「3時間で15万円」友人の結婚式二次会が崩壊寸前から奇跡の大成功へ…カシカシで見つけた"あの場所"が人生を変えた話
「会場がダブルブッキングで使えません」
結婚式まであと3日。友人から託された二次会幹事として予約していた居酒屋から、まさかの連絡が入った瞬間、私の頭は真っ白になった。80名分の会場、今から探せるはずがない…
そんな絶望的な状況から、たった3時間で理想の会場を見つけ、参加者全員から「今まで行った二次会で一番良かった」と言われるまでになった。その鍵となったのが「カシカシ」というレンタルスペースサービスだった。
なぜ従来の会場予約システムは崩壊したのか
レストランや居酒屋の貸切予約。一見簡単そうに見えるこのシステムには、実は大きな落とし穴がある。
まず、最低利用人数の壁。「50名以上から」「土曜日は80名以上」といった条件が多く、参加人数が読めないイベントでは予約時に虚偽の人数を申告せざるを得ないケースも。私も当初「80名確定」と伝えていたが、実際は65名程度になりそうだった。
さらに深刻なのは、キャンセル料の問題。多くの店舗では1週間前から50%、3日前から100%のキャンセル料が発生する。コロナ禍を経て、この条件はさらに厳しくなっている。
時間単位レンタルという革命的発想
パニック状態でネット検索していた私は、偶然「カシカシ」のサイトにたどり着いた。最初は半信半疑だったが、サイトを見て驚愕した。
1時間単位で借りられるという仕組み。これは従来の「半日貸切」「1日貸切」という概念を根底から覆すものだった。二次会なら実質3〜4時間あれば十分。なのに今まで私たちは、なぜ6時間も8時間も借りていたのか。
しかも料金体系が明確だ。「1時間あたり◯◯円」と表示されているため、予算計算が瞬時にできる。従来の「コース料金×人数+飲み放題+サービス料+…」という複雑怪奇な料金システムとは大違いだ。
衝撃的だった検索機能の精度
カシカシの検索システムは、私の常識を覆した。エリア、日時、人数、用途を入力すると、瞬時に条件に合うスペースがずらりと表示される。
特に感動したのは「用途から探す」機能。「パーティー」を選択すると、単なる会議室ではなく、キッチン付きやプロジェクター完備、音響設備充実など、パーティーに最適化されたスペースが出てくる。
実際に借りてみて分かった圧倒的メリット
結局、新宿駅から徒歩5分のパーティースペースを予約した。80名収容可能で、1時間15,000円。4時間借りても6万円。居酒屋の貸切なら1人5,000円×80名で40万円かかることを考えると、破格だ。
想像を超えていた設備の充実度
当日、会場に到着して息を呑んだ。プロ仕様の音響設備、150インチのプロジェクター、可動式のテーブルとイス、さらには業務用キッチンまで完備されていた。
ケータリングを頼んでいたが、キッチンがあることで温かい料理の提供や、飲み物の冷蔵保管が可能に。参加者からは「ホテルの宴会場みたい」という声が上がった。
トラブル時の対応力の違い
イベント中、プロジェクターの接続がうまくいかないトラブルが発生。しかし、スペースの説明書がわかりやすく、5分で解決。さらに、カシカシのサポートにチャットで問い合わせたところ、3分で返信が来た。
居酒屋なら「機械のことは分からない」で終わっていただろう。専門スペースならではの対応力を実感した瞬間だった。
知らなかった!レンタルスペースの意外な活用法
二次会の大成功に気を良くした私は、その後もカシカシを使い続けている。そこで発見した、まさかの活用法をいくつか紹介したい。
1. リモートワークの集中部屋として
自宅では集中できない重要なプレゼン資料作成時、1時間1,000円程度の個室スペースを利用。カフェと違って完全個室なので、機密情報も扱えるし、オンライン会議も気兼ねなくできる。
2. 趣味の教室運営
料理が得意な友人は、週末だけ料理教室を開催。キッチン付きスペースを3時間借りて、生徒6名で開催すれば、場所代を差し引いても十分な収入になる。固定の教室を持つリスクなく、スモールビジネスが始められるのだ。
3. 子供の誕生日パーティー会場
マンション住まいで大人数を呼べない我が家。娘の誕生日には、遊具付きのキッズスペースを4時間レンタル。子供10名とその親で20名規模のパーティーが、トータル2万円以下で実現した。
カシカシvs競合サービス 実際に使い比べてみた
レンタルスペース業界にはカシカシ以外にも「スペースマーケット」「インスタベース」という大手が存在する。3つとも実際に使ってみた私の、率直な比較をお伝えしよう。
| 項目 | カシカシ | スペースマーケット | インスタベース |
|---|---|---|---|
| 掲載数 | ◯ 十分な選択肢 | ◎ 最多 | ◯ 都市部に強い |
| 検索のしやすさ | ◎ 用途別が秀逸 | ◯ 標準的 | △ やや複雑 |
| 料金の透明性 | ◎ 明確 | ◯ 追加料金あり | ◯ サービス料別途 |
| サポート対応 | ◎ 迅速 | ◯ 標準的 | ◯ 標準的 |
| 初回特典 | ◯ キャンペーンあり | △ 少ない | ◎ ポイント付与 |
正直なところ、掲載数ではスペースマーケットが圧倒的だ。しかし、使いやすさと料金の分かりやすさではカシカシが一歩リードしている印象。特に初心者には、カシカシの用途別検索が直感的で使いやすい。
失敗談:こんな時は要注意
良いことばかり書いてきたが、失敗経験もある。正直に共有したい。
アクセスの事前確認は必須
「駅徒歩3分」を信じて予約したスペースが、実際は裏路地の分かりにくいビルの5階。エレベーターも小さく、参加者から不満の声が…。必ず事前の下見をおすすめする。
設備の詳細は要確認
「キッチン付き」と書いてあったので料理パーティーを企画したが、実際は電子レンジと小さな流し台のみ。本格的な料理は不可能だった。写真だけでなく、設備リストの詳細確認が重要だ。
清掃ルールの把握
多くのスペースで「原状復帰」が求められる。つまり、使用後は元通りに片付ける必要がある。これを怠ると追加料金が発生することも。時間配分に清掃時間を含めることを忘れずに。
レンタルスペース新時代の到来
カシカシを使い始めて1年。私の「場所」に対する概念は完全に変わった。
以前は「場所を借りる=大げさなこと」だった。しかし今では、「今日は集中したいから2時間だけ個室借りよう」「友達とゲームするから防音室3時間」といった具合に、まるでカラオケボックスのような感覚で利用している。
特に都市部では、自宅スペースは限られている。かといってカフェやファミレスでは、できることに限界がある。レンタルスペースは、この隙間を埋める第三の選択肢として、確実に市民権を得つつある。
オーナー側の視点も面白い
実は最近、自宅の一室をカシカシに掲載することを検討している。平日昼間はほとんど使わない6畳の部屋。これが月5〜10万円の収入源になる可能性があるのだ。
カシカシでは掲載自体は無料で、予約が入った時だけ手数料が発生するシステム。リスクが少ないのも魅力だ。
まとめ:「所有」から「利用」への価値観シフト
あの日、結婚式二次会の会場トラブルから始まった私のカシカシ体験。今では月に2〜3回は何かしらのスペースを借りている。
トータルコストで見れば、確かに出費は増えた。しかし、得られる体験価値は、その何倍にもなっている。80名でのパーティー、プロ仕様の撮影、防音室でのバンド練習…自宅では絶対に不可能なことが、数千円〜数万円で実現できる。
「シェアリングエコノミー」という言葉が使い古された感もあるが、レンタルスペースこそ、その本質を体現したサービスだと実感している。必要な時に、必要な分だけ、必要な機能を持つ空間を利用する。これは単なる節約ではなく、人生の選択肢を広げる新しいライフスタイルだ。
もしあなたが何かのイベントを企画しているなら、あるいは日常にちょっとした変化が欲しいなら、一度レンタルスペースを体験してみてほしい。最初は私のように半信半疑でも構わない。きっと、新しい発見があるはずだ。
ちなみに、あの二次会の新郎新婦は今でも「最高の二次会だった」と言ってくれる。トラブルから始まった偶然の出会いが、結果的に最高の思い出を作った。人生、何が幸いするか分からないものだ。


