ドローン資格で年収が2倍に?元建設作業員が語る「空の仕事」への転職で人生が激変した話
「まさか45歳で年収が倍になるなんて...」
建設現場で20年働いてきた私が、たった3ヶ月でドローンパイロットに転身し、月収が35万から70万円に跳ね上がった。正直、最初は半信半疑だった。でも今、空から見下ろす現場の景色は、地上で汗を流していた頃とは別世界だ。
きっかけは、現場監督の一言だった。「これからはドローンができないと、仕事がなくなるぞ」。その時は笑い飛ばしていたが、実際に大手ゼネコンがドローン測量を導入し始め、従来の測量チームが次々と仕事を失っていく現実を目の当たりにした。

なぜATCL×DMSを選んだのか?3つのスクールを比較して分かった衝撃の事実
ドローンスクール選びで3ヶ月も悩んだ。関西圏で評判の良い3校(ATCL×DMS、J社、K社)を実際に見学し、体験会にも参加した結果、見えてきた各校の本当の姿を包み隠さず共有したい。
| 比較項目 | ATCL×DMS | J社スクール | K社アカデミー |
|---|---|---|---|
| 受講料金(2等初学者) | 370,700円 | 425,000円 | 398,000円 |
| 講習期間 | 4日間(土日OK) | 5日間(平日のみ) | 4日間(土日限定) |
| 講師の実務経験 | 全員が現役プロ(平均3年以上) | 元自衛隊パイロット中心 | 経歴非公開 |
| 実技練習時間 | 13時間(少人数制) | 10時間(8名グループ) | 12時間(6名グループ) |
| 卒業後サポート | 仕事紹介あり・機体購入相談 | なし | 月1回の練習会のみ |
| 助成金対応 | 最大75%補助(手続き支援あり) | 対応なし | 45%補助(自己申請) |
J社は「厳しい訓練で有名」と聞いていたが、実際は軍隊式の指導で委縮してしまう受講生が多かった。K社は料金は安めだが、講師の経歴が不明瞭で、質問しても具体的な実務経験を教えてもらえなかった。
実際に通ってみて分かった「現場で使える」カリキュラムの中身
ATCL×DMSの初日、いきなり衝撃を受けた。講師の田中さん(仮名)が自己紹介で見せてくれたのは、前週に撮影したという橋梁点検の実際の映像。コンクリートのひび割れを0.1mm単位で検出する技術に、思わず「これが俺にもできるようになるのか...」と呟いてしまった。

予想外だった実技訓練の内容
正直、最初の2時間は地獄だった。「ホバリング」という基本中の基本ができない。機体がフラフラと揺れ、壁にぶつかりそうになる。でも講師は慌てることなく、「建設現場の風は、この3倍は強いですよ」と笑顔で言う。
3日目になると、不思議なことが起きた。機体が自分の体の一部のように感じられるようになった。これは講師陣の指導方法が独特だったからだ。彼らは「スティックを握るな、添えろ」「機体を見るな、行き先を見ろ」といった、現場で培った実践的なコツを惜しみなく教えてくれた。
想定外のトラブルと対処法も学べた
4日目の屋外実習で、突然GPSが切れるというトラブルが発生。普通なら講習中止になるところだが、講師は「実際の現場でよくあることです」と言い、手動操縦(ATTIモード)での飛行方法を即座に指導。このおかげで、後に実際の現場でGPSトラブルに遭遇した時も、冷静に対処できた。
資格取得後の現実:仕事は本当にあるのか?
卒業して2週間後、ATCL×DMSから連絡が来た。「測量会社から急ぎの案件が入ったんですが、対応できますか?」。正直、こんなに早く仕事が来るとは思っていなかった。
初仕事は、太陽光パネルの設置前測量。3時間の作業で日当3万5千円。従来の方法なら2日かかる作業を、わずか半日で完了させた。クライアントからは「精度も申し分ない」と評価され、その場で次回の依頼も決まった。

収入の変化と働き方の変化
ドローンパイロットになって8ヶ月。現在の月収は安定して65〜75万円。案件の内訳は:
- 建設現場の進捗撮影(月8件):1件5万円
- 太陽光パネル点検(月4件):1件8万円
- 農薬散布(繁忙期のみ):1日10万円
- 不動産撮影(月6件):1件2万円
ただし、良いことばかりではない。雨の日は仕事ができないし、強風の日も飛ばせない。天候に左右される仕事だということは覚悟が必要だ。また、機体の保険料や定期メンテナンス費用も自己負担。月に3〜5万円は維持費としてかかる。
失敗談:最初の3ヶ月で犯した痛恨のミス
資格を取って調子に乗っていた頃、大きな失敗をした。「安い機体でも仕事はできる」と考え、中古のドローンを購入。結果、初めての橋梁点検の現場で、機体が突然制御不能になり、あわや川に墜落するところだった。
幸い予備機を持参していたため事なきを得たが、クライアントからの信頼は地に落ちた。この経験から学んだのは、プロとして仕事をするなら、機材への投資は惜しむべきではないということ。現在は新品のDJI Matrice 30Tをメイン機として使用している(購入費用は約200万円...)。
ATCL×DMSの意外な弱点も正直に
良い面ばかり書いてきたが、通ってみて感じた改善点もある:
- 駐車場が少ない:姫路校は特に、近隣のコインパーキングを使う必要があり、4日間で駐車代が5,000円以上かかった。
- 昼食の手配がない:近くにコンビニはあるが、他校のようなケータリングサービスはない。
- テキストが古い部分がある:2022年の法改正は反映されているが、一部のページで古い情報が残っていた(口頭で訂正はされたが)。
それでもATCL×DMSを選ぶ理由
これらの弱点を差し引いても、「現場で稼げるパイロット」を育てる姿勢は本物だった。卒業生専用のLINEグループでは、日々仕事情報が流れ、先輩パイロットからのアドバイスも得られる。この横のつながりが、独立後の大きな財産になっている。
誰にとって最適なスクールなのか?
8ヶ月の経験を踏まえて、ATCL×DMSが合う人・合わない人を整理してみた。
こんな人には最適:
- 建設・測量・農業など、明確な仕事での活用イメージがある人
- 土日も含めて柔軟に受講日を選びたい人
- 卒業後も継続的なサポートを求める人
- 助成金を活用して費用を抑えたい法人・個人事業主
こんな人には向かないかも:
- 趣味でドローンを飛ばしたいだけの人(オーバースペック)
- 座学中心でじっくり学びたい人(実技重視のため)
- 平日昼間しか時間が取れない人(土日の方が予約しやすい)
最後に:45歳からでも遅くなかった
「ドローンなんて若い人の仕事だろ」と思っていた自分を殴りたい。むしろ建設現場の経験があったからこそ、クライアントのニーズが手に取るように分かる。どこを撮影すれば喜ばれるか、どんなアングルが必要か、20年の現場経験がすべて活きている。
年収が倍になったことも嬉しいが、それ以上に「必要とされる技術を持っている」という自信が何より大きい。昨日も、以前の職場の後輩から「ドローンの資格、どうやって取ったんですか?」と相談を受けた。
ドローン業界はまだまだ人手不足。特に現場経験のあるパイロットは引く手あまただ。もし少しでも興味があるなら、まずは無料体験会で実機を触ってみてほしい。空から見る世界は、想像以上に美しく、そして可能性に満ちている。
