銀行の残高を見て愕然とした。3年間で使った婚活費用が300万円を超えていた。大手結婚相談所A社で150万円、B社で80万円、マッチングアプリに月額課金を続けて年間12万円、婚活パーティー参加費で60万円...。

それでも結婚できなかった35歳の私が、最後の望みをかけて辿り着いたのがMarictionだった。正直、もう期待なんてしていなかった。でも、使い始めて3ヶ月後、私は初めて「これなら続けられる」と感じた理由がある。

なぜ大手結婚相談所で失敗し続けたのか

最初に入会したのは、テレビCMでも有名な大手結婚相談所だった。入会金30万円、月会費15,000円、お見合い料1回5,000円。カウンセラーは「3ヶ月で結果を出しましょう!」と自信満々だったが、現実は違った。

紹介される相手は確かに条件面では申し分なかった。年収600万円以上、大卒、身長170cm以上...私が希望した条件をクリアしている。でも、実際に会ってみると「何か違う」の連続だった。

カウンセラーに相談すると「もっと積極的に!」「条件を下げてみては?」の繰り返し。結局、1年半で退会。使った金額は150万円を超えていた。

Marictionで感じた「違和感」の正体

Marictionのことは、婚活仲間から聞いて知った。「オンラインメインの結婚相談所」と聞いて、正直、「また安かろう悪かろうか」と思った。でも、無料相談を受けてみて、その考えは180度変わった。

まず驚いたのが、カウンセラーが私の失敗談を否定しなかったこと。「大変でしたね」「その経験があるからこそ、次は違う結果になるかもしれません」という言葉に、初めて肩の力が抜けた。

さらに衝撃的だったのは、「結婚がゴールじゃない」という考え方。他社では「とにかく成婚!」が合言葉だったが、Marictionでは「結婚後の人生設計」まで一緒に考えてくれた。

IBJ加盟店ならではの安心感と意外な落とし穴

MarictionはIBJ(日本結婚相談所連盟)の正規加盟店。これは大きなメリットだった。会員数8万人以上のデータベースにアクセスできるため、出会いの数は圧倒的に多い。

ただし、ここに落とし穴もあった。選択肢が多すぎて、逆に迷ってしまう「選択のパラドックス」に陥りやすい。私も最初の1ヶ月は、プロフィールを見ているだけで時間が過ぎていった。

独自イベント「ラブストーリーシリーズ」の実態

Marictionの特徴的なサービスが、毎月開催される婚活イベント「ラブストーリーシリーズ」だ。横浜、渋谷、吉祥寺、大宮で定期開催されており、入会しなくても参加できるのが画期的だった。

私が参加した「横浜ラブストーリー」では、参加者は男女各15名。正直、他の婚活パーティーとそこまで違いはないかと思っていたが、決定的に違ったのは参加者の「本気度」だった。

なぜなら、このイベントはIBJ加盟店が共催しているため、参加者の多くが結婚相談所の会員か、真剣に結婚を考えている人ばかり。遊び半分の人がいないのは、大きな違いだった。

オンライン開催の意外なメリット

コロナ禍以降、オンライン開催も増えたが、これが意外と良かった。画面越しだと、外見よりも会話力や人柄が重視される。実際、私がお見合いまで進んだ3人のうち2人は、オンラインイベントで出会った人だった。

ただし、オンラインならではのデメリットもある。通信環境によっては会話がぎこちなくなったり、相手の雰囲気が掴みにくかったり。特に、「沈黙が怖い」という人には、少しハードルが高いかもしれない。

他社との比較で見えてきた真実

実際に使ってみた3社を比較してみると、Marictionの立ち位置がよく分かる。

項目 Mariction 大手A社 オンライン専門B社
初期費用 10万円前後 30万円 5万円
月会費 15,000円 15,000円 9,800円
会員数 8万人以上(IBJ) 5万人(独自) 3万人(独自)
サポート体制 オンライン中心 対面重視 チャットのみ
イベント開催 毎月複数回 年数回 なし
成婚後サポート あり なし なし

数字だけ見ると、オンライン専門のB社が最も安い。でも、実際に使ってみると「安物買いの銭失い」を実感した。チャットサポートだけでは、細かいニュアンスが伝わらず、結局うまくいかなかった。

実際に利用して分かった「向いている人」「向いていない人」

Marictionを3ヶ月使ってみて、はっきりと分かったことがある。このサービスは万人向けではない。

向いている人の特徴

  • 自分のペースで婚活したい人:オンライン中心なので、仕事が忙しくても続けやすい
  • 婚活疲れしている人:押し付けがましくないサポートが心地よい
  • 地方在住の人:全国対応のオンラインサービスは大きなメリット
  • 再婚希望者:専用の応援プランがあり、理解がある

向いていない人の特徴

  • 手取り足取りサポートしてほしい人:対面サポートは限定的
  • すぐに結果を出したい人:じっくり型のサービスなので即効性は低い
  • ITが苦手な人:オンライン操作に慣れていないと苦労する
  • 予算が5万円以下の人:それなりの初期費用は必要

「満月の夜」のオンライン夢カフェという謎イベント

Marictionには、他社にはない独特なイベントがある。その一つが「満月の夜」願い事が叶うオンライン夢カフェだ。正直、最初は「怪しい...」と思った。

でも、参加してみると意外と面白かった。満月の夜に開催されるこのイベントは、単なる婚活パーティーではなく、「人生設計を語り合う場」という位置づけ。結婚だけでなく、仕事や趣味、将来の夢について語り合う。

こういった「ゆるい」イベントがあることで、肩肘張らずに異性と交流できる。実際、ここで出会った人とは、恋愛関係にはならなかったが、今でも良い友人関係が続いている。

料金プランの裏側:本当にお得なのか

Marictionには複数の料金プランがあるが、特徴的なのは「短期成婚プラン」だ。これは、3ヶ月や6ヶ月といった短期間で結果を出すことを目標にしたプラン。

私は最初、通常プランで始めたが、2ヶ月目に短期成婚プランに変更した。理由は、カウンセラーのサポート頻度が全然違うから。通常プランだと月1回の面談だが、短期プランは週1回のフォローがある。

ただし、注意点もある。短期プランは確かにサポートは手厚いが、その分プレッシャーも大きい。「3ヶ月で結果を」と言われ続けると、焦りが生まれやすい。私の場合、それが逆効果になりかけた時期もあった。

3ヶ月使って出した結論

結論から言うと、私はMarictionを続けることにした。まだ結婚には至っていないが、初めて「婚活が苦痛じゃない」と感じている。

大手結婚相談所では、毎月のノルマのようにお見合いを組まされ、断られるたびに自信を失っていった。でも、Marictionでは自分のペースで進められる。この違いは想像以上に大きかった。

特に良かったのは、成婚後もサポートがあること。他社では「成婚したらさようなら」だが、Marictionは結婚後の相談にも乗ってくれる。これは、離婚率が高い現代において、とても重要なサービスだと思う。

最後に:300万円を無駄にした私が伝えたいこと

もし、3年前の私に会えるなら、こう伝えたい。「高い結婚相談所が良いとは限らない」と。

Marictionは決して完璧なサービスではない。オンライン中心ゆえの限界もあるし、即効性を求める人には向かない。でも、「婚活疲れ」している人には、一度試してみる価値があると思う。

私のように300万円も使う必要はない。まずは無料相談から始めてみてはどうだろうか。少なくとも、押し売りされることはなかったし、むしろ「他社も検討してください」と言われたくらいだ。

婚活は marathon じゃなくて、自分に合ったペースで走ればいい。そう気づかせてくれたMarictionに、今は感謝している。