税理士選びで150万円損した私が発見した「税理士紹介センターの裏側」完全暴露レビュー
昨年の確定申告で150万円もの追徴課税を受けた。原因は、前の税理士が「この節税方法は絶対大丈夫」と言っていた処理が、実は完全にアウトだったから。税務調査で指摘された瞬間、血の気が引いた。
その時、同じ経理部出身の友人から聞いた一言が今でも忘れられない。「税理士って、実は専門分野が全然違うんだよ。内科医に手術を頼むようなものだって」
それから必死で税理士を探し始めた私が辿り着いたのが、この税理士紹介センターだった。正直、最初は「どうせ紹介料目当ての適当なマッチングでしょ」と疑っていた。でも、実際に3年間使い続けて分かったことがある。
私が税理士紹介センターを使い始めた本当の理由
前の税理士は知人の紹介だった。断りづらくて10年以上お付き合いしていたけど、実は法人税務が専門で、個人の相続には詳しくなかった。父の相続の時も「大丈夫、任せて」と言われたが、結果的に相続税を100万円以上多く払うことに。
自分で税理士を探そうとしても、ホームページを見ても「税務申告」「税務相談」「記帳代行」と、どこも同じことしか書いていない。料金表があっても「要相談」ばかり。電話で問い合わせても「実際にお会いしてから」の一点張り。

そんな時、税理士紹介センターの存在を知った。専任のエージェントが無料で相談に乗ってくれるという触れ込みだったが、正直「無料ほど怖いものはない」と警戒していた。
実際に使ってみて驚いた3つのポイント
1. エージェントの知識レベルが予想外に高い
最初の電話相談で驚いたのは、担当エージェントの税務知識の深さだった。「相続税の申告で失敗した」と伝えると、すぐに「相続税専門の税理士と、法人税専門の税理士では、知識も経験も全く違います」と説明してくれた。
さらに「お客様の場合、今後も相続が発生する可能性があるなら、資産税に強い税理士がいいですね。ただし、個人事業の確定申告もあるなら、両方に対応できる事務所を選ぶ必要があります」と、私が気づいていなかった視点まで提示してくれた。
2. 面談済みの税理士のみ紹介という徹底ぶり
他の紹介サービスも調べたが、多くは「登録税理士〇万人!」とアピールしている。でも、税理士紹介センターは違った。「うちは全員面談しているので、そんなに多くありません」とあっさり。
実際、紹介された税理士3名は全員、私のニーズにピッタリ合っていた。特に最終的に契約した税理士は、相続税申告の実績が年間50件以上で、かつ個人事業主の顧問も多数抱えているベテランだった。

3. 断りの連絡も代行してくれる気楽さ
3名の税理士と面談したが、正直1人目は相性が合わなかった。普通なら「検討します」と言って連絡しないパターンだが、エージェントが「お断りの連絡は私がしておきます」と言ってくれた時は本当に助かった。
これ、地味に重要なポイント。税理士も人間だから、断られることには慣れているはずだが、やはり直接断るのは気が重い。この心理的負担を取り除いてくれるだけでも価値がある。
3年間使い続けて分かったメリットとデメリット
メリット:期待以上だった点
1. 料金交渉のサポート
最初の税理士との顧問契約時、エージェントが「この規模なら月3万円が相場です」とアドバイスしてくれた。税理士から最初に提示されたのは月5万円。この情報がなければ、言い値で契約していたかもしれない。
2. 契約後のフォロー体制
契約して終わりかと思いきや、3ヶ月後に「問題ないですか?」と連絡が来た。実は、契約した税理士の対応に少し不満があったので相談すると、「税理士に直接伝えにくければ、私から伝えることもできます」と。結果的に改善され、今も良好な関係が続いている。
3. 業界の裏話が聞ける
エージェントとの雑談で、税理士業界の実態を色々教えてもらった。例えば、「税理士の7割は60歳以上」「ITに強い税理士は全体の2割程度」など。この情報は税理士選びにかなり役立った。
デメリット:改善してほしい点
1. 地方の税理士が少ない
私は東京在住なので問題なかったが、地方の実家の税理士を探した時は選択肢が限られていた。「オンライン対応可能な税理士もいます」と言われたが、やはり対面でのサポートを希望する高齢の親には向かなかった。
2. 専門特化型の税理士は限定的
仮想通貨の税務相談をしたかったが、「詳しい税理士は少ない」と言われた。結局、一般的な税理士を紹介してもらい、その税理士が勉強しながら対応してくれたが、最新分野には弱い印象。
3. 紹介までに時間がかかることも
条件が細かいと、マッチングに1週間程度かかることがある。「今すぐ」という人には向かないかもしれない。ただし、これは「適当にマッチングしていない証拠」とも言える。
他社サービスとの徹底比較
税理士紹介センターを使う前に、他の2つのサービスも検討した。実際に問い合わせをして分かった違いをまとめてみた。
| 比較項目 | 税理士紹介センター | T社 | Z社 |
|---|---|---|---|
| 登録税理士の審査 | 全員面談審査 | 書類審査のみ | Web登録のみ |
| 紹介可能人数 | 最大3名(厳選) | 5名以上 | 制限なし |
| エージェントサポート | 専任担当制 | 都度変更 | なし(自動マッチング) |
| 料金交渉サポート | あり(相場情報提供) | なし | なし |
| 契約後フォロー | 3ヶ月後に確認連絡 | なし | なし |
| 断りの代行 | 可能 | 不可 | 不可 |
| 対応スピード | 3-7日 | 即日 | 即日 |
| 利用料金 | 完全無料 | 完全無料 | 完全無料 |
T社は紹介スピードが速いが、「数打ちゃ当たる」方式。実際、紹介された5名のうち2名は私のニーズと全く合わない税理士だった。Z社は完全自動マッチングで、細かい要望を伝える術がなく、使い物にならなかった。
こんな人には税理士紹介センターは向かない
3年間使ってきて、このサービスが合わない人も見えてきた。
1. 今すぐ税理士が必要な人
マッチングに時間をかける分、即日対応は難しい。決算期限が迫っているなら、他のサービスか、直接税理士事務所に駆け込んだ方が早い。
2. 最新分野の専門家を探している人
仮想通貨、NFT、越境ECなど、新しい分野に特化した税理士は少ない。一般的な税務なら問題ないが、特殊な案件には対応が限定的。
3. 最安値を追求したい人
品質重視のサービスなので、激安税理士は紹介されない。「とにかく安く」という人は、自分で探した方がいいかもしれない。
使って分かった税理士選びの新常識
税理士紹介センターを使う前、私は「税理士なんて誰でも同じ」と思っていた。でも、150万円の追徴課税を経験して、さらに3年間で3人の税理士と付き合って分かったことがある。
税理士選びは、医者選びと同じくらい重要だということ。
内科医に心臓手術を頼まないように、法人専門の税理士に相続税を頼むべきではない。この当たり前のことに、多くの人が気づいていない。私もその一人だった。
エージェントに教えてもらった衝撃的な事実がある。税理士の平均年齢は60歳を超えており、ITに弱い人が7割以上。クラウド会計?電子申告?何それ?という税理士も珍しくない。
一方で、30代の若手税理士は、最新の節税スキームに詳しく、クラウドツールを使いこなし、Zoomでの相談も当たり前。でも、経験値では負ける部分もある。
だからこそ、自分のニーズに合った税理士を見つけることが重要なんだと痛感した。
3年使った私の本音レビューまとめ
税理士紹介センターは、完璧なサービスではない。地方対応の弱さ、最新分野への対応の遅さ、マッチングスピードの遅さなど、改善点は多い。
でも、「税理士選びで失敗したくない人」には、現時点でベストな選択肢だと思う。
特に良かったのは、エージェントの存在。税理士との間に立って、言いにくいことを代弁してくれたり、料金の相場を教えてくれたり。この「緩衝材」があることで、税理士選びのハードルがグッと下がった。
150万円の追徴課税は痛い授業料だったが、おかげで税理士選びの重要性に気づけた。今の税理士とは、相続対策から事業の税務まで、何でも相談できる関係を築けている。月の顧問料3万円は決して安くないが、あの追徴課税を思えば、必要な投資だと割り切れる。
もし今、税理士選びで悩んでいるなら、まずは相談してみることをお勧めする。相談は無料だし、合わなければ断ればいい。私のような失敗をする人が、一人でも減ることを願っている。

追記:最近の変化と今後の期待
この記事を書いている2025年9月時点で、税理士業界にも変化の兆しが見えている。インボイス制度導入後、個人事業主からの相談が急増しているらしく、税理士紹介センターも対応に追われているそうだ。
エージェントから聞いた話だが、最近は「オンライン完結型」の税理士の需要が急増しているとのこと。コロナ禍で一気に進んだデジタル化が、税理士業界にもようやく浸透してきた感がある。
私自身、今年から税理士とのやり取りは9割がオンラインになった。書類はクラウドで共有、相談はZoom、ちょっとした質問はChatwork。この効率化により、顧問料を月1万円下げてもらえた。
税理士紹介センターも、こうした時代の変化に対応して、「デジタル対応度」で税理士を検索できるようになればいいのにと思う。まだまだ進化の余地はありそうだ。
筆者プロフィール:都内で個人事業を営む40代。前職は上場企業の経理部。税理士選びの失敗をきっかけに、税務の重要性に目覚める。現在は信頼できる税理士と二人三脚で、事業拡大に邁進中。