元劇団四季団員が語る衝撃の転身...なぜエリートダンサーは「ヨガ指導者」への道を選んだのか?リラヨガ・インスティテュート体験記
退団の決意をした日、私は劇場の楽屋で涙を流していた。15年間踊り続けた舞台を離れることへの恐怖と、これからの人生への不安で押しつぶされそうだった。そんな時、ある先輩が言った一言が私の運命を変えることになる。
「身体を使う仕事は、ダンスだけじゃないよ」
その言葉をきっかけに、私はリラヨガ・インスティテュートの門を叩いた。正直なところ、最初は「ヨガなんて、バレエダンサーなら簡単にできるだろう」という傲慢な考えを持っていた。しかし、実際に体験してみると、その考えは完全に打ち砕かれることになる。
劇団四季で培った柔軟性が通用しない?初めてのヨガクラスで味わった挫折
初めて乳井真介先生のクラスに参加した時のことは、今でも鮮明に覚えている。180度開脚も余裕、バク転だってできる私が、たった一つのポーズで震えが止まらなくなったのだ。
「ダウンドッグ」という基本的なポーズ。見た目は簡単そうに見えるが、正しいアライメントで保持しようとすると、全身の筋肉が悲鳴を上げた。隣で平然とポーズを取る60代の女性を見て、プライドがズタズタになったのを覚えている。
しかし、乳井先生の言葉が私の考えを変えた。
「ヨガは柔軟性を競うものではありません。自分の内側と向き合う練習です」

3段階ステップアップ方式の真実:想像以上にハードな学習内容
リラヨガ・インスティテュートのヨガエバンジェリスト・コースは、3つのステップで構成されている。
1. ヨガファウンデーション・コース(基礎編)
最初の段階では、アーサナ(ポーズ)の基本から学び始める。しかし、ここで驚いたのは、単にポーズの形を覚えるだけではないということだ。
- 解剖学的な視点からの身体の使い方
- 呼吸法(プラーナヤーマ)の科学的理解
- ヨガ哲学の基礎(ヨーガ・スートラの解読)
- 瞑想の実践方法
特に解剖学の授業は、医学部の講義かと思うほど本格的だった。筋肉の起始・停止、関節の可動域、神経系の働きまで、これまでなんとなく使っていた身体の仕組みを科学的に理解することが求められた。
2. ヨガアドバンスコース(応用編)
2段階目では、より高度な技術と知識を学ぶ。ここで私が最も苦労したのは、アジャストメント技術だった。
生徒の身体に触れて正しいアライメントに導く技術は、想像以上に繊細で難しい。力加減を間違えれば怪我をさせてしまう可能性もある。実際、練習中に同期の一人が私のアジャストで首を痛めそうになり、冷や汗をかいた経験もある。
3. ティーチャーインテンシブ・コース(指導者養成編)
最終段階は10日間連続、1日10時間という過酷なスケジュール。朝8時から夜6時まで、ほぼ休憩なしでヨガ漬けの日々が続く。
この期間中、私は3回泣いた。
1回目は、自分の教え方があまりにも下手で、模擬授業で生徒役の仲間を混乱させてしまった時。
2回目は、ヨガ哲学の「アヒムサー(非暴力)」について学んでいる時に、自分がいかに自分自身に暴力的だったかを気づいた時。
3回目は、最終日に仲間と別れる時だった。
他校との徹底比較:なぜリラヨガを選んだのか
実は、リラヨガに決める前に、都内の有名ヨガスクール3校を比較検討した。その結果をまとめてみる。
| 項目 | リラヨガ・インスティテュート | A社(大手チェーン) | B社(個人経営) |
|---|---|---|---|
| 受講料(RYT200) | 448,000円 | 398,000円 | 520,000円 |
| 講師の経験年数 | 代表:24年 | 講師により5-10年 | 代表:15年 |
| クラス人数 | 最大12名 | 最大25名 | 最大8名 |
| 卒業生数 | 1,500名以上 | 3,000名以上 | 約200名 |
| 特徴 | 3段階ステップアップ方式 哲学重視 少人数制 |
全国展開 就職サポート充実 短期集中コースあり |
アットホーム 個別指導充実 フォローアップ手厚い |
価格だけ見ればA社の方が安いが、1クラス25名という人数では、個別の指導を受けることは難しいと判断した。B社は少人数制で魅力的だったが、受講料が高額すぎて断念。
結果的に、リラヨガの「適正人数」「指導者の質」「カリキュラムの充実度」のバランスが最も優れていると感じた。
卒業後の現実:想像していた華やかな世界とは違った
RYT200を取得して、晴れてヨガインストラクターとしてデビュー...と思いきや、現実はそう甘くなかった。
最初の3ヶ月間、スタジオのオーディションを5つ受けて、全て不合格。理由を聞くと「技術は申し分ないが、教え方が硬い」「生徒との距離感が遠い」といったフィードバックだった。
劇団四季時代の癖で、完璧主義的な指導をしてしまっていたのだ。「足をもっと高く」「背筋をまっすぐ」といった指示ばかりで、生徒の心に寄り添うことができていなかった。

転機となった乳井先生からのアドバイス
落ち込んでいた私に、乳井先生が個別にアドバイスをくれた。
「小城さん、あなたは素晴らしい技術を持っています。でも、ヨガは技術を見せるものではなく、生徒の可能性を引き出すものです。まず、自分の弱さを認めることから始めてみませんか?」
その言葉を受けて、私は自分のクラスで「実は私も最初はダウンドッグができなくて...」と失敗談を話すようにした。すると、生徒との距離が一気に縮まり、クラスの雰囲気が劇的に変わった。
リラヨガで学んだ最も重要なこと
技術的なことはもちろん重要だが、リラヨガで学んだ最も大切なことは「自分と向き合う勇気」だった。
ヨガ哲学の授業で学んだ「スヴァディアーヤ(自己探求)」という概念。これは、自分の内面を観察し、理解を深めることを意味する。劇団四季時代は、常に外側の評価ばかり気にしていた私にとって、これは革命的な考え方だった。
特に印象的だった3つの学び
1. 「わかることとできることは違う」
頭では理解していても、実践できないことがたくさんある。この言葉は、完璧主義だった私に「過程を大切にする」ことを教えてくれた。
2. 「アーサナは単なる体操ではない」
ポーズの完成度よりも、そこに至るまでの呼吸と意識の使い方が重要。これを理解してから、私のヨガは劇的に変化した。
3. 「すべての経験に意味がある」
劇団四季での挫折も、退団の決断も、すべてが今の私を形作る大切な要素だと気づかされた。
デメリットも正直に伝えたい
ここまで良いことばかり書いてきたが、リラヨガにもデメリットはある。
1. 立地の問題
東京学芸大学駅から徒歩5分とはいえ、都心からは少し離れている。私は千葉から通っていたので、往復3時間かかることもあった。
2. 課題の多さ
毎回の授業後に出される課題の量が半端ない。解剖学のレポート、哲学の読書感想、アーサナの練習記録など、仕事をしながらこなすのは正直きつかった。
3. 精神的な負荷
自分と向き合うことを重視するカリキュラムのため、時に精神的にしんどくなることも。実際、同期の中には途中で辞めてしまった人もいた。
それでも私がリラヨガを選んでよかった理由
デメリットを差し引いても、リラヨガを選んだことに後悔はない。なぜなら、ここで得たものは一生の財産だから。
現在、私は週に15クラスを担当し、生徒数は延べ300名を超える。収入も劇団四季時代を上回るようになった。でも、それ以上に嬉しいのは、生徒さんから「先生のクラスで人生が変わりました」と言われること。
かつての私のように、人生の岐路に立って悩んでいる人に、ヨガという選択肢を提示できる。これが、今の私の使命だと感じている。

こんな人にはリラヨガをおすすめしない
正直に言うと、以下のような人にはリラヨガは向かないと思う。
- 短期間で資格だけ取りたい人
3段階ステップアップ方式のため、最短でも4ヶ月はかかる。急いでいる人には不向き。 - 表面的な技術だけ学びたい人
哲学や精神性を重視するため、「ポーズだけできればいい」という人には合わない。 - 大人数でワイワイ学びたい人
少人数制で深く学ぶスタイルなので、賑やかな雰囲気を求める人には物足りないかも。
最後に:あなたの「転機」はいつ訪れる?
私の場合、劇団四季を退団するという大きな転機があったからこそ、ヨガと出会えた。でも、転機は必ずしも大きな出来事である必要はない。
「なんとなく今の生活に違和感がある」
「もっと自分らしく生きたい」
「人の役に立つ仕事がしたい」
そんな小さな違和感が、実は大きな転機の始まりかもしれない。
リラヨガの扉を叩いたあの日、私は「ヨガインストラクターになる」という明確な目標があったわけではない。ただ、「何か変わりたい」という漠然とした思いだけがあった。
その思いが、今では300人の生徒を持つインストラクターへと導いてくれた。
あなたの中にも、きっと同じような思いがあるはずだ。その思いに、正直になってみてはどうだろうか。
リラヨガ・インスティテュート基本情報
- 📍 場所:東京都目黒区(東京学芸大学駅徒歩5分)
- 💰 受講料:448,000円(RYT200)〜
- 👥 定員:最大12名の少人数制
- 📅 期間:約4ヶ月(3段階ステップアップ方式)
- 🎓 取得資格:全米ヨガアライアンスRYT200/500
私の体験が、あなたの選択の参考になれば幸いだ。ヨガの道は決して楽ではないが、その分得られるものは計り知れない。
もし興味があるなら、まずは体験クラスから始めてみてはどうだろうか。きっと、私と同じような「衝撃」を味わうことになるはずだ。