指輪を取り出した瞬間、彼女の手が震えていた。でも、それは喜びの震えではなかった。「ごめん...私、指輪より...」そう言いかけた彼女の視線が、私の後ろにある108本の赤いバラに釘付けになった。その瞬間、彼女の表情が一変し、涙が頬を伝い始めた。

実は、プロポーズの3ヶ月前、彼女がInstagramで「いつか108本のバラをもらってみたい」とつぶやいていたのを覚えていた。でも正直、「花なんてすぐ枯れるし、指輪の方が喜ぶだろう」と思っていた私は、最初は高級ブランドの指輪だけを用意するつもりだった。

しかし、プロポーズの1週間前に偶然見つけた代官山の「パティスリーフラワー」のサイトで、私の考えは180度変わることになる。

パティスリーフラワーとの出会い:期待と不安の狭間で

正直に告白すると、最初は「プロポーズ専門の花屋なんて、ぼったくりじゃないか?」と疑っていた。普通の花屋で108本のバラを買えば10万円以上するのに、ここは特殊加工までして同じような価格帯。怪しさ満点だった。

でも、累計6万人以上のプロポーズをサポートしてきたという実績と、元首相がレディー・ガガに贈った花を手がけたという経歴を見て、「まあ、一度店舗に行ってみるか」と思い立った。

パティスリーフラワーの店舗外観

代官山駅から歩いて7分。おしゃれな街並みの中に、想像以上にこじんまりとした店舗があった。「え、これだけ?」というのが第一印象。でも、店内に入った瞬間、その印象は完全に覆された。

実店舗で見た衝撃の光景:期待を超えた品質

店内には、まるで宝石のように輝くプリザーブドフラワーや、実際に花びらにメッセージがプリントされたサンプルが所狭しと並んでいた。特に目を引いたのが、高級オルゴールボックスに収められた花束。蓋を開けると、まるで映画のワンシーンのように花が広がり、同時に美しいメロディーが流れる。

「これ、本当に花びら一枚一枚にメッセージが入れられるんですか?」と店員さんに聞くと、実際にサンプルを見せてくれた。花びらに印字された「Marry me」の文字は、想像以上に繊細で美しかった。

💡 実店舗訪問で分かった3つのポイント

  • 実物は写真以上に豪華で品質が高い
  • スタッフの対応が非常に親身(プロポーズプランの相談に1時間以上付き合ってくれた)
  • カスタマイズの自由度が想像以上に高い

実際に注文してみた:想定外の手厚いサポート

結局、私が選んだのは以下の組み合わせだった:

商品名 価格 選んだ理由
生花バラ108本(花びらメッセージ付き) ¥58,850 彼女の夢を叶えるため
高級オルゴールボックス(ミニサイズ) ¥16,500 サプライズ演出用
ドライフラワー加工サービス ¥89,100(後日申込) 思い出を永久保存するため

正直、合計金額を見て一瞬躊躇した。でも、「一生に一度のプロポーズで、後悔したくない」という思いが勝った。

オルゴールボックスの商品イメージ

注文から配送まで:予想外のトラブルと神対応

ここで予想外のトラブルが発生した。プロポーズ予定日の2日前、台風が直撃するという天気予報が出たのだ。生花108本が台風でダメになったら...と青ざめた私は、すぐに店舗に電話した。

すると、スタッフの方から驚きの提案が。「お客様、もしよろしければ、プロポーズ当日の朝に店舗でお受け取りいただくことも可能です。その方が花も新鮮な状態でお渡しできます」

結果的に、この提案のおかげで、プロポーズ当日の朝一番で、最高の状態の花束を受け取ることができた。

プロポーズ当日:想像を超えた演出効果

ホテルの部屋に108本のバラを運び込むのは一苦労だったが、セッティングが完了した瞬間、その苦労は報われた。部屋中に広がるバラの香り、花びら一枚一枚に書かれた「Will you marry me?」のメッセージ、そしてオルゴールから流れる「美女と野獣」のメロディー。

彼女が部屋に入ってきた瞬間の表情は、今でも鮮明に覚えている。最初は言葉を失い、次に涙があふれ、そして満面の笑みに変わった。

「これ、全部本物?」「花びらに文字が...」「108本もあるの?」矢継ぎ早に質問する彼女を見て、このサプライズが大成功だったことを確信した。

他社サービスとの比較:なぜパティスリーフラワーを選んだのか

実は注文前に、他の有名フラワーギフト店とも比較検討していた。その結果を正直にお伝えする:

項目 パティスリーフラワー A社(大手フラワーギフト) B社(プロポーズ専門店)
108本バラの価格 ¥58,850〜 ¥45,000〜 ¥72,000〜
花びらメッセージ ◎ 可能 × 不可 △ 限定的
オルゴール演出 ◎ 豊富な種類 △ 種類少ない ○ あり
アフターサービス ◎ ドライ加工可 × なし △ 押し花のみ
店舗での相談 ◎ 丁寧で専門的 ○ 普通 △ 予約制
配送の柔軟性 ◎ 当日受取可 ○ 通常配送のみ ○ 通常配送のみ

価格だけ見ればA社の方が安いが、花びらメッセージやアフターサービスを考慮すると、パティスリーフラワーの方がコストパフォーマンスが高いと判断した。

花束とプロポーズシーン

プロポーズ後の驚きのサービス:ドライフラワー加工

プロポーズが成功した後、もう一つの感動が待っていた。それがドライフラワー加工サービスだ。

正直、108本の薔薇をどう保存すればいいか悩んでいたが、このサービスのおかげで、プロポーズの思い出を美しいアート作品として永久保存できることになった。

加工には約1ヶ月かかったが、完成品を見た時の感動は言葉にできない。生花の時の美しさがそのまま閉じ込められ、まるで時間が止まったかのような仕上がりだった。今では新居のリビングに飾られ、訪れる人すべてが「これ本物?」と驚く。

6ヶ月後の今:後悔していること、良かったこと

プロポーズから6ヶ月が経った今、振り返って思うことがある。

後悔していること:

  • 写真をもっと撮っておけばよかった(感動で撮影を忘れがちだった)
  • ビデオメッセージサービスも追加すればよかった(後から知った新サービス)
  • 両親へのサプライズギフトも一緒に注文すればよかった(別途手配が面倒だった)

本当に良かったこと:

  • 妥協せずに108本を選んだこと(彼女の夢を完璧に叶えられた)
  • ドライフラワー加工を即決したこと(一生の宝物になった)
  • 店舗で直接相談したこと(プロのアドバイスが本当に役立った)

💍 プロポーズ成功の秘訣

パティスリーフラワーのスタッフさんから教わった「プロポーズ成功の3原則」:

  1. 相手の好みをリサーチする(SNSの過去の投稿は宝の山)
  2. サプライズと安心感のバランス(驚かせすぎも良くない)
  3. 思い出に残る演出(写真映えする瞬間を作る)

意外な落とし穴:注文時の注意点

実際に利用してみて気づいた、公式サイトには書かれていない注意点をシェアしたい:

1. 配送時間の指定は余裕を持って

特に生花の場合、朝一番の配送だと花が閉じていることがある。午後の配送か、前日受け取りがおすすめ。

2. 花びらメッセージは文字数制限あり

1枚あたり10文字程度が限界。長文は複数枚に分けることになるので、事前に文章を考えておくべき。

3. オルゴールの音量調整はできない

思ったより音が大きいので、ホテルでのサプライズの場合は隣室への配慮が必要。

4. 生花の持ち運びは想像以上に大変

108本となると相当な重さと大きさ。車がない場合は、配送先を工夫する必要がある。

パティスリーフラワーの商品ラインナップ

こんな人にはおすすめしない:正直なデメリット

良いことばかり書いても仕方ないので、パティスリーフラワーが合わない人についても正直に書く:

  • とにかく安さを求める人:確実に他に安い選択肢はある
  • シンプル派の人:演出が華やかすぎて引く可能性も
  • 即日対応を求める人:カスタマイズには時間がかかる
  • 地方在住で店舗訪問が難しい人:やはり実物を見てから決めたい

プロポーズ準備中の方へ:利用前のチェックリスト

最後に、これからパティスリーフラワーを利用しようと考えている方のために、事前に確認すべきポイントをまとめた:

□ 予算の確認

基本料金だけでなく、オプションやアフターサービスも含めた総額を把握する。私の場合、最終的に当初予算の1.5倍かかったが、後悔はしていない。

□ 相手の好みのリサーチ

花の種類、色、演出方法など。SNSの「いいね」履歴は参考になる。

□ プロポーズ場所の下見

特に108本など大量の花束の場合、スペースの確認は必須。

□ 写真撮影の準備

カメラマンを手配するか、三脚を用意するか。一生の思い出なので、ここはケチらない方がいい。

□ プランBの用意

天候や体調不良など、予期せぬ事態への対応策を考えておく。

結論:高いけど、それ以上の価値がある

正直に言って、パティスリーフラワーは安くない。108本のバラに各種オプションを付けると、軽く10万円を超える。でも、「あの時の彼女の涙と笑顔を見られたなら、100万円でも安い」と今では思っている。

プロポーズは一生に一度(のはず)。だからこそ、多少無理をしてでも、相手が本当に喜ぶものを選ぶべきだと思う。

ただし、大切なのは金額ではなく気持ち。もし予算が限られているなら、12本のバラに心を込めたメッセージを添えるだけでも十分だ。パティスリーフラワーの良いところは、どんな予算でも最高の演出を考えてくれること

あれから6ヶ月、新居のリビングに飾られたドライフラワーを見るたび、あの日の感動が蘇る。そして彼女は今でも友人に自慢げに話している。「108本のバラでプロポーズされたの」と。

その笑顔を見るたび、パティスリーフラワーを選んで本当に良かったと思うのだ。