会議室のドアを開けた瞬間、アメリカ人同僚たちの笑い声が止まった。彼らが話していた内容が、まるで別の言語のように聞こえたのだ。TOEIC850点、英会話教室に3年通い、自信満々で臨んだ外資系企業の初日。私は完全に打ちのめされた。

「君、英語できるって聞いてたけど...」上司の困惑した表情が今でも忘れられない。

なぜ日本人の英語学習は失敗するのか

その夜、必死でネット検索していると、ある言語学者のブログに辿り着いた。「日本人が聞き取れる英語の音は、実際のネイティブが発する音の約30%に過ぎない」という衝撃的な事実が書かれていた。

日本語の母音は5個、英語は約16個。子音に至っては日本語14個に対し、英語は24個。私たちの脳は、存在しない音を「雑音」として処理してしまうのだ。

speekとの出会いが変えた私の英語人生

そんな時、上智大学の言語学教授が推薦するspeek(スピーク)という発音矯正スクールを知った。2013年創業で、講師は全員が言語学の学位保持者というこだわりようだ。

正直、最初は疑っていた。「また高い金を払って失敗するのか」と。しかし、100%上達保証と返金保証制度があることで、思い切って申し込んだ。

初回レッスンで受けた衝撃

トライアルレッスンで行われた発音診断の結果は散々だった。「あなたの英語は、ネイティブには『うんなん、しゃーねーよ』レベルの崩れた日本語に聞こえています」講師のジェームズ(言語学修士号保持)の言葉が胸に刺さった。

しかし、彼は続けた。「でも、それは音の崩れや変化のルールを知らないだけ。身体の使い方から変えれば、必ず改善できます」

英語と日本語の音の比較

他社との徹底比較 - なぜspeekを選んだのか

実は申し込み前に、他の発音矯正スクールも検討していた。以下が私が作成した比較表だ:

項目 speek 発音矯正スクールA社 オンライン英会話B社
講師の資格 言語学学位必須 英語教授法資格 ネイティブであれば可
レッスン後フォロー 詳細レポート毎回 簡易フィードバック なし
料金(1レッスン) 約8,000円 約6,500円 約2,000円
保証制度 100%上達保証+返金保証 返金保証のみ なし
イギリス英語対応 専門講師在籍 アメリカ英語のみ 講師による

料金は確かに高い。しかし、「安物買いの銭失い」を3年も続けた私には、品質重視の選択が必要だった

実際の受講体験 - 良い点と悪い点

驚いた改善ポイント

受講開始から2ヶ月で、明確な変化が現れた。リモート会議で「すみません、もう一度」と言う回数が激減したのだ。特に印象的だったのは、筋肉の使い方から教えられたこと。日本人とネイティブでは、舌の位置、呼吸の仕方、顎の開き方が根本的に違っていた。

毎回のレッスン後に送られてくるフィードバックレポートも秀逸だった。自分の弱点が視覚化され、次回までの練習内容が明確に示される。これは他社では経験したことがない充実度だった。

speekレッスン風景

正直な不満点

ただし、完璧なサービスではない。まず、価格が高い。1レッスン8,000円は決して安くない。また、宿題の量が多く、毎日1時間は練習時間を確保する必要がある。忙しいビジネスパーソンには負担が大きいかもしれない。

さらに、オンラインレッスンの場合、微妙な口の動きが見えにくいことがある。対面レッスンと比べると、この点は劣る。

3ヶ月後の衝撃的な変化

全30回のレッスンを終えた後、再び同じ会議室に入った。今度は違った。同僚たちの会話が、クリアに、まるで字幕が見えるように理解できた。「Hey, you've improved a lot!」と言われた時、涙が出そうになった。

IELTS のスピーキングスコアも6.5から7.5に上昇。Versantスコアは52から68まで跳ね上がった。数字が全てではないが、客観的な指標でも改善が証明された。

こんな人には向いていない

speekは万人向けではない。以下のような人には正直おすすめしない:

  • とにかく安く英会話を楽しみたい人
  • 週1回のレッスンだけで上達したい人
  • カジュアルな日常会話だけで満足な人
  • 宿題や自主練習の時間が取れない人

逆に、本気で英語のリスニング力を改善したいビジネスレベルの英語力を身につけたいという人には、投資価値は十分にある。

最後に伝えたいこと

「発音なんて後回しでいい」そう思っていた過去の自分を殴りたい。発音ができないということは、相手の言葉を正確に聞き取れないということ。これは致命的だ。

speekで学んだ最大の収穫は、英語の音を「日本語フィルター」を通さずに聞けるようになったこと。30年ぶりにスキーができるように、一度身についた発音スキルは一生モノの財産になる。

今では、Netflix の映画を字幕なしで楽しめるようになった。ネイティブの同僚との雑談も苦ではない。あの屈辱的な初日から1年、私の英語人生は180度変わった。

高い?確かに。大変?間違いなく。でも、「聞こえない」ストレスから解放される価値は、プライスレスだった。