会議室のドアを閉めた瞬間、部下の田中が言った言葉が今でも耳から離れない。

「課長、正直言って、何を指示されているのか全く分かりません」

15年間のキャリアで初めて、部下から面と向かって言われた衝撃的な一言だった。その夜、妻に相談すると「実は私も時々、あなたの話が理解できないことがある」と告白された。

プライドはズタズタだった。しかし、これが横浜の話し方教室「教え方と伝え方の相談所」との出会いにつながるとは、その時は想像もしていなかった。

なぜ私の話は伝わらないのか?自己分析で見えてきた3つの致命的な癖

部下からの指摘を受けて、まず自分の話し方を録音してみた。聞き返してみると、確かに問題だらけだった:

  • 話の途中で突然別の話題に飛ぶ
  • 結論を最後まで言わない
  • 専門用語を多用しすぎる

特に驚いたのは、一つの説明に平均7分もかけていたことだ。部下たちが理解できないのも当然だった。

話し方教室探しの迷走:大手から個人まで5つの教室を比較検討

「横浜 話し方教室」で検索すると、想像以上に多くの教室がヒットした。正直、どこも同じように見えた。発声練習、腹式呼吸、滑舌トレーニング...典型的なボイストレーニングばかり。

しかし、私の問題は声の出し方ではない。論理的に話を組み立てる能力が欠けていたのだ。

5つの教室に体験レッスンを申し込み、実際に足を運んだ。その中で「教え方と伝え方の相談所」だけが、他とは全く違うアプローチを取っていた。

一般的な話し方教室との決定的な違い

比較項目 一般的な話し方教室 教え方と伝え方の相談所
レッスン形式 グループレッスン中心 完全マンツーマン
カリキュラム 固定カリキュラム 完全オーダーメイド
発声練習 毎回必須 必要な場合のみ
実務対応 一般的な例題のみ 実際の業務内容でトレーニング
料金 月額1〜3万円 33〜65万円(パッケージ)

初回の無料体験で受けた衝撃:15分で自分の問題点が丸裸に

木村講師との初対面は、正直言って恥ずかしかった。簡単な自己紹介を求められただけなのに、いつもの癖が出てしまい、話があちこちに飛んでしまった。

しかし木村講師は笑うこともなく、真剣にメモを取りながら聞いてくれた。そして15分後、私の話し方の問題点を的確に分析してみせた

「山田さんの場合、話の構造が『樹形図』になっています。一つの話から枝分かれして、どんどん広がっていく。聞いている側は、どの枝が重要なのか分からなくなるんです」

図解で説明されると、確かにその通りだった。私は無意識に、思いついたことを次々と付け加える癖があったのだ。

6ヶ月間のレッスン記録:劇的な変化と予想外の挫折

1ヶ月目:基礎の構築と最初の成功体験

最初の1ヶ月は、徹底的に「PREP法」を叩き込まれた。Point(結論)→Reason(理由)→Example(具体例)→Point(結論)の順番で話す練習だ。

正直、最初は違和感しかなかった。今まで20年以上続けてきた話し方を変えるのは、想像以上に難しかった。

しかし、レッスン開始から3週間後の部門会議で奇跡が起きた。いつものように報告を始めると、部下たちの反応が明らかに違った。頷く回数が増え、質問も的確になった。

話し方教室のレッスン風景

2〜3ヶ月目:実践的なビジネスコミュニケーション

2ヶ月目からは、実際の業務で使う資料を持ち込んでのレッスンが始まった。プレゼン資料の作り方から、会議での発言方法まで、徹底的に指導を受けた。

特に印象的だったのは、「相手の理解度を確認しながら話す」テクニックだ。一方的に話すのではなく、相手の表情や反応を見ながら、説明の速度や詳しさを調整する。

この時期、LINE相談機能が本当に役立った。急な会議の前や、重要なメールを送る前に、木村講師にアドバイスを求めることができた。返信も早く、大体1時間以内には的確なアドバイスがもらえた。

4ヶ月目:予想外の挫折と向き合う

順調に進んでいたレッスンだが、4ヶ月目に大きな壁にぶつかった。役員へのプレゼンで、緊張のあまり準備していた内容が飛んでしまったのだ。

あがり症は私の隠れた弱点だった。部下の前では平気でも、上層部の前では途端に萎縮してしまう。

木村講師は、すぐにカリキュラムを調整してくれた。メンタルトレーニングと呼吸法を追加し、緊張をコントロールする方法を学んだ

5〜6ヶ月目:統合と実践

最後の2ヶ月は、今まで学んだことを統合する期間だった。実際のビジネスシーンを想定したロールプレイを繰り返し、あらゆる状況に対応できるよう訓練した。

6ヶ月目の最終週、再び役員プレゼンの機会が訪れた。今度は違った。落ち着いて話すことができ、質疑応答もスムーズにこなせた。

プレゼン後、役員の一人から「最近、話が分かりやすくなったね」と声をかけられた。その一言が、6ヶ月間の努力が報われた瞬間だった。

他の話し方教室との詳細比較:なぜ「教え方と伝え方の相談所」を選んだのか

実際に体験した3つの教室と詳しく比較してみよう。

大手話し方教室A社との比較

比較項目 大手A社 教え方と伝え方の相談所
初期費用 入会金3万円+月謝 パッケージ料金のみ
講師の質 アナウンサー出身が多い ビジネス現場経験豊富
レッスン内容 発声・滑舌中心 論理的思考・構成力重視
フォローアップ レッスン時のみ LINE相談無制限
成果保証 なし 個別目標設定あり

地域密着型B教室との比較

比較項目 B教室 教え方と伝え方の相談所
料金体系 月謝制(2万円/月) パッケージ制(33〜65万円)
レッスン頻度 週1回固定 柔軟に調整可能
対象者 一般・シニア中心 ビジネスパーソン特化
オンライン対応 なし 完全対応
実践的内容 スピーチ大会向け 実務直結型

正直な感想:高額な投資は本当に価値があったのか?

48万円。正直、最初は高すぎると思った。妻にも「そんなにかけて本当に効果があるの?」と心配された。

しかし、今振り返ると、この投資は十分に元が取れたと断言できる。なぜなら:

  • 部下との関係が劇的に改善し、チームの生産性が向上した
  • プレゼン能力が認められ、昇進の話が出始めた
  • 会議時間が平均30%短縮された
  • 家庭でのコミュニケーションも改善した

特に昇進の可能性が見えてきたことは大きい。管理職から上級管理職への昇進で、年収が100万円以上アップする見込みだ。投資回収期間は実質半年以下になる計算だ。

デメリットも正直に:誰にでも合うわけではない

良いことばかり書いてきたが、デメリットもある。正直に書こう。

1. 初期投資が高額

最低でも33万円という金額は、誰でも気軽に出せる額ではない。分割払いは可能だが、それでも月々の負担は大きい。

2. 即効性を求める人には向かない

私の場合、明確な変化を感じたのは3週間後だったが、人によってはもっと時間がかかるかもしれない。1〜2回のレッスンで劇的に変わることを期待している人は、がっかりするだろう。

3. 宿題とアウトプットの量が多い

毎回のレッスン後に課題が出される。仕事が忙しい時期は正直きつかった。本気で取り組む覚悟がないと、お金の無駄になる。

4. 講師との相性

木村講師は優秀だが、人によっては合わない可能性もある。体験レッスンで判断するしかない。

オンラインレッスンの様子

こんな人におすすめ・おすすめしない

おすすめする人

  • 管理職や経営者:部下への指示が明確になり、組織運営が改善する
  • 営業職:成約率アップに直結する実践的スキルが身につく
  • プレゼンが多い人:説得力のある話し方が身につく
  • 本気で変わりたい人:高額投資を自己成長のモチベーションに変えられる人

おすすめしない人

  • 趣味で話し方を学びたい人:費用対効果が合わない
  • 発声や滑舌だけを改善したい人:他の教室の方が適している
  • グループレッスンを希望する人:マンツーマンのみなので向かない
  • すぐに結果を求める人:最低3ヶ月は継続する覚悟が必要

受講を検討している人へのアドバイス

もし今、話し方の悩みを抱えていて、この教室を検討しているなら、以下のステップを踏むことをおすすめする:

  1. まず無料体験を受ける:営業はしつこくないので安心して受けられる
  2. 具体的な目標を持つ:「3ヶ月後にこうなりたい」という明確なゴールを設定する
  3. 投資回収プランを考える:スキルアップによってどれだけ収入が増えるか計算する
  4. 家族の理解を得る:高額投資なので、事前に相談しておく

特に重要なのは、「なんとなく話し方を改善したい」ではなく、明確な目的を持つことだ。私の場合は「部下に理解される上司になる」という明確な目標があったから、6ヶ月間続けられた。

まとめ:人生を変える投資としての話し方教室

部下から「何を言いたいのか分からない」と言われてから8ヶ月。今では、会議での発言が「分かりやすい」と評価されるようになった。プレゼンの依頼も増え、社内での存在感も高まっている。

48万円という投資は確かに大きかった。しかし、得られたものはそれ以上だった。話し方が変われば、人間関係が変わる。人間関係が変われば、仕事の成果が変わる。仕事の成果が変われば、人生が変わる。

もし昔の私と同じように、コミュニケーションに悩んでいるなら、一度真剣に自分の話し方と向き合ってみてほしい。そして、本気で変わりたいと思うなら、プロの力を借りることを検討してみてほしい。

人生は、伝え方ひとつで大きく変わる。私がその証人だ。