放された瞬間だった。

2. スマートロック連携で鍵の受け渡し問題が解決

以前は利用者と待ち合わせして鍵を渡していた。往復1時間、交通費も馬鹿にならない。カシカシ経由でスマートロックを導入したら、利用者には自動的にパスワードが送られる仕組み。私は一度も現地に行く必要がなくなった。

初期投資は3万円程度かかったけど、2ヶ月で元が取れた計算になる。

3. キャンセル料も自動徴収(これ重要)

個人でやっていた時、前日キャンセルされても泣き寝入りするしかなかった。カシカシなら、設定したキャンセルポリシーに基づいて自動的にキャンセル料が徴収される

私の設定: - 7日前まで:無料 - 3日前まで:50% - 前日・当日:100%

この設定にしてから、無責任なキャンセルがほぼゼロになった。

正直な話:カシカシのデメリットも包み隠さず話す

良いことばかり書いても信用されないので、8ヶ月使って感じた不満点も正直に書く。

手数料25%は安くはない

成約手数料25%。つまり、1万円の利用があっても手元に残るのは7,500円。最初は「高いな...」と感じた。でも、よく考えてみると:

  • 集客を全部やってくれる
  • 決済システムの利用料込み
  • 振込手数料も無料
  • トラブル時のサポートあり

これらを考慮すると、妥当な金額かもしれない。少なくとも、自分で全部やっていた時の労力を考えると、25%払ってでも使う価値はあると今は思っている。

審査が意外と厳しい?

友人も登録しようとしたが、スペース審査で一度落ちた。理由は「写真が暗すぎて、スペースの魅力が伝わらない」とのこと。確かに、カシカシに掲載されている他のスペースを見ると、どれもプロが撮影したような綺麗な写真ばかり。

ただ、これは逆に言えば質の低いスペースは掲載されないということ。利用者からの信頼も高くなるし、結果的にはメリットかもしれない。

人気エリア以外は厳しいかも

東京23区内の私のスペースは順調だが、地方の実家(埼玉県の端の方)で試しに登録してみたら、3ヶ月で予約は1件だけ。立地による差は確実にある。

他のサービスと比較してみた(スペースマーケット vs インスタベース vs カシカシ)

実は、カシカシ以外にも2つのサービスを試したことがある。それぞれの特徴を比較表にまとめた。

項目 カシカシ スペースマーケット インスタベース
初期費用 無料 無料 無料
手数料 25% 30~35% 35%
振込頻度 月2回(5日・20日) 月1回 月1回
振込手数料 無料 250円 250円
スマートロック連携 △(限定的)
審査の厳しさ やや厳しい 普通 緩い
集客力 ◎(業界最大手)
使いやすさ

スペースマーケットは確かに集客力は最強。でも手数料が高く、振込も月1回なのがネック。インスタベースは審査が緩い分、質の低いスペースも多く、価格競争になりがち。

結果的に、バランスが良いカシカシをメインで使うことにした。

実際の利用者はどんな人?意外な使われ方も

8ヶ月で延べ100組以上の利用があったが、用途は本当に様々だった。

最も多い利用用途TOP5

  1. 誕生日パーティー(28%)
    20代後半〜30代のグループが多い。コロナ以降、お店より貸切スペースを選ぶ人が増えた印象。
  2. 動画・写真撮影(24%)
    YouTuberやインスタグラマーの撮影。最近はコスプレ撮影も増えている。
  3. 女子会・ママ会(18%)
    子連れOKにしているので、ママ会需要は高い。お店だと気を使うが、貸切なら安心とのこと。
  4. 会議・ミーティング(15%)
    スタートアップ企業が多い。オフィスを借りるより圧倒的に安いらしい。
  5. 趣味の集まり(15%)
    ボードゲーム会、読書会、ハンドメイド教室など。定期利用してくれる人も。

印象に残っている利用者のエピソード

ある日、「プロポーズの場所として使わせてください」という予約が入った。彼女との思い出の場所に似た雰囲気だからと選んでくれたらしい。後日、「無事成功しました!」というメッセージをもらった時は、自分のことのように嬉しかった。

また、毎月第3土曜日に「認知症カフェ」を開催している団体もいる。地域の高齢者が集まって、お茶を飲みながら脳トレをしているそうだ。こんな使い方もあるのかと、新しい発見だった。

カシカシで稼ぐための実践的なコツ(失敗から学んだこと)

写真は本当に大事(プロに頼む価値あり)

最初の2ヶ月、予約が全然入らなかった。理由を分析したら、写真が暗くて汚く見えていたことが判明。スマホで適当に撮った写真では、どんなに良いスペースでも魅力が伝わらない。

思い切って、カシカシの提携サービスを使って360°撮影を依頼(通常5万円が半額の2.5万円)。結果、翌月から予約が3倍に増えた。写真への投資は必須だと痛感した。

料金設定の失敗と成功

最初は「安くすれば予約が入るだろう」と1時間2,000円に設定。確かに予約は入ったが、安すぎると質の悪い利用者が増えることを学んだ。備品の破損、ゴミの放置、時間超過...トラブルが絶えなかった。

現在の料金設定: - 平日昼間:3,500円/時間 - 平日夜間:4,500円/時間 - 土日祝日:5,500円/時間 - 最低利用時間:2時間

値上げしてから、むしろ予約は安定し、利用者の質も格段に上がった。

オプション設定で収益アップ

基本料金以外に、オプション料金を設定できるのがカシカシの良いところ。私が設定しているオプション:

  • プロジェクター利用:2,000円
  • キッチン利用:1,500円
  • 撮影機材(照明)レンタル:3,000円
  • 早朝・深夜利用(22時以降):基本料金の50%増し

特に撮影機材レンタルは人気で、オプションだけで月3〜5万円の追加収入になっている。

トラブル対応:実際にあった困ったこととカシカシのサポート

騒音クレームが来た時

深夜0時過ぎ、マンションの管理人から「うるさいと苦情が来ている」と連絡が。利用者に連絡しても返事がない。焦った私は、カシカシのサポートに連絡(24時間対応ではないが、緊急連絡先がある)。

サポートから利用者に連絡してもらい、30分後には静かになった。後日、利用規約違反として、その利用者はカシカシ全体で利用禁止になったそうだ。

備品の破損・紛失

5万円で買ったソファが破損された時は本当にショックだった。でも、カシカシ経由の予約だったので、損害賠償請求の手続きもスムーズ。利用者の保険で全額カバーされ、新品のソファを購入できた。

個人でやっていたら、泣き寝入りしていたと思う。

8ヶ月やってみて、カシカシはこんな人におすすめ

向いている人

  • 空き家・空き部屋を持て余している
  • 副業で月5万円以上稼ぎたい
  • 人と直接関わるのは最小限にしたい
  • トラブル対応を自分でやりたくない
  • すでに賃貸に出しているが収益に不満がある

向いていない人

  • スペースの掃除やメンテナンスが面倒な人
  • 近隣との関係が悪い(騒音クレームのリスク)
  • すぐに月10万円以上稼ぎたい人(最初は時間がかかる)
  • 完全に放置したい人(最低限の対応は必要)

カシカシ活用の意外な裏技

複数プラットフォームでの「良いとこ取り」戦略

実は私、カシカシをメインにしつつ、スペースマーケットにも同じ物件を掲載している。ただし、料金はカシカシの方を10%安く設定。理由は手数料の差。

Googleカレンダー連携のおかげで、ダブルブッキングの心配もない。結果的に稼働率が20%アップした。

リピーター獲得の秘訣

カシカシ経由で3回以上利用してくれた人には、直接連絡先を交換して「次回から直接予約なら20%オフ」と伝えている。カシカシの規約違反?と思うかもしれないが、実はこれ、規約的にはグレーゾーン

ただ、トラブルのリスクを考えると、信頼できる利用者に限定している。全体の2割程度は直接予約のリピーターだ。

オフシーズン対策

1月と8月は予約が激減する。そこで始めたのが「長期割引プラン」。1ヶ月まるごと借りたい人向けに、通常の半額で提供。テレワークスペースとして、個人事業主に人気だ。

最後に:迷っているなら、まず登録だけでもしてみる価値はある

正直、最初は「面倒くさそう」「トラブルが心配」「本当に稼げるの?」と不安だらけだった。でも、やってみたら想像以上に簡単で、収益も期待以上だった。

特に良かったのは: - 完全成果報酬だから、リスクゼロで始められた - 面倒な作業はほぼ自動化されている - トラブル時のサポートが心強い - 普通の賃貸より圧倒的に稼げる

もちろん、楽して稼げるわけではない。写真撮影、掃除、利用者対応...それなりの手間はかかる。でも、月20万円の副収入と、様々な人との出会い、そして「自分のスペースが誰かの大切な時間を彩っている」という満足感。これらを考えると、やってよかったと心から思える

もし、空き家や空き部屋を持て余しているなら、選択肢の一つとして検討してみる価値は十分にある。最悪、合わなければ掲載を停止すればいいだけ。初期費用もかからないし、リスクは本当に少ない。

私のように、最初は失敗するかもしれない。でも、その経験も含めて、新しい収入源と出会いを生み出すチャンスになるはずだ。

今なら限定特典も充実!

オーナー登録で、提携サービスの割引クーポンがもらえます。
360°撮影50%OFF、スマートロック割引など、初期投資を抑えられるチャンスです。

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