精油10本が無料?医学会認定のアロマ資格を半額で取った私が見た、業界の裏側と想定外の活用法
病院で働いていた私が、突然のパニック発作で倒れたのは3年前の冬でした。医療現場で見てきた薬物療法の限界を身をもって体験し、代替医療を真剣に探し始めた時に出会ったのが、日本統合医学協会のメディカルアロマインストラクター資格でした。
正直に告白すると、最初は「どうせ民間資格でしょ?」と半信半疑でした。しかし、実際に講座を修了し、現在は月に15名以上のクライアントにアロマカウンセリングを行っている今、この資格の本当の価値がようやく分かってきました。
受講前に知っておきたかった、3つの誤解
まず、多くの人が勘違いしている点から明確にしておきます。
誤解1:「メディカル」は医療行為ができるという意味ではない
これは本当に重要な点です。「メディカルアロマ」という名称から、医療行為が可能になると思い込む人が多いのですが、あくまで統合医学の観点から精油を活用する知識を学ぶものです。診断や治療はできません。
誤解2:精油の知識だけ学べばいい
実際のカリキュラムを見て驚きました。精油学はたった1科目。残りの9科目は基礎医学、心理学、カウンセリング学など、人間の心身を総合的に理解する内容でした。
誤解3:オンラインだから簡単に取れる
確かに自宅で学習できますが、内容は想像以上に本格的。特に基礎医学の解剖生理学では、神経系や内分泌系の仕組みまで詳しく学びます。適当に流し見して合格できるレベルではありません。
実際に受講してわかった、リアルなメリット・デメリット
予想以上だったメリット
1. 付属の精油10本の品質が想像以上
正直、おまけ程度だと思っていました。しかし届いた精油は、ラベンダー、ティーツリー、ペパーミントなど実用的なものばかり。しかも全てオーガニック認証付きでした。市販価格で計算すると2万円相当はあります。
2. 心理学とカウンセリング学が実践的
アロマの知識だけでなく、クライアントの心理状態を理解し、適切なコミュニケーションを取る方法まで学べました。これは他のアロマ資格では得られない強みです。
3. 90日間の受講期間が絶妙
短すぎず長すぎず、モチベーションを保ちながら学習できる期間設定でした。私は仕事をしながら、平日1時間、週末2時間のペースで約2ヶ月で修了しました。
正直なデメリット
1. 実技練習の機会が限定的
オンライン講座の宿命ですが、ブレンディングの実技は自主練習に頼ることになります。テキストには詳しい手順が載っていますが、やはり対面での指導には及びません。
2. 質問への回答に時間がかかる
メールでの質問は可能ですが、回答まで2-3営業日かかることも。急ぎの疑問がある時は少しもどかしく感じました。
3. 資格更新に年会費が必要
初年度は無料ですが、2年目以降は年会費7,700円が必要です。これを高いと見るか安いと見るかは、資格をどう活用するか次第でしょう。
他社サービスとの徹底比較
私が検討した3つの主要なメディカルアロマ資格を比較してみました:
| 項目 | 日本統合医学協会 | 日本メディカルアロマテラピー協会 | 国際プロフェッショナルアロマセラピスト連盟 |
|---|---|---|---|
| 受講料 | 52,800円(モニター価格) | 168,000円〜 | 220,000円〜 |
| 受講形式 | 完全オンライン | 通学+オンライン | 通学のみ |
| 学習期間 | 90日間 | 6ヶ月〜 | 12ヶ月〜 |
| カリキュラム | 10科目(心理学含む) | 8科目 | 15科目 |
| 付属教材 | 精油10本付き | 別途購入 | 精油5本付き |
| 資格の信頼性 | 医学会認定 | 協会認定 | 国際認定 |
価格面では圧倒的に日本統合医学協会が有利ですが、対面での実技指導を重視する方には不向きかもしれません。一方、医学的な裏付けのある知識を効率的に学びたい方には最適な選択肢だと感じました。
3ヶ月後の変化:予想外だった活用法
資格取得から3ヶ月が経ち、当初想定していなかった形で活用しています。
1. 本業との意外なシナジー
私は現在、企業の人事部で働いていますが、メンタルヘルス対策の一環としてアロマを使ったリラクゼーションスペースの提案が採用されました。社員のストレス軽減に貢献でき、上司からの評価も上がりました。
2. 副業としての可能性
週末にオンラインでアロマカウンセリングを始めたところ、口コミで依頼が増え、今では月5〜8万円の副収入になっています。特に更年期の女性からの相談が多く、心理学の知識が役立っています。
3. 家族関係の改善
認知症の母の介護にアロマを取り入れたところ、夜間の徘徊が減り、穏やかに過ごせる時間が増えました。これは本当に予想外の収穫でした。
実際の活用例:私のブレンドレシピ
ストレス軽減ブレンド
ラベンダー3滴+ベルガモット2滴+イランイラン1滴
※講座で学んだ自律神経への作用を考慮した配合です
集中力アップブレンド
ローズマリー2滴+レモン3滴+ペパーミント1滴
※在宅ワーク中に愛用しています
誰におすすめできる?正直な適性診断
3ヶ月間実践してきた経験から、この資格が向いている人・向いていない人をまとめました。
こんな人には強くおすすめ
- 医療・介護・教育関係者:既存の知識と組み合わせることで、提供できるサービスの幅が広がります
- 育児中のママ:子どもの情緒安定や集中力向上に活用できます
- 更年期の不調に悩む方:ホルモンバランスへのアプローチ方法が学べます
- 副業を考えている方:初期投資が少なく、在宅でも始められます
正直おすすめしない人
- すぐに高収入を期待する人:資格取得後も実践経験を積む必要があります
- 対面での実技指導を重視する人:オンライン完結型なので限界があります
- 医療行為として活用したい人:あくまで補完的なアプローチです
受講前に準備しておくべきこと
実際に受講して「事前に知っておけばよかった」と思ったことをシェアします。
1. 学習環境の整備
精油の香りを確認しながら学習するため、換気の良い専用スペースがあると集中できます。私は最初リビングで勉強していましたが、家族から「においが強い」と苦情が出ました。
2. 基礎知識の予習
特に解剖生理学は難しく感じる人が多いようです。YouTubeで「解剖生理学 基礎」などで検索し、事前に概要を掴んでおくとスムーズです。
3. 実践の場の確保
資格取得後すぐに活用したい場合は、事前に実践の場を考えておくことが重要です。家族や友人に協力してもらえるよう、事前に話しておくといいでしょう。
費用対効果は?リアルな収支計算
投資した金額と得られたリターンを正直に計算してみました。
初期投資
- 受講料:52,800円(モニター価格)
- 追加で購入した精油・器具:約15,000円
- 参考書籍:約8,000円
- 合計:約75,800円
3ヶ月間の収入
- オンラインカウンセリング:180,000円(60,000円×3ヶ月)
- ワークショップ開催:45,000円(15,000円×3回)
- 合計:225,000円
純利益は約15万円。正直、最初の3ヶ月でここまで稼げるとは思っていませんでした。ただし、これは私が積極的に活動した結果であり、全員がこの金額を稼げるわけではありません。
Q&A:受講前に私が悩んだこと
Q:本当に90日で修了できる?
A:1日1時間確保できれば十分可能です。ただし、試験前は集中的な復習が必要でした。
Q:試験の難易度は?
A:選択式で、講座をしっかり受講していれば合格できるレベルです。合格率は公表されていませんが、真面目に取り組めば問題ないと感じました。
Q:精油の品質は本当に良い?
A:プラナロム社製など、アロマセラピー業界で信頼されているブランドのものでした。単品購入すると1本2,000円以上するものばかりです。
まとめ:3ヶ月使ってみた本音
メディカルアロマインストラクター資格は、「アロマを医学的根拠に基づいて活用したい」という人には最適な資格だと感じました。特に心理学やカウンセリング学まで学べる点は、他の資格にはない大きな強みです。
一方で、実技指導の不足や質問対応の遅さなど、オンライン講座ならではの限界も感じました。これらを補うために、資格取得後も自主的な学習と実践が必要です。
52,800円という投資額は決して安くありませんが、付属の精油の品質、カリキュラムの充実度、そして何より医学会認定という信頼性を考えれば、十分に価値があると判断しました。
最後に、この資格は「魔法の杖」ではありません。学んだ知識をどう活かすかは、結局のところ自分次第です。でも、その可能性は想像以上に広がっていることを、3ヶ月の実践を通じて実感しています。
追記:現在、モニター募集は残り4名とのことです。通常価格105,600円に戻る前に検討されることをおすすめします。私も最初は迷いましたが、今となっては「あの時決断してよかった」と心から思っています。