先月まで毎月3万円あった副業収入が、クライアントの都合で突然ゼロになった。家賃の支払い日まであと10日。貯金を崩すしかないかと絶望していた時、友人が何気なく見せてくれたスマホ画面に目が釘付けになった。

「これ、本読んでレビュー書くだけで月2万くらいになってるよ」

正直、最初は「そんな都合のいい話があるわけない」と疑った。でも、友人のポイント履歴を見せてもらうと、確かに毎月安定して収入を得ている。それがブクスタとの出会いだった。

読書が収入源になるという衝撃的な発見

ブクスタは簡単に言えば、本の感想を投稿したり、記事を読んだりすることでポイントが貯まるサービスだ。1ポイント=1円で換金できる。

私が特に驚いたのは、その仕組みのシンプルさだった:

  • 本の感想投稿:文字数に応じて5〜50ポイント
  • 記事閲覧:1記事0.1ポイント(10記事ごとにガチャあり)
  • おすすめ本リスト作成:10ポイント+PV数×0.1ポイント

8ヶ月使ってみて分かったのは、コツコツ続ければ本当に収入になるということ。ただし、期待していたほど簡単ではなかった部分もある。

実際に8ヶ月使って稼いだ金額と内訳

私の場合、最初の月は2,847円。正直がっかりした。でも3ヶ月目には8,234円、そして先月は18,956円まで増えた。

収入の内訳を見ると興味深い:

活動内容 月間獲得ポイント 時間投資
感想投稿(15〜20冊) 8,500pt 約20時間
記事閲覧 1,200pt 約5時間
おすすめリスト(PV収入含む) 9,256pt 約10時間

時給換算すると約540円。正直、アルバイトの方が効率的だ。でも、好きな本を読みながら収入を得られるという点で、私にとっては価値があった。

ブクスタの落とし穴:期待と現実のギャップ

使い始めて1週間で気づいた問題点がいくつかある。

1. 感想投稿の審査が意外と厳しい
最初の5投稿のうち2つが却下された。「内容が薄い」という理由だった。300文字以上書いても、あらすじの要約だけでは承認されない。個人的な感想や考察を含める必要がある。

2. 人気本は競争が激しい
話題の新刊にレビューを投稿しようとしても、すでに多くのレビューが投稿されていることが多い。私の場合、マイナーだけど面白い本を探すスキルが収入に直結した

3. PV収入は予想以上に不安定
おすすめリストのPV収入は、最初の1週間で500PVを超えることもあれば、その後はほとんど増えないこともある。SNSでの拡散力がないと厳しい。

BookLive!・Rentaとの本音比較

読書系サービスを比較検討する中で、BookLive!とRenta!も試してみた。それぞれに特徴があり、目的によって使い分ける価値がある。

項目 ブクスタ BookLive! Renta!
主な収益源 レビュー投稿・記事閲覧 ポイントバック(購入時) レンタル料金の安さ
初期費用 無料(100pt付与) 本の購入が必要 レンタル料金
収益化までの期間 即日可能 購入後のポイント還元 収益化は困難
月間収益目安 5,000〜20,000円 購入額の1〜3% なし(節約のみ)
向いている人 読書好きで時間がある人 電子書籍を頻繁に購入する人 特定の作品だけ読みたい人

BookLive!は購入時のポイント還元率は高いが、まず本を買う必要がある。一方、ブクスタは初期投資なしで始められる点が大きなメリットだ。

効率的に稼ぐための戦略(失敗談込み)

最初の2ヶ月は本当に非効率だった。1日3時間かけて500円程度。でも、いくつかの戦略を見つけてから収入が大幅に改善した。

失敗例1:人気作品ばかり狙う
「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」のレビューを投稿しても、埋もれるだけだった。競合が多すぎる。

成功例1:ニッチなジャンルを攻める
専門書や実用書のレビューは競合が少ない。特に「サウナ」「投資」「心理学」系は需要が高い。

失敗例2:短文レビューの量産
300文字ギリギリのレビューを大量投稿したが、承認率が20%以下だった。

成功例2:質の高い長文レビュー
800〜1000文字の詳細なレビューは承認率90%以上。時間はかかるが、結果的に効率的。

ブクスタバナー

予想外の副産物:読書習慣の劇的な変化

収入目的で始めたブクスタだが、8ヶ月で読んだ本は156冊。以前は年間10冊程度だった私にとって、これは革命的な変化だった。

特に変わったのは本の選び方だ。以前は話題作や好きなジャンルしか読まなかった。でも今は:

  • ビジネス書で実践的な知識を習得
  • 自己啓発書で新しい視点を獲得
  • 専門書で深い知識を身につける

結果的に、本業でのスキルアップにもつながった。上司から「最近、提案の質が上がったね」と褒められたのは、間違いなく読書量の増加が影響している。

ブクスタに向いている人、向いていない人

8ヶ月の経験から、このサービスが合う人と合わない人がはっきり分かった。

向いている人:

  • 読書が好きで、感想を言語化するのが得意
  • コツコツした作業が苦にならない
  • 月1〜2万円の副収入で満足できる
  • スキマ時間を有効活用したい

向いていない人:

  • 短期間で大きな収入を期待している
  • 読書自体に興味がない
  • 文章を書くのが苦手
  • 時給効率を最重視する

私の友人の中には、1ヶ月で挫折した人もいる。「思ったより稼げない」というのが理由だった。確かに、純粋な収入源としては効率的ではない

登録から初収入までの具体的な手順

実際に始める人のために、私が最初の1週間で5,000ポイント稼いだ手順を共有する。

Day1:登録と初期設定(30分)
無料登録で100ポイントもらえる。プロフィール設定は丁寧に。信頼性が上がる。

Day2-3:記事閲覧でシステム理解(各1時間)
他の人のレビューを読みながら、どんな投稿が評価されるか研究。同時に閲覧ポイントも獲得。

Day4-5:最初のレビュー投稿(各2時間)
自分が過去に読んだ本から3冊選んで投稿。最初は承認されやすい定番作品がおすすめ。

Day6-7:おすすめリスト作成(3時間)
「20代におすすめの自己啓発書10選」のようなリストを作成。SNSでシェアしてPV獲得。

トラブルと対処法:私が経験した問題

順調に見えた活動にも、いくつかの落とし穴があった。

ポイント反映の遅延
レビュー投稿後、ポイント反映まで最大72時間かかることがある。最初は不安だったが、これは仕様。必ず反映されるので待つしかない。

アカウント制限の恐怖
友人のアカウントが一時制限された。原因は「同じIPアドレスからの複数アカウント作成」。家族で使う場合は要注意。

著作権への配慮
本の内容を詳しく書きすぎてレビューが却下されたことがある。ネタバレと著作権侵害のラインは思った以上に厳しい

8ヶ月続けて分かった本当の価値

正直に言うと、ブクスタだけで生活するのは無理だ。でも、読書習慣を身につけながら小遣いが稼げるという点で、私には最適なサービスだった。

収入面では月平均15,000円。年間18万円は決して大きくない。でも、この8ヶ月で得た知識と視野の広がりは、お金には代えられない価値がある。

最後に、これから始める人へのアドバイス。最初の1ヶ月は収入を期待しないこと。まず楽しんで続けられるかを確認する。それができれば、自然と収入もついてくる。

私のように突然収入が途絶えて焦っている人も、読書が好きなら試してみる価値はある。ただし、即効性のある収入源ではないことは理解しておいてほしい。