留学費用が180万円も浮いた?無料カウンセリングで発覚した留学業界の闇と、私が選んだ意外な解決策
留学カウンセラーの一言が、私の人生を変えた。
「その見積もり、180万円も高いですよ」
某大手留学エージェントで作ってもらった見積書を見せた瞬間、留学情報館のカウンセラーは眉をひそめた。まさか自分がぼったくられかけていたなんて、思いもしなかった。
留学準備で判明した衝撃の事実
2023年の秋、私は人生の転機を迎えていた。
5年勤めた会社を辞めて、かねてから夢だったカナダ留学を決意。貯金は400万円。1年間の語学留学には十分だと思っていた。
最初に相談した大手エージェントでは、トータル費用が約350万円になると言われた。内訳を見ると、サポート手数料だけで68万円。さらに現地サポート費、書類作成費、ビザ申請代行費...。
「これが相場なのか」と納得しかけていた時、友人から教えてもらったのが留学情報館だった。
手数料0円の裏側にあった理由
正直、最初は疑った。
「手数料0円って、どこかで搾取されるんじゃない?」
無料カウンセリングで聞いてみると、カウンセラーの答えは意外にシンプルだった。
「私たちは提携先の学校から紹介料をいただいているので、お客様からは手数料をいただきません。でも、学校選びはあなたの希望を最優先します」
実際、カウンセリングでは1時間半もかけて私の目標や予算を聞いてくれた。そして驚いたのが、提携していない学校も含めて提案してくれたこと。
3社比較で見えてきた真実
念のため、他社とも比較してみることにした。以下が実際に相談した3社の比較表だ:
| 項目 | 留学情報館 | ISS留学ライフ | ウィッシュインターナショナル |
|---|---|---|---|
| 手数料 | 0円 | 15万円〜 | 10万円〜 |
| 現地サポート | 無料(20都市以上) | 有料(都市による) | 有料(基本パック) |
| 英会話レッスン | 無料(渡航前) | 有料オプション | なし |
| キャリアサポート | 帰国後も無料 | なし | 有料オプション |
| ポイント還元 | 最大18万円 | なし | なし |
数字だけ見れば留学情報館が圧倒的にお得。でも、無料には必ず理由があるはず。そこで、実際に申し込んでみることにした。
実際に使ってみて分かった本音
良かった点:期待を超えるサポート
申し込んでから渡航まで約4ヶ月。その間のサポートは想像以上だった。
特に助かったのが渡航前の英会話レッスン。週2回のオンラインレッスンで、現地で使えるフレーズを徹底的に練習できた。
「How can I open a bank account?」
「I'd like to extend my homestay period.」
こういった実践的なフレーズを覚えたおかげで、現地到着後もスムーズに生活をスタートできた。
微妙だった点:担当者による差
ただし、全てが完璧だったわけではない。
最初の担当カウンセラーはレスポンスが早く、質問にも丁寧に答えてくれた。しかし、担当が変わってから対応速度が落ちた。メールの返信に3日かかることもあった。
また、学校選びでは確かに中立的な提案をしてくれたが、やはり提携校を勧める傾向はあった。「この学校なら特別割引が...」という感じで。
でも、押し売りはなく、最終的には私の希望を尊重してくれたので、そこまで気にはならなかった。
現地サポートで救われた体験
カナダ到着から2週間後、トラブルが起きた。
ホームステイ先の家族と相性が合わず、毎日がストレスだった。食事の時間が合わない、シャワーの時間制限が厳しい、WiFiが使えない...
現地オフィスに相談すると、その日のうちにホストファミリーと話し合いの場を設けてくれた。結果的に別の家庭に変更することになったが、追加費用は一切かからなかった。
「これが有料サポートだったら、我慢していたかも」と思うと、手数料0円のありがたさを実感した。
帰国後のキャリアサポートが予想外に役立った
留学前は正直、帰国後のサポートなんて必要ないと思っていた。
でも実際に帰国してみると、「留学経験をどうアピールするか」で悩んだ。1年間の語学留学は、企業から見れば「遊んでいた」と思われかねない。
キャリアカウンセラーとの面談では、留学中の経験を具体的な強みに変換する方法を教えてもらった。
- 多文化環境でのコミュニケーション能力
- 問題解決力(ホームステイのトラブル対応)
- 自己管理能力(異国での生活)
結果的に、帰国から2ヶ月で外資系企業への転職が決まった。年収は留学前より120万円アップ。留学への投資は十分に回収できたと思う。
ポイント還元システムの落とし穴
「最大18万円還元」というのも、最初は眉唾だった。
実際の仕組みはこうだ:
- 学校の授業料に応じてポイント付与(1〜3%)
- 1ポイント=1円として、Amazonギフト券などに交換
- 友達紹介でボーナスポイント
私の場合、6ヶ月の語学学校で約8万円分のポイントが付いた。18万円還元は、1年以上の長期留学じゃないと難しいというのが現実。
こんな人にはおすすめできない
留学情報館が合わない人もいる。
例えば、超短期留学(1ヶ月未満)を考えている人。手数料が無料でも、サポート内容が限定的になるため、メリットが薄い。
また、全て自分でやりたい人にも向かない。カウンセリングや事前レッスンなど、「お世話されること」が多いので、独立心が強い人はむしろ煩わしく感じるかもしれない。
最終的な費用比較:180万円の差は本当だった
結論から言うと、最初の見積もりとの差額は約165万円だった。
| 項目 | 大手エージェント | 留学情報館 |
| 手数料 | 68万円 | 0円 |
| 学校費用 | 180万円 | 165万円 |
| 現地サポート | 25万円 | 0円 |
| その他費用 | 77万円 | 70万円 |
| 合計 | 350万円 | 235万円 |
| ポイント還元 | 0円 | -8万円 |
| 実質負担 | 350万円 | 227万円 |
差額の123万円で、もう半年留学を延長することもできたし、旅行や現地での経験にも使えた。
使ってみて気づいた業界の構造
留学エージェント業界の仕組みが分かってきた。
従来型のエージェントは、顧客(留学生)から手数料を取るビジネスモデル。だから、サービスを充実させるほど手数料が上がる。
一方、留学情報館のような新型エージェントは、学校側から紹介料をもらうモデル。顧客が増えれば増えるほど、学校からの収入も増える。
どちらが良いかは人それぞれだが、私には後者の方が理にかなっていると感じた。
まとめ:理想と現実のバランス
留学情報館は完璧なサービスではない。
担当者の当たり外れはあるし、提携校への誘導も感じる。ポイント還元も「最大」という言葉に惑わされやすい。
でも、手数料0円という基本姿勢は本物だった。浮いたお金で現地での経験を充実させられたし、困った時のサポートも心強かった。
私のように「留学したいけど、費用が...」と悩んでいる人は、一度相談してみる価値はある。カウンセリングは本当に無料だし、しつこい勧誘もなかった。
むしろ、他社の見積もりと比較することで、自分の留学プランの適正価格が見えてくる。それだけでも、時間を作る意味はあると思う。
留学は人生の大きな投資。だからこそ、複数の選択肢を比較して、納得できる方法を選んでほしい。
私の場合、その選択が165万円の差を生んだ。あなたの場合は、どうだろうか。