還暦を目前にして「ビル・エヴァンスみたいに弾きたい」と思い立ち、地元の音楽教室に通い始めてからわずか2ヶ月。私は完全に心が折れていた。

「先生、もう一度最初から説明してもらえますか?」

その日も私は同じ質問を繰り返していた。周りの生徒たちの視線が痛い。20代の若者たちがスラスラと弾く横で、私だけが基礎の基礎でつまずいている。月謝15,000円を払い続けて、得たものは挫折感だけだった。

しかし、そんな私が今では即興でジャズを演奏し、地元のジャズバーでセッションに参加するまでになった。その転機となったのが、オンラインピアノ教室「オルコネ」との出会いだった。

なぜ59歳の私がオンラインレッスンを選んだのか

正直に告白すると、最初は「オンラインで楽器なんて習えるわけがない」と思っていた。画面越しで指の動きなんて見えるのか?音の違いは伝わるのか?そんな疑念だらけだった。

でも、音楽教室を辞めた後の私には選択肢がなかった。地方都市に住む私の周りには、ジャズピアノを教えられる先生がいない。かといって独学では限界を感じていた。

そんな時、たまたまネットで見つけたのがオルコネだった。「無料体験レッスン」の文字に惹かれて、半信半疑で申し込んだ

初回レッスンで受けた衝撃

画面に現れたのは、某有名ジャズピアニストのツアーにも参加したことがあるという現役プロの講師だった。

「田中さん、まずは好きなように弾いてみてください」

緊張しながら弾き始めた私に、講師は優しく声をかけた。

「いいですね!左手のボイシングを少し変えるだけで、もっとジャズらしくなりますよ。画面共有で楽譜を見せますね」

その瞬間、私の中の偏見が崩れ去った。オンラインでも、いや、オンラインだからこそできることがあると気づいたのだ。

3ヶ月後、私に起きた変化

週1回のペースでレッスンを続けて3ヶ月。私のピアノ人生は180度変わった。

  • アドリブができるようになった - コード進行を見ただけで、自然にメロディーが浮かぶように
  • 楽譜に頼らなくなった - 耳コピーの技術が身につき、好きな曲を自由にアレンジ
  • 人前で演奏する自信がついた - 地元のジャズバーのオープンマイクに参加

特に印象的だったのは、講師から言われた一言だった。

「田中さんの演奏には、人生の深みがありますね。若い人にはない味わいです」

年齢をハンデと思っていた私にとって、これほど勇気づけられる言葉はなかった。

オルコネの実際の使い心地 - 良い点と悪い点

半年以上使い続けた今、オルコネについて率直な感想を述べたい。

本当に良かった点

1. 講師の質の高さ
正直、これが一番の驚きだった。地方では絶対に出会えないレベルの講師陣。実際に有名アーティストのレコーディングに参加している現役プロから直接指導を受けられる。

2. 録画機能の威力
レッスンを録画できるので、後で何度でも復習できる。「先生、もう一度お願いします」と言う必要がなくなった。これは対面レッスンでは不可能だ。

3. 恥ずかしさがない
自宅でリラックスして受講できるため、失敗を恐れずチャレンジできる。周りの生徒の目を気にする必要もない。

正直な不満点

1. 通信環境に左右される
Wi-Fiが不安定な日は、音が途切れることがあった。特に細かいニュアンスを伝えたい時にストレスを感じた。

2. 楽器のセッティングが面倒
カメラアングルの調整に最初は苦労した。手元がよく見えるようにするには、スマホスタンドなどの準備が必要。

3. 直接的な手の矯正ができない
姿勢や手の形を直接触って矯正してもらえないのは、やはりオンラインの限界。

他社サービスとの徹底比較

オルコネを選ぶ前に、実は他のオンラインピアノ教室も検討した。実際に体験レッスンを受けた3社を比較してみる。

オルコネ カフェトーク Beeミュージックスクール
月額料金 6,600円〜 レッスンごと(1,500円〜) 11,000円〜
講師の質 現役プロ中心 玉石混交 音大卒が多い
レッスン時間 45分 25分〜60分(講師による) 50分
無料動画 200本以上 なし 少数
ジャンル 幅広い(ジャズ充実) 講師次第 ポップス中心
予約の取りやすさ △(人気講師は困難)

カフェトークは料金体系が分かりやすく、1回ごとの支払いなので気軽に始められる。ただし、講師の質にバラつきがあり、「この人本当にプロ?」と思う講師も正直いた。

Beeミュージックスクールは対面レッスンもやっている大手なので安心感はある。でも、オンラインレッスンは付け焼き刃的な印象を受けた。講師も対面レッスンの合間にやっている感じで、オンライン特有のノウハウが不足していた。

オルコネを選ぶべき人、選ばない方がいい人

半年以上使ってみて、オルコネが合う人と合わない人がはっきり分かってきた。

オルコネが最適な人

  • 地方在住で質の高い講師に出会えない人 - 私のように
  • 仕事が忙しく、決まった時間に通えない人 - 夜10時からでもレッスン可能
  • 人前で弾くのが恥ずかしい初心者 - 自宅でリラックスして学べる
  • 特定のジャンル(特にジャズ)を極めたい人 - 専門性の高い講師が多い
  • コスパを重視する人 - 対面レッスンより3〜4割安い

他を検討した方がいい人

  • 直接的な指導を重視する人 - 姿勢矯正などは対面が有利
  • ネット環境が不安定な人 - ストレスになる可能性大
  • 仲間と一緒に学びたい人 - グループレッスンはない
  • 発表会などのイベントを楽しみたい人 - オンラインでは限界がある

料金プランの真実 - 本当のコスパを検証

オルコネの料金体系は少し複雑だ。私が実際に支払った金額を含めて説明する。

プラン名 月額料金 レッスン回数 1回あたり
月2回プラン 6,600円 2回 3,300円
月3回プラン 9,900円 3回 3,300円
月4回プラン 11,000円 4回 2,750円

私は最初、月2回プランで始めた。でも、すぐに物足りなくなって月4回プランに変更した。1回あたりの単価が安くなるし、週1回のペースが上達には最適だと感じたからだ。

ちなみに、地元の音楽教室では45分レッスンが1回5,000円だった。オルコネなら同じ予算で倍近くレッスンを受けられる。

6ヶ月続けて分かった上達のコツ

オンラインレッスンで確実に上達するには、対面レッスンとは違うアプローチが必要だ。私が実践して効果があった方法を紹介する。

1. レッスンの録画を120%活用する

レッスン直後に1回、翌日に1回、週末にもう1回。同じ録画を最低3回は見返す。そのたびに新しい発見がある。

2. 無料動画で予習・復習

200本以上ある無料動画は宝の山だ。レッスンで習ったことに関連する動画を探して、理解を深める。通勤電車の中でも勉強できる。

3. 講師を固定しない勇気

最初は同じ講師に習い続けようと思っていたが、途中で考えを変えた。複数の講師から異なる視点を学ぶことで、演奏の幅が広がった

4. 積極的に質問する

オンラインだと遠慮しがちになるが、分からないことは即座に質問。画面共有機能を使って、楽譜に書き込みながら説明してもらえるのは、むしろ対面より分かりやすい。

私が体験した最悪の瞬間

順調に見えた私のオンラインレッスン生活にも、危機は訪れた。

レッスン開始から4ヶ月目のある日。大事なレッスンの最中に、突然Wi-Fiが切れた。慌てて再接続を試みるも、その日は結局つながらず。レッスン1回分が無駄になってしまった。

「もう辞めようか...」

正直、その時は本気でそう思った。でも、オルコネのサポートに連絡したところ、振替レッスンの手配をすぐにしてくれた。この対応の早さには驚いた。

それ以降、私はモバイルWi-Fiを予備として準備するようになった。備えあれば憂いなし、だ。

ジャズバーデビューまでの道のり

オルコネでレッスンを始めて5ヶ月目。講師から意外な提案を受けた。

「田中さん、そろそろ人前で演奏してみませんか?」

正直、まだ早いと思った。でも講師は続けた。

「オンラインでセッション練習をしましょう。私がベースラインを弾くので、田中さんはメロディーとアドリブを」

これが転機となった。画面越しでも、誰かと一緒に演奏する楽しさを知った。そして1ヶ月後、ついに地元のジャズバーのオープンマイクに参加。緊張で手が震えたが、なんとか1曲弾き切った。

終わった後、見知らぬ客が声をかけてくれた。

「いい演奏でしたよ。ジャズ歴は長いんですか?」

「実は始めて半年なんです」と答えると、相手は信じられないという顔をした。この瞬間の喜びは、今でも忘れられない。

保育士試験対策としてのオルコネ

実は私の姪が保育士試験を受ける際、オルコネを勧めたことがある。保育士試験にはピアノ実技があり、これが大きな壁となっていたからだ。

姪は3ヶ月の集中レッスンで見事合格。特に良かったのは、試験曲に特化した指導を受けられたこと。一般的な音楽教室では「基礎から順番に」となりがちだが、オルコネでは目的に応じたカスタマイズが可能だった。

子供の習い事としてはどうか?

近所の小学3年生の男の子も、私の勧めでオルコネを始めた。最初は「子供にオンラインは難しいのでは?」と親御さんも心配していたが、意外な結果となった。

ゲーム感覚でレッスンを楽しみ、録画を何度も見返して自主練習。むしろ対面レッスンより集中力が続くという。デジタルネイティブ世代には、オンラインの方が自然なのかもしれない

1年後の今、振り返って思うこと

オルコネを始めて1年。今の私は、始めた頃の自分が信じられないくらい成長した。

  • レパートリーが30曲を超えた
  • 初見でコード譜を見て演奏できるようになった
  • 月1回のペースでジャズバーのセッションに参加
  • 友人の結婚式で演奏を頼まれることも

でも、一番の収穫は音楽そのものだけではない。「年齢なんて関係ない」という自信を得たこと。これが私の人生を豊かにしてくれた。

59歳でジャズピアノを始め、60歳でステージに立つ。1年前の自分に言っても、絶対に信じないだろう。

最後に伝えたいこと

オルコネは完璧なサービスではない。通信の問題、セッティングの手間、直接指導の限界。これらは確かに存在する。

でも、私のような地方在住者、時間に制約がある人、年齢を理由に諦めかけている人にとって、オルコネは新しい可能性を開いてくれる。

特にジャズピアノを学びたい人には、強くお勧めしたい。現役プロのアドリブテクニックを、自宅で、自分のペースで学べる環境は他にない。

もしあなたが「ピアノを始めたいけど...」と迷っているなら、まずは無料体験を受けてみてほしい。画面の向こうには、あなたの音楽人生を変えてくれる講師が待っている。

私のように、人生の後半戦で新しい扉を開く勇気を持ってほしい。音楽に遅すぎるということはない。それを、身をもって証明できたことが、何より嬉しい。

※ 新規登録で500ポイントプレゼント中