「来月から顧問料を倍にします」

2023年の年末、長年お世話になっていた税理士事務所からの突然の通告に、私は頭が真っ白になりました。月10万円だった顧問料が一気に20万円に。理由を聞いても「業務量が増えたから」の一点張り。

年商3億円程度の中小企業を経営する私にとって、月20万円の顧問料は決して小さくない出費です。しかし、決算期も近く、今さら税理士を変更するのはリスクが高すぎる...

そんな時に出会ったのが、税理士紹介サービス「タックスボイス」でした。

なぜ私は20万円も払っていたのか

振り返ってみると、私が高額な顧問料を払い続けていた理由は単純でした。「税理士を変更するのが面倒だった」これに尽きます。

創業時からお世話になっていた税理士事務所は、徐々に顧問料を値上げしていきました。最初は月3万円だったのが、5万円になり、8万円になり、いつの間にか10万円に。そして今回の20万円への値上げ要求です。

正直なところ、サービス内容は創業時とほぼ変わりません。月1回の訪問、記帳代行、決算申告。それだけです。節税提案もなければ、経営アドバイスもない。ただ淡々と数字を処理するだけの関係でした。

タックスボイスを選んだ3つの理由

税理士紹介サービスは数多くありますが、私がタックスボイスを選んだのには明確な理由がありました。

1. 2011年からの実績と信頼性

タックスボイスは2011年から税理士紹介業を行っているという実績がありました。13年以上の運営実績は、数ある紹介サービスの中でもトップクラスの信頼性を示していました。

2. 完全無料という明確な料金体系

多くの紹介サービスが「初回相談無料」と謳いながら、実際には成約時に手数料を請求するケースがある中、タックスボイスは完全無料を貫いていました。税理士側から報酬を得るビジネスモデルのため、利用者には一切費用がかからないシステムです。

3. 面談への同席サポート

これが決め手でした。税理士との面談にコーディネーターが必ず同席してくれるというサービス。専門用語が飛び交う税理士との面談で、第三者の立場からサポートしてくれる存在は心強いと感じました。

実際の利用体験:期待と現実のギャップ

2024年1月、私は意を決してタックスボイスに問い合わせました。正直、期待半分、不安半分でした。

初回ヒアリングで感じた違い

電話でのヒアリングは約30分。予想以上に詳細な内容でした。

  • 現在の顧問料と不満点
  • 事業内容と年商規模
  • 使用している会計ソフト
  • 希望する税理士のタイプ(年齢、性別、事務所規模など)
  • 重視するサービス内容

特に印象的だったのは、「なぜ今の税理士に不満があるのか」を深く掘り下げて聞いてくれたこと。単に安い税理士を紹介するのではなく、私のニーズに本当に合った税理士を見つけようとする姿勢が伝わってきました。

3人の税理士候補との出会い

ヒアリングから2日後、3人の税理士候補を紹介されました。それぞれ特徴が異なり、

A税理士:月額5万円、IT系に強い30代男性
B税理士:月額7万円、製造業の経験豊富な50代女性
C税理士:月額6万円、中小企業診断士資格も持つ40代男性

全員が私の事業規模に対して適正な価格設定をしており、かつそれぞれに強みがありました。

他社サービスとの徹底比較

タックスボイスを利用する前に、私は他の税理士紹介サービスも検討しました。実際に問い合わせた3社との比較をまとめます。

サービス名 タックスボイス T社 Z社
利用料金 完全無料 初回相談無料
(成約時に顧問料1ヶ月分)
無料
運営実績 2011年〜(13年以上) 2018年〜(6年) 2015年〜(9年)
面談同席 必ず同席 希望者のみ なし
紹介税理士数 3名程度 1〜2名 5名以上
料金交渉代行 あり なし なし
アフターフォロー あり(税理士変更も可) 3ヶ月間のみ なし
対応スピード 最短1日、最長3日 1週間程度 2〜3日

T社の落とし穴

T社は「初回相談無料」を大きく謳っていましたが、実際に税理士と契約する際には顧問料1ヶ月分の紹介料が必要でした。これは問い合わせて初めて知った事実で、正直がっかりしました。

Z社の課題

Z社は紹介税理士数が多いことをアピールポイントにしていましたが、実際には選択肢が多すぎて迷ってしまうという問題がありました。また、面談同席やアフターフォローがないため、税理士選びは完全に自己責任という印象を受けました。

タックスボイスの正直な欠点

ここまで良い点ばかり書いてきましたが、タックスボイスにも改善してほしい点はありました。

1. オンライン面談の選択肢が限定的

2024年現在、多くのビジネスがオンライン化している中、タックスボイスでは対面面談を推奨しています。私の場合は幸い事務所が近かったので問題ありませんでしたが、地方の経営者にとってはハードルが高いかもしれません。

2. 紹介可能エリアの制限

主要都市圏は問題ありませんが、地方都市では紹介可能な税理士が限られるケースがあるようです。私の知人が地方で利用しようとした際、選択肢が2名しかなかったと聞きました。

3. 専門特化型の税理士は少ない

例えば、国際税務や仮想通貨など、特殊な分野に特化した税理士の紹介は難しいようです。一般的な法人税務には強いですが、ニッチな分野には対応しきれていない印象でした。

結果:顧問料は半額以下に

最終的に私が契約したのは、C税理士でした。月額6万円という価格は、以前の20万円と比べて70%の削減。年間で168万円もの経費削減に成功しました。

しかも、サービス内容は格段に向上しました。

  • 月次訪問時の経営相談(中小企業診断士の視点から)
  • 四半期ごとの節税提案
  • 資金繰り表の作成サポート
  • 銀行融資の際の事業計画書作成支援

特に驚いたのは、契約して3ヶ月後に提案された節税対策により、年間50万円以上の法人税削減ができたこと。顧問料以上の価値を生み出してくれています。

タックスボイスのサービスイメージ

タックスボイスが向いている人・向いていない人

向いている人

  • 現在の顧問料が高いと感じている経営者
  • 税理士との関係性に不満がある人
  • 初めて税理士を探している人
  • 料金交渉が苦手な人
  • じっくり比較検討したい人

向いていない人

  • 超専門的な税務相談が必要な人(国際税務、M&A税務など)
  • 今すぐに(当日中に)税理士が必要な人
  • 地方の僻地で事業を行っている人
  • 顧問料の安さだけを追求する人

利用時の注意点とコツ

実際にタックスボイスを利用してみて、より良い税理士と出会うためのコツをお伝えします。

1. 要望は具体的に伝える

「安い税理士がいい」ではなく、「月額5〜7万円で、節税提案に積極的な税理士」というように具体的な要望を伝えることが重要です。

2. 現在の不満点を整理しておく

なぜ税理士を変更したいのか、現在何に不満があるのかを事前に整理しておくと、ヒアリングがスムーズに進みます。

3. 面談では遠慮なく質問する

コーディネーターが同席してくれるので、専門用語がわからない場合は遠慮なく聞きましょう。私も「損金算入」の意味がわからず質問しましたが、丁寧に説明してもらえました。

まとめ:適正価格の税理士は必ず見つかる

月20万円という法外な顧問料を払い続けていた私が、タックスボイスを通じて適正価格の優秀な税理士と出会えたことは、経営者として大きな転機となりました。

税理士の変更は確かに勇気がいります。しかし、適正な顧問料で質の高いサービスを受けることは、経営者の当然の権利です。

もしあなたが現在の税理士に少しでも不満があるなら、一度相談してみる価値はあります。相談は完全無料ですし、気に入らなければ断ることも可能です。

私のように、年間168万円もの経費削減ができるかもしれません。そして何より、経営のパートナーとして信頼できる税理士との出会いは、事業の成長にとって計り知れない価値があります。

税理士選びで悩んでいる経営者の方の参考になれば幸いです。