売掛金が200万円もあるのに、手元の現金は5万円。従業員の給料日まであと3日。

これが2023年9月、私が直面した現実でした。建設業を営んで15年、初めて「会社が潰れる」という恐怖を味わいました。

銀行からの追加融資は断られ、取引先への支払いも滞り始め、まさに八方塞がりの状態。そんな時、同業者から教えてもらったのがファクタリングという資金調達方法でした。

売掛金があっても現金がない地獄

私の会社は福岡市で内装工事を請け負う小規模な建設会社です。従業員は8名、年商は約1億2000万円。順調に見えた経営でしたが、2023年の夏から急激に資金繰りが悪化しました。

原因は明確でした:

  • 大手ゼネコンからの支払いサイトが60日から90日に延長された
  • 材料費の高騰で仕入れコストが前年比30%増加
  • 人手不足による外注費の急増

特に痛かったのは、200万円規模の工事を3件同時に受注したことです。本来なら喜ぶべき状況でしたが、材料費と人件費の先払いで手元資金が完全に枯渇してしまいました。

西日本ファクターとの出会い

「ファクタリングって知ってる?売掛金を買い取ってもらえるらしいよ」

同じく資金繰りに苦しんでいた知人からの一言が、私の運命を変えました。正直、最初は半信半疑でした。売掛金を売るなんて、そんな都合のいい話があるのかと。

しかし調べてみると、福岡には「西日本ファクター」という地元密着型のファクタリング会社があることがわかりました。薬院にオフィスがあり、対面での相談が可能。これは大きな安心材料でした。

実際に利用してみた流れ

初回の電話相談(9月15日 14:30)

震える手で電話をかけました。対応してくれたのは後藤さんという女性スタッフ。予想外に優しい声で、まず私の状況を丁寧に聞いてくれました。

「売掛金はいくらぐらいお持ちですか?」
「200万円です。でも、取引先は...」
「大丈夫ですよ。まずは詳しくお話を聞かせてください」

この時点で、私は泣きそうになりました。銀行では門前払いだったのに、ここでは話を聞いてもらえる。それだけで救われた気持ちになりました。

必要書類の準備(9月16日)

電話の後、必要書類のリストがメールで送られてきました:

  • 身分証明書(運転免許証)
  • 決算書(2期分)
  • 法人通帳の写し(直近3ヶ月分)
  • 法人登記簿謄本
  • 売掛先への請求書
  • 受注書・発注書

正直、この書類集めが一番大変でした。特に通帳の写しは残高が恥ずかしくて提出をためらいました。でも、これも審査に必要とのことで、覚悟を決めて提出しました。

面談と審査(9月17日)

薬院のオフィスは、思っていたより立派なビルの2階にありました。緊張しながらドアを開けると、電話で対応してくれた後藤さんが笑顔で迎えてくれました。

面談では以下の点を詳しく聞かれました:

  • 売掛先企業の信用状況
  • 取引履歴と支払い実績
  • 今後の受注見込み
  • 資金使途の具体的な内容

驚いたのは、私の会社の財務状況はほとんど聞かれなかったこと。重要なのは売掛先の信用力だったようです。

契約と入金(9月18日)

審査結果は翌日の午前中に連絡がきました。「200万円の売掛金に対して、手数料を差し引いた184万円で買取可能です」とのこと。

手数料は8%。正直、安くはありません。でも、この状況では選択の余地はありませんでした

契約書にサインをして、その日の15時には指定口座に184万円が振り込まれました。申込みから3日での資金化。これには本当に驚きました。

利用して分かったメリット・デメリット

メリット

1. スピードが圧倒的に早い
銀行融資なら1ヶ月はかかるところを、3日で資金化できました。緊急時にはこのスピードが命綱になります。

2. 審査が柔軟
赤字決算でも、税金の滞納があっても利用可能。売掛先の信用力が重視されるため、自社の財務状況が悪くても諦める必要がありません。

3. 取引先に知られない(2社間取引)
これは本当に助かりました。資金繰りに困っていることが取引先に知られたら、今後の受注に影響する可能性がありましたから。

4. 担保・保証人不要
既に銀行からの借入で担保は全て押さえられていたので、無担保で利用できるのは大きなメリットでした。

デメリット

1. 手数料が高い
私の場合は8%でしたが、これを年利換算すると相当な金利になります。継続的に利用するには負担が大きいです。

2. 売掛金がないと利用できない
当たり前ですが、BtoCビジネスなど現金商売の業種では利用できません。

3. 資金繰りの根本解決にはならない
あくまで一時的な資金調達手段。経営改善を同時に進める必要があります。

他社サービスとの比較

西日本ファクターを利用する前に、実は他社も検討しました。特に比較検討したのは「ビートレーディング」と「OLTA(オルタ)」です。

項目 西日本ファクター ビートレーディング OLTA
手数料 2.8%~15% 2%~20% 2%~9%
審査期間 最短1日 最短2時間 最短24時間
対応エリア 九州・中国地方 全国 全国(オンライン)
面談 対面可能 オンライン/対面 オンラインのみ
最小取引額 30万円 制限なし 制限なし
最大取引額 3000万円 3億円 1億円

なぜ西日本ファクターを選んだか

正直に言うと、手数料だけ見ればOLTAが最も安かったです。しかし、私が西日本ファクターを選んだ理由は3つあります:

1. 対面での相談が可能
初めてのファクタリング利用で不安だらけだった私には、直接会って相談できることが何より安心でした。

2. 地元企業という安心感
福岡の会社なので、何かあればすぐに行ける距離。これは心理的に大きな安心材料でした。

3. 担当者の対応の良さ
電話での第一印象が決め手でした。機械的ではなく、親身になって話を聞いてくれました。

その後の展開

184万円の入金により、従業員の給料と材料費の支払いを無事に済ませることができました。そして1ヶ月後、予定通り売掛金が入金され、西日本ファクターへの支払いも完了。

ただし、これで安心したわけではありません。根本的な資金繰り改善のため、以下の対策を実行しました:

  • 支払いサイトの短縮交渉(一部の取引先で30日に短縮成功)
  • 前受金制度の導入(新規案件の30%で実現)
  • 固定費の見直し(事務所賃料を20%削減)
  • 売上の平準化(受注時期の分散)

現在は、ファクタリングの利用頻度も月1回程度に減らすことができています。

こんな人におすすめ

半年間の利用経験から、西日本ファクターは以下のような方に特におすすめです:

緊急で資金が必要な方

「来週の支払いに間に合わない」という切迫した状況なら、迷わず相談すべきです。スピードは他の資金調達手段とは比較になりません。

銀行融資を断られた方

赤字決算や債務超過でも、売掛金さえあれば利用可能。私も銀行には相手にされませんでしたが、ここでは普通に取引してもらえました。

九州・中国地方の事業者

地元密着のサービスは、やはり安心感が違います。東京の会社に比べて、地域の商習慣も理解してくれています。

初めてファクタリングを利用する方

対面での説明を受けられるので、疑問点や不安をその場で解消できます。オンライン完結型より理解しやすいです。

注意すべきポイント

ただし、以下の点は必ず理解しておくべきです:

1. 手数料は決して安くない
私の場合8%でしたが、これを12回繰り返せば年間で96%の手数料。常用すると利益が吹き飛びます

2. 売掛先の倒産リスクは残る
ノンリコース(償還請求権なし)とはいえ、売掛先が倒産した場合の対応は事前に確認が必要です。

3. 依存しすぎないこと
ファクタリングはあくまで緊急避難。根本的な経営改善なしに使い続けると、手数料で首が回らなくなります。

まとめ:命綱としてのファクタリング

西日本ファクターのファクタリングサービスは、文字通り私の会社を倒産の危機から救ってくれました。もしあの時、このサービスを知らなかったら、今頃廃業していたかもしれません。

確かに手数料は高いです。でも、会社が潰れるよりはマシ。そう割り切って利用すれば、非常に価値のあるサービスだと思います。

特に地方の中小企業にとって、地元にファクタリング会社があることの安心感は計り知れません。福岡や九州で資金繰りに悩んでいる経営者の方は、一度相談してみる価値があると思います。

ただし、繰り返しになりますが、ファクタリングは万能薬ではありません。あくまで一時的な資金調達手段として、計画的に利用することが大切です。

私の失敗と成功の経験が、同じような悩みを抱える経営者の方の参考になれば幸いです。資金繰りは経営者の宿命ですが、適切な手段を知っていれば、必ず道は開けます。

まずは無料相談から始めてみませんか?

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