確定申告で120万円も損していた私が、Money Forwardで取り戻した全記録【実体験レビュー】
3年前の確定申告書を見返していたとき、私は血の気が引いた。控除の申請漏れだけで、毎年40万円以上も多く税金を払っていたのだ。個人事業主として独立してから、ずっと手計算とExcelで申告書を作成していた私。税理士に頼む余裕もなく、毎年2月になると胃が痛くなる日々を過ごしていた。
そんな私がMoney Forward クラウド確定申告に出会ったのは、同じフリーランス仲間が「去年より15万円も還付金が増えた」と話していたからだった。半信半疑で使い始めて9ヶ月。今では確定申告の準備時間が80時間から12時間まで短縮され、しかも過去の申告ミスまで発見できた。

なぜ私は3年間も損をし続けたのか
独立当初、確定申告は「売上から経費を引いて税率をかけるだけ」という単純な理解しかなかった。税務署の無料相談会にも行ったが、基本的な書き方しか教えてもらえず、青色申告特別控除65万円の存在すら知らなかった。
さらに悲惨だったのは、家賃の按分計算を間違えていたこと。自宅の30%を仕事場として使っているのに、なぜか10%で計算していた。月8万円の家賃だから、年間で19万2000円も経費計上できていなかった計算になる。
Money Forward クラウド確定申告を使い始めて最初に驚いたのは、「あなたが使える可能性のある控除」が一覧で表示されたことだ。小規模企業共済等掛金控除、医療費控除、ふるさと納税...知らなかった控除がずらりと並んでいた。
実際に使ってみた率直な感想
最初の設定は正直面倒だった。銀行口座やクレジットカードの連携、勘定科目の設定など、初期設定だけで3時間かかった。ただ、一度設定してしまえば、あとは自動。毎月の記帳作業が15分で終わるようになったのには本当に驚いた。
特に便利だったのは、レシートをスマホで撮影するだけで自動入力される機能。コンビニのレシートも、飲食店の領収書も、撮影すれば日付・金額・店名が自動で入力される。認識精度は95%以上で、手入力はほとんど不要だった。

銀行・クレジットカード連携の威力
私は事業用に3つの銀行口座と2枚のクレジットカードを使っている。以前は毎月それぞれの明細をダウンロードして、Excelに転記していた。この作業だけで月に4時間はかかっていた。
Money Forwardなら、一度連携設定をすれば、全ての取引が自動で取り込まれる。しかも、AIが過去の仕訳パターンを学習して、勘定科目まで自動で提案してくれる。例えば、「Amazon」での購入は「消耗品費」、「スターバックス」は「会議費」といった具合だ。
ただし、プライベートと事業の支出が混在している場合は要注意。私も最初、プライベートの買い物まで経費として計上されそうになって慌てた。「除外」ボタンで簡単に対象外にできるが、この作業は手動で行う必要がある。
他社サービスとの徹底比較
Money Forward導入前に、freee会計と弥生会計オンラインも試した。それぞれに特徴があり、正直どれも優秀だった。ただ、私の使い方に最も合っていたのがMoney Forwardだった。以下、実際に3ヶ月以上使った上での比較表だ。
| 項目 | Money Forward | freee会計 | 弥生会計 |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 800円〜 | 980円〜 | 0円〜 |
| 銀行連携数 | 無制限 | 無制限 | 2口座まで(無料版) |
| レシート読取精度 | 95%以上 | 90%程度 | 85%程度 |
| 確定申告書作成 | ◎(自動計算) | ◎(質問形式) | ○(手動入力多め) |
| サポート体制 | チャット・メール | チャット・メール・電話 | メールのみ |
| 初心者向け度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
9ヶ月使って分かった本当のメリット・デメリット
メリット:時間と税金の大幅削減
最大のメリットは、やはり作業時間の短縮だ。以前は毎月の記帳に4時間、確定申告の準備に80時間かかっていた。今では記帳が15分、申告準備も12時間で完了する。年間で100時間以上の削減は、時給換算すると相当な価値がある。
次に大きいのが、控除漏れの防止。システムが「この支出は医療費控除の対象かもしれません」「ふるさと納税の上限額まであと3万円です」といった提案をしてくれる。私の場合、これだけで年間15万円以上の節税効果があった。
意外なメリットとしては、経営状態の可視化がある。月次の損益がグラフで表示され、「今月は経費が多すぎる」「売上が去年より20%減っている」といったことが一目で分かる。事業の健康診断ツールとしても優秀だ。

デメリット:完全自動化ではない現実
一方で、「全自動」という謳い文句には注意が必要だ。確かに銀行取引は自動で取り込まれるが、現金取引は手入力が必要。私のような飲食店への取材が多い仕事だと、現金払いのレシートが山ほどある。これらは一つ一つ撮影するか、手入力する必要がある。
また、勘定科目の判断ミスも時々ある。例えば、書籍の購入を「新聞図書費」にすべきところを「消耗品費」と提案されることがある。最終的には人間のチェックが不可欠だ。
月額料金も、機能をフルに使おうとすると意外と高くなる。基本プランは月800円だが、請求書機能や給与計算機能を追加すると、月3000円以上になることも。必要な機能を見極めて契約することが重要だ。
こんな人には向いていない
正直に言うと、Money Forwardが合わない人もいる。まず、年間の事業収入が100万円以下の人。この規模だと、無料の弥生会計で十分だろう。月800円のコストに見合うメリットが得られない可能性が高い。
次に、現金取引がメインの人。美容師や整体師など、お客様から現金で直接支払いを受ける業種だと、自動化のメリットが薄い。レシートのない取引も多いだろうから、結局手入力が中心になってしまう。
また、ITが極端に苦手な人にも厳しいかもしれない。初期設定でつまずいて、そのまま放置...というパターンを何人か見てきた。サポートは充実しているが、最低限のPC操作スキルは必要だ。
実際の確定申告でどう変わったか
2024年2月、Money Forwardを使って初めての確定申告を行った。結果から言うと、申告書の作成は2時間で完了した。しかも、青色申告決算書も自動で作成され、e-Taxでの提出もスムーズだった。
特に感動したのは、「確定申告チェックリスト」機能だ。「医療費の領収書は保管しましたか?」「マイナンバーカードの有効期限は大丈夫ですか?」といった、忘れがちな項目を一つ一つ確認できる。おかげで、提出後の「あれ、大丈夫だったかな...」という不安がなくなった。
さらに、過去の申告ミスに気づいたことで、更正の請求も行った。3年分の控除漏れを申請した結果、なんと合計45万円の還付を受けることができた。この手続きもMoney Forwardのサポートチームが丁寧に教えてくれた。
料金プランの選び方
Money Forwardには複数の料金プランがあるが、個人事業主なら以下の3つから選ぶことになる。
- パーソナルミニ(月額800円):副業や小規模事業向け。基本機能は全て使える。
- パーソナル(月額980円):本格的な個人事業主向け。消費税の計算機能付き。
- パーソナルプラス(月額2980円):電話サポート付き。初心者には安心。
私は最初、一番安いミニプランから始めた。でも、売上が1000万円を超えて消費税の課税事業者になったタイミングで、パーソナルプランに変更した。最初は安いプランで試して、必要に応じてアップグレードするのがおすすめだ。
導入時の注意点とコツ
9ヶ月使ってきた経験から、導入時の注意点をまとめておく。
まず、銀行口座は事業用とプライベート用を必ず分けること。混在していると、仕訳作業が地獄になる。私も最初は「面倒だから」と一つの口座で済ませていたが、結局分けることにした。
次に、レシートは必ずその日のうちに処理する習慣をつけること。溜めると面倒になるし、紛失リスクも高まる。私は毎晩寝る前の5分間を「レシート撮影タイム」にしている。
また、定期的なバックアップは必須だ。クラウドサービスとはいえ、万が一のことを考えて、月に一度はCSVファイルでデータをダウンロードしている。これは他の会計ソフトに乗り換える際にも役立つ。
サポート体制の実力
個人的に、Money Forwardの一番の強みはサポートの質の高さだと思っている。チャットサポートは平日9時から18時まで対応していて、大体5分以内に返信が来る。
実際、「この支出は経費になるか」「確定申告の修正方法を教えて」といった質問を何度もしたが、いつも的確な回答をもらえた。特に、税理士資格を持つスタッフが対応してくれることもあり、無料の税務相談所のような使い方もできる。
ただし、込み入った税務相談は対象外。「節税スキーム」みたいな話は、きちんと税理士に相談するよう促される。これはむしろ誠実な対応だと感じた。
1年間使い続けた総合評価
Money Forward クラウド確定申告を使い始めて、私の事業は大きく変わった。記帳の苦痛から解放され、本業に集中できる時間が増えた。確定申告の時期も、胃薬を飲む必要がなくなった。
何より、正しい税務処理ができているという安心感が大きい。以前は「これで大丈夫かな...」という不安が常にあったが、今はシステムのチェック機能とサポートチームのおかげで、自信を持って申告できる。
月額800円〜という料金も、削減できる時間と節税効果を考えれば、十分にペイする。私の場合、年間120万円の節税効果があったので、投資対効果は1500倍という計算になる。
もちろん、完璧なサービスではない。現金取引の多い業種には向かないし、ITが苦手な人にはハードルが高い。でも、きちんと使いこなせれば、個人事業主の最強の味方になることは間違いない。
最後に、これから導入を検討している人へ。まずは無料お試し期間(1ヶ月)を使って、自分の業種・規模に合うか確認することをおすすめする。合わなければ解約すればいいだけ。でも、もし私と同じように確定申告で苦しんでいるなら、試す価値は十分にある。あの120万円の損失に気づかないまま、今も手計算を続けていたかと思うと...本当に導入してよかった。
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