娘が泣き叫ぶ声が、スタジオ中に響き渡っていた。

「もう帰る!」

3歳の娘は、真っ赤な顔で着物を引っ張り始めた。2時間待たされた挙句、知らないカメラマンに囲まれ、眩しいストロボの光に怯えきっていた。結果、撮れた写真は10枚。そのうち笑顔は2枚だけ。請求書には52,000円の文字が...

「これが、私たちが残したかった思い出なの?」

帰りの車で夫と顔を見合わせた。娘は疲れ果てて眠っていた。その寝顔を見ながら、来年はもっと違う方法があるはずだと心に誓った。

運命の出会い:ママ友が教えてくれた「ラブグラフ」

翌年の秋、保育園のママ友・由美さんのInstagramを見て、目を疑った。

神社の境内で、自然な笑顔で走り回る子供たち。パパも一緒に写っている家族写真。どれもまるで日常の一コマを切り取ったような自然さだった。

「これ、どこで撮ったの?」

LINEで聞くと、「ラブグラフっていう出張撮影サービスよ。スタジオより全然安いし、子供も楽しそうだったから本当におすすめ!」という返事が。

ラブグラフとは?165,000組が選んだ理由

調べてみると、ラブグラフは日本全国1,450人のプロカメラマンが登録する出張撮影サービス。累計撮影数は165,000組を突破し、顧客満足度は驚異の98%だという。

特に目を引いたのは、こんな特徴だった:

  • 好きな場所で撮影可能(神社、公園、自宅など)
  • 75枚以上の写真データがもらえる
  • 雨天時は無料でキャンセル可能
  • 料金は26,180円(税込)から

「でも、本当にスタジオより良いの?」

半信半疑のまま、詳しく調べることにした。

衝撃の価格差:スタジオ vs ラブグラフ徹底比較

項目 一般的なスタジオ ラブグラフ
料金 約50,000円 26,180円〜
写真枚数 10枚程度 75枚以上
撮影場所 指定スタジオのみ 好きな場所OK
待ち時間 1時間以上も... 待ち時間なし
カメラマン 選べない プロフィール見て選択可

この差は一体何なのか?実際に利用してみることにした。

予約から撮影当日まで:想像以上にスムーズだった

STEP1:カメラマン選び(予約の3週間前)

ウェブサイトで地域を選ぶと、たくさんのカメラマンのプロフィールが表示された。それぞれの作品ポートフォリオを見ることができ、写真のテイストや人柄まで分かる。

「この人の写真、温かい感じがする」

夫と相談して、子供の撮影経験が豊富そうな女性カメラマンを選んだ。料金は基本プランの26,180円。着物レンタル付きプランもあったが、義母から借りることにしていたので基本プランにした。

💡 ポイント
カメラマンによっては追加の指名料がかかる場合もあるが、基本的には表示価格のみ。離島や遠方の場合は交通費が別途かかることもあるので要確認。

STEP2:事前のやり取り(撮影1週間前)

予約確定後、カメラマンからLINEで連絡が来た。

「はじめまして!当日を楽しみにしています。お子さんの好きなものや、撮りたいイメージがあれば教えてください」

娘がプリンセスが大好きなこと、人見知りがあること、去年のトラウマのことも正直に伝えた。すると、

「大丈夫ですよ。最初は遊びながら、お子さんのペースに合わせて進めますね。プリンセスの話で仲良くなれそうです!」

この事前のコミュニケーションだけで、不安が和らいだ。

STEP3:運命の撮影当日

朝9時、近所の神社で待ち合わせ。カメラマンの佐藤さんは、明るい笑顔で現れた。

「わー!素敵なお着物!プリンセスみたい!」

娘は恥ずかしそうに、でも嬉しそうに微笑んだ。撮影が始まったのは、それから15分後。その間、佐藤さんは娘と一緒にどんぐりを拾ったり、神社の鳩を見たりしていた。

「じゃあ、お母さんと手をつないで歩いてみようか」

気づけば、自然に撮影が始まっていた。ストロボなんて使わない。全て自然光。娘は終始笑顔で、途中「もっと撮って!」とリクエストするほどだった。

他社サービスとの比較:なぜラブグラフを選んだのか

実は予約前に、他の出張撮影サービスも検討していた。主に比較したのは以下の2社:

1. fotowa(フォトワ)

  • 料金:平日19,800円〜、土日祝23,800円〜
  • 写真枚数:75枚以上
  • 特徴:マッチングサイト形式でカメラマンと直接交渉

fotowaも魅力的だったが、カメラマンとの直接交渉が少し面倒に感じた。また、料金体系が曜日によって変わるのも分かりにくかった。

2. OurPhoto(アワーフォト)

  • 料金:11,000円〜
  • 写真枚数:30枚
  • 撮影時間:50分

価格は魅力的だったが、写真が30枚しかもらえないのがネック。七五三という特別な日には、もっとたくさんの瞬間を残したかった。

サービス名 料金 写真枚数 特徴
ラブグラフ 26,180円〜 75枚以上 編集技術が高い
fotowa 19,800円〜 75枚以上 直接交渉型
OurPhoto 11,000円〜 30枚 低価格

写真の仕上がり:期待を超えた「ラブグラフマジック」

撮影から10日後、マイページに「納品完了」の通知が来た。ドキドキしながら開くと...

「えっ、これうちの子?」

思わず声が出た。82枚の写真すべてが、まるで雑誌のような仕上がり。でも作り物感はなく、娘の自然な表情がそこにあった。

特に印象的だったのは:

  • 光の使い方が絶妙で、着物の色が映えている
  • 背景のボケ具合がプロフェッショナル
  • 家族全員が自然に笑っている写真が多い
  • 何より、娘が本当に楽しそう

正直な感想:デメリットも包み隠さず

ここまで良いことばかり書いてきたが、正直なデメリットも伝えたい。

⚠️ 気をつけるべきポイント

1. 天候に左右される
自然光撮影なので、曇りの日は少し暗めの仕上がりになることも。ただ、それはそれで雰囲気があって良かったが。

2. 着付けやヘアメイクは自分で手配
スタジオのようなトータルサービスではない。でも、これは好きな美容院を選べるというメリットでもある。

3. 人気カメラマンは予約が取りにくい
特に11月の土日は激戦。早めの予約が必須。

4. 撮影場所によっては許可が必要
有名神社などは事前に撮影許可を取る必要がある場合も。これは自分でやらなければならない。

着物レンタル付きプランの存在

実は後から知ったのだが、ラブグラフには着物セットプランというものがある。

  • 料金:45,980円(キャンペーン価格)
  • 300着以上から選べる
  • 小物も全て含まれる
  • 自宅に配送、返却も簡単

「これ、知ってたら利用したかも...」

というのも、義母から借りた着物のクリーニングと、小物の準備で結局1万円以上かかったから。トータルで考えると、着物セットプランの方がお得だったかもしれない。

2年目の挑戦:5歳の七五三でリピート

娘が5歳になった今年、迷わずラブグラフをリピート。今回は違うカメラマンを選んでみた。

「去年も撮ってもらったんです」と伝えると、「じゃあ今年は違った雰囲気で撮りましょうか」と提案してくれた。

結果、また違った魅力の写真が撮れた。同じサービスでも、カメラマンによって全然違うというのも面白い発見だった。

実際の利用者の声:SNSでの評判は?

私だけの意見では偏ってしまうので、TwitterやInstagramで他の利用者の声も調べてみた。

「スタジオで失敗した去年のリベンジ。ラブグラフにして本当に良かった。子供が『また撮りたい!』って」(@mama_photo)

「75枚って聞いてたけど、実際は90枚も納品されてびっくり。全部使える写真で選ぶのが大変(嬉しい悲鳴)」(@shichigosan2023)

一方で、こんな声も:

「カメラマンとの相性は大事。1回目は微妙だったけど、2回目で素敵な人に出会えた」(@photo_love_jp)

料金の内訳:本当にコスパは良いのか?

26,180円という価格設定について、詳しく分析してみた。

含まれるもの:

  • 撮影料(1〜1.5時間)
  • 出張費
  • 75枚以上の編集済み写真データ
  • カメラマン指名料(基本的に)
  • 事前の打ち合わせ

これを写真1枚あたりで計算すると、約349円。スタジオの5,000円/枚と比べると、圧倒的にお得だ。

さらに、兄弟がいる場合も追加料金なし(10名まで)。これもスタジオとの大きな違い。

予約のコツ:失敗しないための5つのポイント

2回の経験から学んだ、予約時のコツをまとめる。

  1. 繁忙期は避ける
    11月中旬の土日は激混み。料金も最大5,500円アップ。10月や12月の方が予約も取りやすく、お得。
  2. カメラマンの作品をよく見る
    「子供の七五三撮影経験」で絞り込むと良い。レビューも参考に。
  3. 撮影場所は事前に下見
    カメラマンも下見してくれるが、自分でも確認しておくと当日スムーズ。
  4. 延期サポートは入るべき
    2,178円で当日キャンセルも無料に。子供の体調は読めないので必須。
  5. 早朝撮影がおすすめ
    人が少なく、子供も元気。光も柔らかくて綺麗。

まとめ:七五三の新しいスタンダード

スタジオ撮影の失敗から始まった私たちの七五三撮影。ラブグラフとの出会いで、写真撮影は「義務」から「楽しみ」に変わった

確かに、着付けやヘアメイクは自分で手配する必要がある。天候にも左右される。でも、それ以上に得られるものが大きい。

  • 子供の自然な笑顔
  • 家族全員が写った写真
  • 思い出の場所での撮影
  • プロクオリティの仕上がり
  • そして、楽しい撮影体験

「また撮りたい!」

撮影後の娘の一言が、すべてを物語っている。来年の7歳の記念日も、きっとラブグラフにお願いするだろう。

七五三は、一生に数回しかない特別な日。その大切な瞬間を、スタジオの箱の中で過ごすか、思い出の場所で過ごすか。

もし迷っているなら、一度試してみてほしい。きっと、写真を見返すたびに、あの日の空気感まで思い出せるはずだから。

※価格や内容は執筆時点のものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。
※個人の感想であり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。