雨上がりの公園で、うっかり土の上を歩いてしまった瞬間、足元から聞こえた「ぐちゃっ」という音。3万円で買ったお気に入りのスニーカーが、一瞬で泥だらけの塊と化した

家に帰って必死に洗ってみたけれど、白かったはずのミッドソールは茶色いシミだらけ、メッシュ部分には土が入り込んで、どんなに擦っても落ちない。もう捨てるしかないか...そう諦めかけていた時、友人から「靴専門のクリーニングサービスがあるよ」と教えてもらったのがKutoonWashだった。

半信半疑で送った靴が、まさかの新品同様に

正直、最初は期待していなかった。だって、自分であれだけ洗っても落ちなかった汚れが、他人に頼んだら落ちるなんて信じられなかったから。でも、返ってきた靴を見た瞬間、声が出なかった

まるで店頭に並んでいた時のような白さ。土のシミも、黄ばみも、全部消えていた。それどころか、自分で洗っていた時よりもきれいになっていた気がする。

KutoonWashの料金体系と他社比較

実際に使ってみて分かったのは、靴の種類によって細かくコース分けされていること。スニーカーの機械洗いなら550円から、手洗いでも2,980円。子ども靴なら440円という破格の安さ。

サービス名 スニーカー洗浄 納期 送料 特徴
KutoonWash 550円〜 最短2営業日 地域・足数で変動 機械洗い・手洗い選択可
くつリネット 3,300円〜 最短14日 往復送料無料(条件あり) 高級靴対応
リネット 2,970円〜 最短21日 1,980円〜 衣類と同時注文可

実際の利用で感じた良い点・悪い点

良かった点

まず驚いたのは納期の早さ。他社だと2〜3週間かかるのが普通なのに、KutoonWashは最短2営業日で返ってくる。週末に汚れた靴を月曜に送れば、木曜には戻ってくるイメージ。

LINEでの事前相談も助かった。汚れ具合の写真を送ったら、「この汚れならミッドソール汚れ剥がしオプション(770円)を付けた方がいいですよ」と的確なアドバイスをもらえた。押し売り感は全くなく、むしろ「これなら通常洗浄で十分です」と言われることもあった

KutoonWash洗浄実例

気になった点

正直に言うと、送料体系が少し複雑。地域と足数によって変わるので、最初は計算が面倒だった。関東なら1〜2足で1,650円、3〜4足で1,980円という感じ。まとめて送った方がお得だけど、1足だけの時は送料が割高に感じる。

あと、革靴の仕上がりについては、専門の靴磨き店には敵わない部分もある。クリーニングとしては十分だけど、「ピカピカに磨き上げる」レベルを求めるなら、革靴磨き仕上げオプション(1,100円)は必須だと思う。

こんな人には特におすすめしたい

子育て中の家庭には本当に推したい。うちも子どもが公園で遊ぶたびに靴が泥だらけになるけど、440円で新品同様になるなら、洗う手間を考えたら断然お得。しかも子ども靴は軽いから、まとめて送っても送料があまり変わらない。

KutoonWash洗浄前後比較

スニーカー好きな人にも良い。特に白いスニーカーを履く人は、定期的に利用すれば常に清潔な状態を保てる。黄ばみ取りオプション(3,850円)は高いけど、諦めていたエアフォース1が本当に真っ白になったから、価値はあると思う。

利用して分かった賢い使い方

何度か利用してコツが分かってきた。まず、季節の変わり目にまとめて出すのが一番効率的。夏の終わりにサンダルやスニーカーをまとめて洗浄して、そのまま保管オプション(3,850円/6-12ヶ月)を付ければ、次のシーズンまできれいな状態で預かってくれる。

防カビ加工(1,320円)と消臭加工(1,320円)は、梅雨時期や夏場は付けた方がいい。最初は「高いな」と思ったけど、カビが生えて靴を捨てることを考えたら安い投資だった。

トラブルもあったけど対応は良かった

一度だけ、発送した靴の片方に小さな傷がついて返ってきたことがあった。すぐにLINEで連絡したら、その日のうちに謝罪の連絡があり、クリーニング代金を全額返金してもらえた。むしろ誠実な対応に好感を持った。

どんなサービスにもミスはあるけど、その後の対応で企業の本質が分かる。KutoonWashは、顧客対応という面では信頼できると感じた。

結論:コスパと利便性のバランスが絶妙

高級靴クリーニング専門店のような「極上の仕上がり」を求めるなら、物足りないかもしれない。でも、日常的に履く靴をきれいに保ちたい人には、これ以上ないサービスだと思う。

特に機械洗い550円という価格は、自分で洗剤を買って洗うことを考えたら、むしろ安い。時間も手間も省けて、プロの仕上がりが手に入る。

最初は「靴のクリーニングにお金を払うなんて...」と思っていた自分が、今では2ヶ月に1回は利用している。大切な靴を長く履き続けるための、賢い投資だと思えるようになった。

あの泥だらけで諦めかけた3万円のスニーカーは、今も現役で活躍している。むしろ定期的にクリーニングに出すようになってから、新品の時より愛着が湧いている気がする。