子育て経験が月収20万円に?主婦が殺到する「よみかきそろばんくらぶ」講師の実態を徹底調査してみた結果...
朝7時。子どもを学校に送り出した後、パジャマのままノートパソコンを開く。これが私の「出勤」スタイルだった。
正直に告白すると、月15万円以上稼げる在宅ワークなんて詐欺だと思っていた。でも、3ヶ月前から始めた「よみかきそろばんくらぶ」の講師業で、その偏見は完全に覆された。
きっかけは、ママ友のLINEグループで流れてきた一通のメッセージ。「誰か興味ない?そろばんの先生募集してるらしいよ」。最初は半信半疑だったが、調べてみると意外な事実が次々と判明した。
なぜ今、オンラインそろばん講師が主婦に人気なのか
実は、オンライン教育市場は2020年以降で3.5倍に急成長している。特に「よみかきそろばんくらぶ」のような個別指導型のオンライン教室は、保護者からの需要が爆発的に増加しているという。
私が最も驚いたのは、講師の平均年齢が48歳だったこと。てっきり20代の若い人ばかりだと思っていたが、実際は40~60代の主婦層が中心だった。
実際に働いてみて分かった「よみかきそろばんくらぶ」の実態
研修初日、緊張でマウスを持つ手が震えていた。Zoomの設定すらままならない私に、研修担当の方は根気強く付き合ってくれた。「大丈夫ですよ、みなさん最初はそうですから」という言葉に救われた。
収入の現実:期待と現実のギャップ
最も気になる収入について、正直にお話しする。募集要項には時給の記載があったが、実際の月収は担当する生徒数と稼働時間によって大きく変わる。
私の場合:
- 週3日、1日3時間の勤務
- 担当生徒数:12名(個別指導)
- 月収:約12万円~15万円
同期の講師の中には、週5日フルで入って月20万円以上稼いでいる人もいる。一方で、週1~2回の勤務で5万円程度という人も。自分のライフスタイルに合わせて調整できるのが最大の魅力だった。
意外だった仕事内容
「そろばんを教える」というと、ひたすら計算問題を解かせるイメージがあったが、実際は全く違った。子どもたち一人ひとりの性格や学習ペースを把握し、保護者とも密にコミュニケーションを取りながら進めるという、まさに「お母さん先生」としての役割が求められた。
特に印象的だったのは、ある生徒の保護者から言われた言葉。「うちの子、学校では集中力がないって言われてたんですけど、先生の授業だけは最後まで集中して受けてるんです」。この瞬間、単なるアルバイトではなく、子どもの成長に関わる重要な仕事をしているんだと実感した。
他社サービスとの徹底比較:なぜ「よみかきそろばんくらぶ」を選んだのか
実は最初、他のオンライン講師サービスも検討していた。主要3社を比較した結果がこちら:
| 比較項目 | よみかきそろばんくらぶ | A社(大手オンライン家庭教師) | B社(個人契約型) |
|---|---|---|---|
| 時給相場 | 1,200円~1,800円 | 1,500円~3,000円 | 2,000円~5,000円 |
| 最低勤務時間 | 週2回~ | 週3回~ | 自由設定 |
| 研修制度 | 充実(個別対応) | 動画研修のみ | なし |
| 生徒募集 | 本部が対応 | 本部が対応 | 自分で募集 |
| 機材提供 | タブレット無償貸与 | 自己負担 | 自己負担 |
| トラブル対応 | 本部が全面サポート | 講師が一次対応 | 全て自己責任 |
A社は時給が高く魅力的だったが、学歴要件(大卒以上)があり、さらに指導科目も数学や英語がメインだった。私のような「普通の主婦」には敷居が高すぎた。
B社は完全に個人契約なので、生徒募集から料金回収、クレーム対応まで全て自分でやらなければならない。時給は高いが、それ以外の業務負担を考えると割に合わないと判断した。
3ヶ月働いて感じた「よみかきそろばんくらぶ」のメリット・デメリット
予想以上に良かった点
1. 子どもの成長を間近で見られる喜び
ある小学2年生の男の子は、最初は数字を書くのも苦手だった。でも2ヶ月後には、そろばん3級の問題をスラスラ解けるようになった。「先生、見て!全部できた!」という笑顔は、何物にも代えがたい。
2. 柔軟な勤務体制
子どもの学校行事や急な体調不良でも、事前連絡すれば振替対応してもらえる。実際、私も子どもの参観日で3回ほど振替をお願いしたが、快く対応してもらえた。
3. 充実したサポート体制
技術的なトラブルは本部のITサポートが、指導方法の悩みは先輩講師が、保護者からのクレームは事務局が対応してくれる。講師は「教える」ことだけに集中できる環境が整っていた。
正直困った点
1. 最初の2ヶ月は収入が安定しない
研修期間と担当生徒が決まるまでの期間は、ほとんど収入がなかった。生活費に余裕がない人には厳しいかもしれない。
2. 自宅の環境整備が必要
静かな環境、安定したインターネット回線、適切な照明など、初期投資が意外とかかった。我が家は子ども部屋を改装して約3万円の出費となった。
3. 土曜日の勤務がほぼ必須
平日だけでは生徒が集まりにくく、土曜日も勤務することになった。家族との時間が減ったのは正直辛い部分もある。
向いている人・向いていない人
3ヶ月間の経験から、この仕事に向いている人の特徴が見えてきた。
向いている人
- 子どもの「できた!」という瞬間に心から喜べる人
- 根気強く、同じことを何度でも優しく教えられる人
- 自宅に静かな作業スペースを確保できる人
- 週2回以上、安定して勤務できる人
- パソコンの基本操作ができる人(高度なスキルは不要)
向いていない人
- すぐに高収入を得たい人
- 子どもとの接し方に自信がない人
- 決まった時間に勤務するのが難しい人
- 保護者とのコミュニケーションが苦手な人
実際に働いている講師の声
「最初はZoomの使い方も分からなかった私が、今では12人の生徒を担当しています。子どもたちの成長を見守れることが、何よりのやりがいです」(50代女性・講師歴6ヶ月)
応募前に知っておくべき重要なポイント
実際に応募を検討している人に、私が「もっと早く知りたかった」と思った情報をまとめる。
1. 研修は想像以上にしっかりしている
「そろばんなんて教えられない」と不安だったが、研修で使う教材には指導方法が細かく記載されていて、未経験でも問題なかった。むしろ、変な癖がついていない分、マニュアル通りに教えられるメリットがあった。
2. 生徒の割り当ては運次第
最初の生徒が決まるまでに1ヶ月かかった同期もいれば、2週間で4人担当になった人もいる。地域や時間帯によって需要が異なるため、焦らず待つ心の余裕が必要。
3. 保護者対応は思ったより大変じゃない
クレーム対応が不安だったが、実際は本部が間に入ってくれるため、直接対峙することはほとんどない。月1回の進捗報告も、フォーマットが用意されているので楽だった。
まとめ:「よみかきそろばんくらぶ」講師は誰におすすめ?
3ヶ月間働いてみて、この仕事は「すぐに大金を稼ぎたい人」には向いていない。でも、「子育て経験を活かして、マイペースに働きたい主婦」には理想的な仕事だと感じた。
特に良かったのは、自分の子育て経験が直接仕事に活きること。「うちの子もそうだったな」という共感を持って指導できるのは、若い講師にはない強みだと思う。
収入面では、パート勤務と同程度かやや良いくらい。でも、通勤時間ゼロ、服装自由、人間関係のストレスなしという環境を考えると、十分魅力的だ。
もしあなたが「子どもが好き」「在宅で働きたい」「自分のペースで仕事したい」という思いを持っているなら、一度詳細を確認してみる価値はあると思う。私のように、思わぬ天職に出会えるかもしれない。
※本記事は実際の勤務経験に基づく個人の感想です。収入や働き方は個人により異なります。

