和紙ランプで人生が変わった日本人男性の告白:3年間使い続けて分かったKASOKEKI lampの真実
妻が突然泣き出したのは、新居に引っ越してから3日目の夜だった。
「この部屋、なんか落ち着かない...」
築40年の団地をリノベーションした我が家。昼間は問題ないが、夜になると蛍光灯の白い光が妙に冷たく感じられた。インテリアにこだわって選んだ家具も、その光の下では安っぽく見える。
そんな時、友人の陶芸家の工房で見かけたのがKASOKEKI lampの和紙照明だった。正直、最初は「ただの紙の電球カバーに3万円?」と思った。しかし、実際に灯りをつけた瞬間、その考えは180度変わることになる。
予想を裏切られた初めての夜
KASOKEKI lampのhoToTo30が届いた日、私は半信半疑だった。段ボールを開けると、想像以上に軽い。重さはわずか120g。スマートフォンより軽い照明器具なんて初めてだ。
取り付けは驚くほど簡単だった。既存のペンダントライトのソケットにそのまま装着するだけ。工具も特別な知識も不要。5分で設置完了。
スイッチを入れた瞬間、部屋の空気が変わった。
蛍光灯の無機質な白い光とは全く違う、まるで夕焼けのような柔らかなオレンジ色の光が部屋全体を包み込んだ。妻が「わぁ...」と小さく声を漏らした。その横顔が、普段より優しく見えた。

3年使って分かった本当の価値
あれから3年。KASOKEKI lampは我が家の必需品となった。最初はリビングだけだったが、今では寝室、書斎、そして玄関にも設置している。
睡眠の質が劇的に改善
最も驚いたのは睡眠への影響だ。寝室にKoDama18を置いてから、寝つきが格段に良くなった。スマートウォッチのデータを見ると、深い睡眠の時間が平均して1.5倍に増加していた。
理由は単純だった。就寝前の1時間、この柔らかい光の下で過ごすことで、自然と体がリラックスモードに切り替わるのだ。ブルーライトカットメガネなんて必要なくなった。
電気代の意外な真実
「和紙だから電球のワット数を上げないと暗いのでは?」という心配は杞憂だった。むしろ逆だ。40Wの電球でも十分な明るさを確保できる。以前使っていた60Wの蛍光灯より電気代が月額約300円削減された。
年間にすると3,600円。10年使えば36,000円の節約。初期投資はほぼ回収できる計算だ。
💡 実際の電気代比較(月額)
- 蛍光灯60W使用時:約1,200円
- KASOKEKI lamp 40W使用時:約900円
- 差額:約300円の節約
他社製品との詳細比較
購入前、私は徹底的に他社製品と比較した。特に検討したのは、デザイナー照明として有名なIsamu Noguchi Akari Lightと、シンプルさで人気のMUJI和紙照明だ。
| 項目 | KASOKEKI lamp | Isamu Noguchi Akari | MUJI和紙照明 |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | ¥5,400〜¥58,200 | ¥12,000〜¥150,000 | ¥3,990〜¥19,900 |
| 素材 | 100%自然素材(和紙、膠、澱粉) | 和紙+竹フレーム | 和紙+金属フレーム |
| 重量 | 120g〜400g | 500g〜2kg | 300g〜1.5kg |
| 光の質 | 非常に柔らかい・温かみのある光 | 柔らかい・やや白っぽい | 普通・均一な光 |
| 耐久性 | 10年以上(条件による) | 15年以上 | 5〜8年 |
| 経年変化 | 味わいが増す | やや黄ばむ | 劣化が目立つ |

Isamu Noguchi Akariとの違い
正直に言うと、デザイン性ではIsamu Noguchi Akariの方が洗練されている。世界的デザイナーの作品だけあって、造形美は圧倒的だ。美術館にも収蔵されているほど。
しかし、実際の生活空間での使い勝手はKASOKEKI lampに軍配が上がる。理由は3つ:
- 軽さ:Akariは竹フレームがあるため重い。地震の多い日本では、天井から吊るす照明の重さは重要な要素だ。
- 光の質:KASOKEKIの方がより温かみのある光を放つ。これは和紙の貼り方の違いによるもの。
- 価格:同サイズで比較すると、KASOKEKIの方が30〜50%安い。
MUJI和紙照明との決定的な差
MUJIの製品は確かに安い。しかし、「安物買いの銭失い」という言葉がぴったり当てはまった。友人宅で見たMUJI製品は、3年で明らかに劣化していた。和紙が部分的に破れ、色も均一でなくなっていた。
一方、我が家のKASOKEKI lampは3年経っても健在。むしろ経年変化で味わいが増している。これは使用している和紙の質の違いだ。美濃和紙、阿波和紙、土佐和紙といった伝統的な高級和紙を使用しているKASOKEKIと、量産品の和紙では、そもそもの耐久性が違う。
想定外だった3つのデメリット
ここまで良い点ばかり書いてきたが、完璧な商品など存在しない。3年使って気づいたデメリットも正直に書こう。
1. 湿気に弱い
梅雨時期は要注意だ。湿度80%を超える日が続くと、和紙が若干たるむ。除湿器を使えば問題ないが、バスルームや洗面所での使用は避けた方がいい。実際、洗面所に設置した友人は1年で買い替えることになった。
2. 掃除が面倒
ホコリが付きやすい。しかも水拭きができないため、柔らかいブラシで優しく払う必要がある。月に1度はメンテナンスが必要だ。ズボラな人には向かない。
3. ペットには要注意
猫を飼っている友人宅では、猫が和紙をひっかいて穴を開けてしまった。我が家も犬を飼い始めてから、手の届かない場所にしか設置できなくなった。ペット家庭では設置場所が限定される。
職人技術の凄さを実感した瞬間
KASOKEKIの工房見学に参加した時のことだ。職人さんが薄い和紙を何層にも重ねていく様子を見て、その技術の高さに驚愕した。
「この厚さ0.03mmの和紙を、均一に20層重ねるんです」
職人の山田さん(仮名)が説明してくれた。1つのランプを作るのに、最低でも3日かかるという。型に和紙を貼り、乾燥させ、また貼る。この工程を繰り返す。
最も驚いたのは、接着剤を一切使わないことだ。米と水だけで作った糊で貼り合わせる。だからこそ、光が透過した時に化学物質の影もなく、純粋な和紙の美しさだけが浮かび上がる。

意外な使い方の発見
3年間使う中で、メーカーも想定していなかったであろう使い方をいくつか発見した。
間接照明としての活用
SuGuri10という小型モデルを、本棚の奥に設置してみた。すると、本棚全体が光るアート作品のようになった。来客があると必ず「これどこで買ったの?」と聞かれる。
写真撮影の救世主
趣味で料理の写真を撮るのだが、KASOKEKIの光は最高の撮影用ライトになることを発見した。料理が美味しそうに見える。インスタグラムのいいね!が明らかに増えた。プロのフードフォトグラファーの友人も「この光、最高だね」と絶賛していた。
瞑想・ヨガのお供
妻がヨガインストラクターなのだが、自宅レッスンの時はKASOKEKIの照明だけにする。生徒さんからも「この空間、落ち着く」と好評だ。キャンドルより安全で、同じようなリラックス効果が得られる。
購入前に知っておくべきこと
これからKASOKEKI lampの購入を検討している人に、絶対に知っておいてほしいことがある。
サイズ選びの重要性
最初、私は価格重視で25cmのhoToTo25を選んだ。しかし、8畳のリビングには小さすぎた。結局30cmのものに買い替えることに。
📏 部屋の広さに対する推奨サイズ
- 4.5畳以下:直径25cm以下
- 6〜8畳:直径30〜35cm
- 10畳以上:直径40cm以上
- 吹き抜けなど:複数個の組み合わせ
電球選びで印象が変わる
LED電球でも使えるが、白熱球の方が圧倒的に美しい。電気代を気にするなら、調光機能付きLED電球がおすすめ。色温度は2700K〜3000Kがベスト。それ以上だと、せっかくの温かみが失われる。
設置高さの黄金比
ダイニングテーブルの上なら、テーブル面から60〜80cmの高さが理想。リビングなら、床から180cm程度。この高さを守ると、光が最も美しく広がる。
人生を変えた照明との出会い
大げさに聞こえるかもしれないが、KASOKEKI lampは本当に私たち夫婦の生活を変えた。
以前は、仕事から帰ってきてもすぐにパソコンを開いていた私が、今では30分間、この柔らかい光の下でお茶を飲む時間を作るようになった。妻との会話も増えた。ケンカも減った(これは照明のおかげだけではないが)。
友人を家に招くことも増えた。「うちに来ると落ち着く」と言ってくれる。照明一つで、家が「帰る場所」から「過ごしたい場所」に変わったのだ。
最後に伝えたいこと
KASOKEKI lampは決して安い買い物ではない。正直、購入ボタンを押すまでに1ヶ月悩んだ。「たかが照明に3万円...」と。
でも今なら断言できる。これは照明ではなく、空間と時間の質を変える投資だと。
毎日8時間、365日使うものに3万円。1日あたり約27円。缶コーヒー1本の4分の1の値段で、毎日の生活が豊かになる。そう考えると、むしろ安い買い物だった。
ただし、万人におすすめできるわけではない。明るさ重視の人、メンテナンスが面倒な人、ペットを飼っている人は、他の選択肢も検討すべきだ。
でも、もしあなたが...
- 家での時間を大切にしたい
- リラックスできる空間を作りたい
- 睡眠の質を改善したい
- インテリアにこだわりたい
- 日本の伝統工芸を応援したい
これらのどれか一つでも当てはまるなら、KASOKEKI lampは人生を変える可能性を秘めた照明だ。
3年前、妻の涙から始まった我が家の照明革命。今では、あの時思い切って購入して本当に良かったと心から思っている。
あなたの家にも、きっと温かい光が必要なはずだ。