転職のために急遽Pythonを学ぶ必要に迫られた私は、独学でプログラミングを始めることにしました。しかし、最初に選んだ学習方法が完全に間違っていたことに、1ヶ月と15,000円を無駄にした後で気づいたのです。

結論から言うと、PyQは「環境構築でつまずく人」と「実務レベルまで到達したい人」には最適なサービスでした。ただし、万人向けではありません。実際に3つのサービスを使い比べて分かった、それぞれの特徴をお伝えします。

なぜ私は最初の選択を間違えたのか

プログラミング学習サービスは星の数ほどありますが、私が最初に選んだのは某有名プログラミングスクールの動画教材でした。しかし、環境構築の段階で3日間も格闘し、結局諦めてしまいました。

その後、オンライン学習プラットフォームを探し始め、PyQ、Progate、Paiza Learningの3つを実際に使ってみることにしました。

3つのPython学習サービスを実際に比較してみた

それぞれのサービスを1ヶ月以上使い込んだ結果、以下のような違いが見えてきました。

比較項目 PyQ Progate Paiza Learning
月額料金 3,040円〜 1,078円 1,078円
環境構築 不要 不要 不要
学習スタイル 実践的な問題解決型 スライド形式 動画講義型
問題数 1,500問以上 約300問 約600問
実務レベル対応
サポート体制 有料プランで質問可能 なし なし

PyQで実際に学習して感じた本音

想像以上に良かった点

PyQを使い始めて最初に感動したのは、本当に10秒でプログラミングが始められることでした。ブラウザを開いてログインすれば、すぐにコードを書き始められます。

特に印象的だったのは、「読む・書く・動かす」のサイクルです。教材を読んで、実際にコードを書いて、その場で実行結果を確認できるため、理解が格段に深まります。

また、1,500問以上という圧倒的な問題数により、基礎から実務レベルまで段階的に学習できます。データ分析、Web開発、機械学習など、自分の興味に合わせて学習パスを選べるのも大きな魅力でした。

正直がっかりした点

一方で、PyQにも改善してほしい点がいくつかありました。

まず、月額3,040円という価格設定は、他のサービスと比較すると高めです。さらに、質問サポートを受けるためのスタンダードプランは月額8,130円と、かなりの出費になります。

また、問題の解説が時々不親切だと感じることがありました。特に難しい問題では、なぜその解法になるのか理解できない場合があり、独学の限界を感じました。

PyQが向いている人・向いていない人

こんな人にはPyQがおすすめ

  • 環境構築で挫折した経験がある人:ブラウザだけで始められるため、技術的なハードルがありません
  • 実務レベルのスキルを身につけたい人:豊富な実践問題により、現場で使えるスキルが身につきます
  • 体系的に学習したい人:ロードマップ機能により、迷わず学習を進められます
  • 自分のペースで学習したい人:好きな時間に好きなだけ学習できます

PyQが向いていない人

  • とにかく安く学びたい人:月額3,040円は決して安くありません
  • 動画で学習したい人:PyQは基本的にテキストベースの学習です
  • 手取り足取り教えてほしい人:独学が基本なので、自己解決能力が求められます
  • Python以外も学びたい人:Python専門なので、他の言語は学べません

実際の学習効果はどうだったか

私の場合、PyQで4ヶ月学習した結果、以下のようなスキルが身につきました。

  • 基本的なPythonプログラミング
  • pandasを使ったデータ分析
  • 簡単なWebアプリケーションの作成
  • 基礎的な機械学習の実装

特に嬉しかったのは、実際の業務で使えるレベルのコードが書けるようになったことです。転職活動でも、PyQで作成したポートフォリオが評価され、無事にデータアナリストとして転職することができました。

PyQを最大限活用するコツ

実際に使ってみて分かった、PyQを効果的に活用する方法をお伝えします。

1. まずは7days Python Challengeから始める

PyQには無料で7日間試せるキャンペーンがあります。クレジットカードの登録は必要ですが、自動課金はされませんので、まずはここから始めることをおすすめします。

2. ロードマップを活用する

何から始めればいいか分からない人は、ロードマップ機能を使いましょう。目的別に最適な学習順序が示されているため、効率的に学習できます。

3. 書籍と併用する

PyQには連動した公式書籍があります。オンライン学習と書籍を併用することで、理解が格段に深まります。移動中は書籍で、自宅ではPyQで実践という使い分けがおすすめです。

4. 毎日少しずつでも継続する

プログラミング学習で最も重要なのは継続です。1日30分でもいいので、毎日コードに触れることを心がけましょう。

まとめ:PyQは「本気でPythonを学びたい人」のためのサービス

PyQは決して安いサービスではありませんが、本気でPythonを学びたい人にとっては最高の投資だと感じました。特に、環境構築で挫折した経験がある人や、実務レベルのスキルを身につけたい人には強くおすすめできます。

ただし、「とりあえずプログラミングを触ってみたい」という人には、まずProgateなどの安価なサービスから始めることをおすすめします。

私のように転職や副業のためにPythonスキルが必要な人は、PyQの無料体験から始めてみてはいかがでしょうか。想像以上に簡単に、そして楽しくプログラミングが学べることに驚くはずです。