施工管理の転職で年収が150万円下がった私が、逆に人生の満足度を爆上げした意外すぎる理由
年収800万円から650万円へ。転職カウンセラーには「キャリアダウンですよ」と何度も念を押された。でも、毎晩2時に帰宅していた私にとって、定時で帰れる日が月に10日以上ある今の生活は、お金には代えられない価値があった。
施工管理の転職を考えている人の多くは「もっと稼ぎたい」という理由が大半だと思う。実際、私も最初はそうだった。でも、3社の転職サービスを使い倒して気づいたのは、年収だけを追い求めると本質を見失うということだった。
なぜ施工管理の転職市場は「地雷」だらけなのか
施工管理の求人票を見ると「年収600万円~1000万円」なんて幅の広い記載をよく見かける。これ、実は要注意。私が実際に面接で聞いた話では、1000万円もらえるのは「現場代理人として3現場同時進行できて、土日も対応可能な人」だけだった。つまり、家族との時間なんて皆無になるということ。
転職活動中に使った3つのサービスで、それぞれ違う特徴があったので比較してみる。
| サービス名 | コンストワーク | 施工管理ジョブ | 建設転職ナビ |
|---|---|---|---|
| 求人数 | 非公開求人多数 | 約8,000件 | 約5,500件 |
| 対応スピード | 登録後30分で連絡 | 2~3営業日 | 1週間程度 |
| 面談方法 | 電話面談メイン | 対面必須 | Web面談可 |
| 未経験対応 | ◎充実 | △限定的 | ○普通 |
| 土日休み案件 | 多い | 少ない | 普通 |
コンストワークを使って感じた「違和感」
正直に言うと、最初は胡散臭いと思った。「土日休みで高収入」なんて、施工管理の世界ではありえない話だと思っていたから。でも、実際に紹介された求人を見て驚いた。大手ゼネコンの内勤ポジションや、公共工事専門の会社など、確かに土日休みが実現できる案件が存在していた。
ただし、これには裏がある。土日休みの案件は基本的に「現場監督」ではなく「施工管理事務」や「積算」などの内勤業務が中心。現場でバリバリ働きたい人には物足りないかもしれない。私の場合は、現場で怒鳴られることに疲れていたので、むしろ好都合だったが。
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電話面談で聞かれた意外な質問
コンストワークの電話面談で最初に聞かれたのは、予想通り「希望年収」や「勤務地」だった。でも、その後の質問が意外だった。
「今、月に何日くらい休めていますか?」
「最後に家族と旅行に行ったのはいつですか?」
「趣味の時間は取れていますか?」
正直、こんな質問をされたのは初めてだった。他の転職サービスでは「資格は?」「経験年数は?」「管理できる工事規模は?」といったスペック重視の質問ばかりだったから。
後から分かったことだが、コンストワークは「働き方」を重視した求人紹介を得意としているらしい。だから、年収アップだけを求める人には向かないかもしれない。実際、私に最初に紹介された5件の求人のうち、3件は前職より年収が下がる提示だった。
紹介された求人の内訳
- 大手ゼネコンの積算部門:年収550万円(土日祝休み、残業月20時間)
- 地方自治体の発注支援業務:年収480万円(完全週休2日、17時定時)
- 中堅建設会社の施工管理:年収700万円(隔週土曜出勤、残業月40時間)
- 設備工事会社の現場監督:年収650万円(土日休み、残業月30時間)
- リフォーム会社の工事担当:年収500万円(水曜定休+日曜、残業少なめ)
なぜ他の転職サービスでは見つからなかった求人があったのか
これには理由があった。コンストワークは非公開求人の割合が異常に高い。なぜなら、「土日休み」「残業少なめ」といった好条件の求人は、公開すると応募が殺到してしまうから。企業側も選考の手間を省きたいので、信頼できる転職サービスだけに求人を出すらしい。
実際、私が内定をもらった会社も、求人サイトには一切情報が載っていなかった。社名で検索しても、企業HPに採用情報すらない。こういう隠れ優良企業を見つけられるのは、正直ラッキーだったと思う。
使ってみて分かった「向いている人」と「向いていない人」
向いている人
- プライベートの時間を大切にしたい人
- 家族との時間を増やしたい人
- 現場仕事に疲れて内勤を検討している人
- 未経験から施工管理にチャレンジしたい人
- 地方で働きたい人(地方求人が意外と多い)
向いていない人
- とにかく年収を上げたい人
- 大規模プロジェクトの現場監督をやりたい人
- すぐに転職したい人(じっくり相談するスタイル)
- 都心の大手ゼネコン狙いの人(中堅企業が多め)
登録から内定までの実際の流れ
私の場合、こんな感じだった:
1日目:深夜1時に登録(現場から帰宅後)
1日目朝:朝9時に電話がかかってきた(早い!)
3日目:電話面談(30分程度)
5日目:求人紹介メール(5件)
1週間後:2社に応募決定
2週間後:1社目面接
3週間後:2社目面接
1ヶ月後:両方から内定
1.5ヶ月後:入社
他のサービスと比べて特徴的だったのは、面接対策が異常に手厚いこと。特に「なぜ年収が下がってもいいのか」という質問への答え方を、1時間以上かけて一緒に考えてくれた。おかげで面接では全く動揺しなかった。
デメリットも正直に書いておく
良いことばかり書いても仕方ないので、使ってみて感じたデメリットも挙げておく。
- 求人の選択肢は少なめ:大手転職サイトと比べると、求人数自体は少ない
- 都心の求人が少ない:東京23区内の求人は全体の3割程度
- 年収アップは期待薄:ワークライフバランス重視なので仕方ない
- 担当者によって差がある:私の担当は良かったが、友人は微妙だったらしい
転職して8ヶ月経った今の状況
結論から言うと、人生の満足度は確実に上がった。年収は150万円下がったが、それ以上に得たものが大きい。
まず、平日の夜に趣味の時間が取れるようになった。以前は帰宅が深夜だったので、風呂に入って寝るだけの生活だった。今は定時の17時半に退社して、ジムに行ったり、友人と飲みに行ったりできる。
土日が完全に休みなのも大きい。以前は急な現場対応で休日出勤することも多かったが、今はゼロ。家族サービスもできるようになったし、妻との関係も劇的に改善した(これが一番大きいかも)。
仕事内容は、現場監督から施工管理事務にシフトした。正直、最初は物足りなさを感じたが、今は「これはこれでやりがいがある」と思えるようになった。現場の最前線にいないぶん、俯瞰的に工事全体を見渡せるようになったのは成長だと思う。
コンストワークを使うべきタイミング
個人的な経験から言うと、こんな状況の人は使ってみる価値があると思う:
- 現場での人間関係に疲れた
- 体力的にきつくなってきた(30代後半以降)
- 結婚や出産を機に働き方を見直したい
- 施工管理の経験を活かして別の道を探したい
- 未経験だけど建設業界に興味がある
逆に、「とにかく稼ぎたい」「大規模現場でスキルアップしたい」という人は、他のサービスの方がいいかもしれない。
最後に伝えたいこと
施工管理の仕事は確かにやりがいがある。建物が完成したときの達成感は、他の仕事では味わえない。でも、それで人生の全てを犠牲にする必要はないと思う。
私の場合、年収は下がったけど、時給換算したらむしろ上がった。以前は月300時間働いて800万円だったのが、今は月170時間で650万円。単純計算で時給は2,222円から3,186円にアップした。
もちろん、お金だけが全てじゃない。でも、「年収が下がる=キャリアダウン」という固定観念に縛られていた自分に気づけたのは、コンストワークのおかげだと思う。
転職は人生の大きな決断。だからこそ、年収や肩書きだけでなく、本当に大切にしたいものは何かを考えるきっかけにしてほしい。
私のように「違う形の成功」を見つけられる人が、一人でも増えることを願っている。

