月額6万円の通信費が2万円に!FT光導入で経営危機を脱した飲食店オーナーが語る光回線選びの落とし穴
去年の12月、私の店は倒産寸前だった。
原因は毎月6万円を超える通信費。複数の回線契約、高額なプロバイダ料金、そして誰も使わないオプションサービス...気づいたときには手遅れになりかけていた。
「このままじゃ店を畳むしかない」
そう覚悟を決めた矢先、同業の先輩から聞いたのがFT光という法人向け光回線サービスだった。半信半疑で切り替えたところ、通信費は月額2万円まで激減。しかも回線品質は以前と変わらない。いや、むしろサポート面では格段に良くなった。
なぜ法人の通信費は高額になりがちなのか
多くの経営者が陥る罠がある。それは「ビジネスには高品質な回線が必要」という思い込みだ。
私もその一人だった。開業時、通信会社の営業マンに勧められるがまま、フレッツ光の最上位プラン、複数のセキュリティオプション、24時間サポート、バックアップ回線...とにかく「安心」を買い込んだ。
結果として:
- フレッツ光ネクスト ビジネスタイプ:月額45,000円
- プロバイダ料金(OCN):月額8,000円
- 各種オプション:月額7,000円以上
合計で月額6万円超。小規模な飲食店には致命的な固定費だった。
FT光への切り替えで何が変わったか
正直、最初は不安だらけだった。「安い回線は遅い」「サポートが雑」そんなイメージがあったからだ。
しかし実際に使ってみると:
1. 回線品質は全く同じ
FT光はNTTの光回線をそのまま使用している。つまり、物理的な回線はフレッツ光と完全に同一。速度測定をしても、切り替え前後で差はなかった。
POSレジの反応速度、クレジットカード決済の処理時間、防犯カメラの映像品質...すべて以前と変わらない。むしろ余計なオプションを外したことで、ネットワークがシンプルになり、トラブルが減った。
2. 驚くべきコスト削減
現在の月額料金:
- FT光マンション・ギガタイプ:3,500円
- プロバイダセットプラン:880円
- FTひかり電話:500円
- エフティWi-Fi:レンタル料込みで1,500円
合計で月額6,380円。以前の約10分の1だ。年間で見れば640,560円の削減。この差額で新しい厨房機器を購入できた。
3. 意外なほど手厚いサポート
最も驚いたのはサポート体制だ。大手キャリアでは「たらい回し」が日常茶飯事だった。プロバイダに電話すれば「それはNTTに」、NTTに電話すれば「プロバイダの問題では」...結局誰も解決してくれない。
FT光のサポートはワンストップ。先月、急にネットが繋がらなくなった際も:
「症状からするとルーターの再起動で改善する可能性が高いです。念のため、こちらから回線状態も確認させていただきますね」
電話一本で原因を特定し、5分で復旧。しかも土曜日の夜8時という、通常なら諦める時間帯だった。
他社サービスとの比較検証
公平を期すため、他の法人向け光回線サービスとも比較してみた。
| サービス名 | 月額料金 | サポート時間 | 工事費 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| FT光 | 3,500円〜 | 9:00-21:00 (オプションで24時間) |
3,000円〜 | ビジネスオプション充実 リモートサポート対応 |
| NURO Biz | 5,200円〜 | 9:00-18:00 | 44,000円 | 高速回線 エリア限定 |
| So-net 光プラス | 4,480円〜 | 9:00-18:00 | 26,400円 | v6プラス標準対応 キャッシュバックあり |
NURO Bizは確かに高速だが、提供エリアが限定的で私の地域は対象外。So-net光プラスは魅力的だったが、法人向けサポートが手薄で、ビジネス用途には不安が残った。
FT光の意外な落とし穴
もちろん、完璧なサービスなどない。実際に使って感じたデメリットも正直に書こう。
1. 知名度の低さ
「FT光?聞いたことない」これが周囲の反応だった。大手キャリアと違い、CMもやっていない。そのため、導入時は不安を感じる人も多いだろう。私も先輩の勧めがなければ、選択肢に入らなかった。
2. 10ギガプランの制限
10ギガプランを選ぶと、プロバイダ変更が必須になる場合がある。長年使っているプロバイダのメールアドレスにこだわりがある人には、ハードルが高い。
3. 解約時の縛り
最低利用期間は18ヶ月。期間内の解約は1ヶ月分の料金が違約金として発生する。他社と比べれば良心的だが、短期利用を考えている場合は注意が必要だ。
実際の導入プロセス
私の場合、申し込みから開通まで約10日間だった。フレッツ光からの転用だったため、工事は不要。手順は驚くほどシンプルだった。
- Webフォームから申し込み
深夜でも申し込めるのは助かった。必要事項を入力して送信。 - 電話でのヒアリング
翌日、担当者から電話。現在の利用状況や要望を詳しく聞いてくれた。押し売りは一切なし。 - 転用承諾番号の取得
NTTに電話して番号を取得。これが一番面倒だったが、FT光の担当者が手順を丁寧に説明してくれた。 - 切り替え完了
指定日に自動で切り替わった。ネットが使えなくなる時間はゼロ。営業に影響なし。
ビジネスサポートオプションの実力
FT光の真価は、実はビジネスサポートオプションにある。
導入時、「複合機のリースも一緒に見直しませんか?」と提案された。正直、最初は「結局、抱き合わせ販売か」と警戒した。しかし、見積もりを見て考えが変わった。
複合機のリース料が月額15,000円から8,000円に削減。しかも、FT光の料金からさらに500円割引が適用された。LED照明、防犯カメラ、POSレジ...様々なビジネス機器をまとめることで、トータルコストが大幅に下がる仕組みだ。
特に感心したのは勤怠管理システムの提案。スタッフのシフト管理に悩んでいた私にとって、月額3,000円で導入できるシステムは救世主だった。
リモートサポートで救われた日
先月、新人スタッフがPOSレジの設定を誤って変更してしまった。レジが全く動かなくなり、昼のピークタイムに大混乱。
藁にもすがる思いでサポートに電話すると、「リモートサポートで確認させていただけますか?」との提案。正直、期待していなかったが、オペレーターが遠隔操作で設定を確認すると、わずか10分で問題解決。
「IPアドレスの設定が初期化されていましたね。元に戻しましたので、もう大丈夫です」
プロの手際の良さに感動した。これが月額たった500円の追加料金で受けられるサービスとは信じがたい。
1年使って分かった本当の価値
FT光を使い始めて1年。振り返ると、単なる「安い光回線」では片付けられない価値があった。
見えないコストの削減
通信トラブルで営業時間をロスすることがなくなった。以前は月に1〜2回は何かしらのトラブルがあり、その都度1〜2時間は対応に追われていた。時間も立派なコストだ。
ワンストップの安心感
通信、電話、Wi-Fi、各種ビジネス機器...すべての窓口が一本化された。「これはうちの管轄じゃない」という言い訳を聞かなくなった。問題が起きても、FT光に電話すれば必ず解決への道筋が見える。
経営の柔軟性向上
浮いた通信費で、新メニューの開発、スタッフの待遇改善、設備投資...様々な選択肢が生まれた。固定費の削減は、経営の自由度を高める。当たり前のことだが、実感として理解できた。
FT光が向いている人、向いていない人
1年の使用経験から、FT光をおすすめできる人とそうでない人が見えてきた。
向いている人
- 中小規模の事業者:コスト削減効果が最も大きい
- 複数拠点を持つ企業:一括管理でさらなる割引
- IT専任者がいない会社:手厚いサポートが心強い
- 開業準備中の人:初期費用を抑えられる
向いていない人
- 大企業:専用線など、より高度なサービスが必要
- 特殊な通信要件がある業種:金融、医療など
- ブランドにこだわる人:知名度重視なら大手キャリア
- 短期利用予定の人:18ヶ月の縛りがネック
導入を検討する際のチェックポイント
もしFT光の導入を考えているなら、以下の点を確認することをおすすめする。
- 現在の通信費総額を正確に把握
回線、プロバイダ、オプション...すべて洗い出す。意外な無駄が見つかるはずだ。 - 必要な回線速度を見極める
「念のため」で高速プランを選ぶ必要はない。実際の用途を考えて選ぼう。 - サポートの重要度を評価
IT担当者がいるなら基本サポートで十分。いないなら手厚いオプションを。 - 他のビジネス機器もまとめて見直し
セット割引を最大限活用すれば、想像以上のコスト削減が可能。
最後に:通信費削減は経営改善の第一歩
「たかが通信費」と思うかもしれない。しかし、年間60万円以上の削減は、小規模事業者にとって決して小さくない。
FT光への切り替えは、単なるコスト削減以上の意味があった。固定費を見直す習慣が身についた。無駄を省き、本当に必要なものに投資する。この当たり前のことが、いかに難しく、そして重要かを学んだ。
もちろん、すべての事業者にFT光が最適とは限らない。しかし、現状の通信費に疑問を感じているなら、選択肢の一つとして検討する価値は十分にある。
私の店は、通信費削減をきっかけに黒字転換を果たした。次はあなたの番かもしれない。まずは現在の請求書を見直すことから始めてみてはどうだろうか。きっと、想像以上の無駄が見つかるはずだ。


