制作会社から届いた見積書を見て、思わず息が止まりました。「初期費用35万円、月額管理費8,000円」

小さなカフェを経営している私にとって、この金額は正直言って現実的ではありませんでした。しかし、今の時代にホームページがないというのも...

そんな時に偶然見つけたのが、inkrichというサービスでした。月額990円(年間プラン)でプロ仕様のホームページが作れるという謳い文句に、正直半信半疑でした。

inkrichとの出会い:期待と不安の狭間で

最初は「安かろう悪かろう」だと思っていました。これまでにも格安サービスをいくつか試しましたが、結局使い物にならなかったり、追加料金が発生したりと、苦い経験ばかりでした。

でも、inkrichの1ヶ月無料トライアルがあったので、「ダメ元で試してみよう」と思ったんです。

実際に使ってみて驚いたこと

正直、テンプレートの質の高さに驚きました。業種別に用意されているテンプレートは、まさに「これが欲しかった!」と思えるものばかり。

私のカフェ用のテンプレートには、メニュー表示、営業時間案内、アクセスマップなど、飲食店に必要な要素がすべて揃っていました。

特に便利だった機能TOP5

  1. Instagram連携機能 - 投稿が自動でホームページに反映される(※現在は提供終了)
  2. お問い合わせフォーム - スマホから直接電話できるボタンも設置可能
  3. Google Maps埋め込み - お客様が迷わず来店できる
  4. ブログ機能 - 季節限定メニューの告知に大活躍
  5. スマホ最適化 - 自動でレスポンシブ対応

ただ、すべてが完璧というわけではありませんでした...

3ヶ月使って分かった本音の評価

良かった点

まず、更新の簡単さは本当に助かっています。HTMLの知識がまったくない私でも、テキストや画像を差し替えるだけで更新できます。

営業時間の変更や新メニューの追加など、日常的な更新作業が5分もかからずにできるのは、忙しい経営者にとって大きなメリットです。

また、SSL証明書が標準装備されているのも地味に重要でした。お客様に「安全でない接続」という警告が出ることもありません。

実際の効果

  • Google検索での表示順位が向上
  • お問い合わせが月平均3件→8件に増加
  • インスタグラムからの流入が2倍に

気になった点

正直に言うと、デザインの自由度には限界があります。フォントや色の変更はできますが、選択肢は限られています。

また、無料プランでは広告が表示されるため、ビジネス用途では有料プランが必須だと感じました。

そして、高度なカスタマイズをしたい場合は、やはり制作会社に依頼する方が良いかもしれません。

他のサービスとの徹底比較

inkrichを使う前に、実は他のサービスも検討していました。ここで正直な比較をお見せします。

項目 inkrich Wix Jimdo
月額料金(年間プラン) 990円 1,200円~ 990円~
日本語サポート 完全対応 対応 対応
業種別テンプレート 豊富 非常に豊富 普通
カスタマイズ性 限定的 非常に高い 中程度
操作の簡単さ 非常に簡単 やや複雑 簡単
求人情報掲載機能 Google/Indeed対応 別途プラグイン必要 非対応

Wixは確かに機能が豊富ですが、その分操作が複雑で、私のような初心者には少しハードルが高く感じました。

Jimdoは使いやすさとコストのバランスが良いですが、求人情報の掲載機能がないのが痛手でした。人材不足の飲食業界では、この機能は意外と重要なんです。

どんな人におすすめ?正直な意見

3ヶ月使ってみて、inkrichが向いている人向いていない人がはっきりと分かりました。

inkrichがピッタリな人

  • 小規模事業者でコストを抑えたい
  • HTMLやCSSの知識がまったくない
  • シンプルで分かりやすいサイトで十分
  • 更新作業を自分でやりたい
  • 求人情報も掲載したい

他のサービスを検討すべき人

  • 独自のデザインにこだわりたい
  • ECサイト機能が必須
  • 複雑な会員システムが必要
  • 多言語対応が必要

特に「とりあえずホームページが欲しい」という段階の事業者には、inkrichは最適な選択肢だと思います。

料金プランの選び方:私の失敗談から学んで

最初、私は月額プラン(1,320円)で始めました。でも、3ヶ月目に気づいたんです。年間プランなら25%も安いということに...

💡 料金計算の実例
月額プラン:1,320円 × 12ヶ月 = 15,840円
年間プラン:11,880円(月990円相当)
差額:3,960円もお得!

しかも、どちらのプランも1ヶ月無料トライアルがあるので、まずは無料で試してから年間プランに切り替えるのがおすすめです。

実際の導入手順:つまずきポイントと解決策

導入自体は本当に簡単でしたが、いくつかつまずいたポイントがありました。

1. ドメイン設定で迷った

独自ドメインの設定で少し戸惑いましたが、サポートに問い合わせたら丁寧に教えてもらえました。ドメイン取得もサポートしてくれるので、初心者でも安心です。

2. 画像のサイズ調整

最初、画像が思った通りに表示されませんでした。推奨サイズに合わせて事前に画像を準備することが重要だと学びました。

3. SEO設定の重要性

ただサイトを作るだけでは検索に表示されません。ページタイトルやメタディスクリプションの設定は必須です。

3ヶ月後の成果:数字で見る変化

inkrichを導入して3ヶ月。具体的にどんな変化があったのか、正直にお伝えします。

項目 導入前 3ヶ月後 変化率
月間アクセス数 約200 約850 +325%
お問い合わせ数 3件/月 8件/月 +167%
求人応募数 0件 2件 新規獲得
新規来店(HP経由) 不明 週2-3組 -

特に嬉しかったのは、求人応募が来るようになったこと。GoogleやIndeedに自動掲載される機能のおかげで、求人広告費をかけずに人材確保ができました。

最新アップデート情報(要注意)

残念ながら、私が重宝していたInstagram連携機能が2024年12月に終了してしまいました。これは正直ショックでした...

ただ、ブログ機能を使えば手動で同じような更新ができるので、そこまで大きな問題ではありません。むしろ、ブログの方がSEO的には有利かもしれません。

総評:コスパ最強だが、過度な期待は禁物

inkrichは「プロ並みのサイトが月990円で作れる」というのは本当でした。ただし、「プロ並み」の定義次第ですが...

シンプルで機能的なビジネスサイトなら十分すぎるクオリティです。でも、競合他社と差別化したい独自性の高いサイトを作りたいなら、やはり制作会社への依頼を検討すべきでしょう。

最終的な満足度:★★★★☆(4/5)

マイナス1つ星の理由は:

  • デザインの自由度が限定的
  • Instagram連携機能の終了
  • 高度なカスタマイズができない

でも、月990円でこれだけの機能が使えるなら、文句は言えません。

今から始める人へのアドバイス

もし私が今からinkrichを始めるなら、こうします:

  1. まず無料プランで全機能を試す(1ヶ月じっくり)
  2. 必要な画像素材を事前に準備(サイズも調整)
  3. 競合サイトを研究してから構成を決める
  4. 最初から年間プランで契約(25%お得)
  5. ブログ機能を積極的に活用(SEO対策)

特に重要なのは、「完璧を求めすぎない」こと。まず公開して、少しずつ改善していく方が結果的に良いサイトになります。

こんな悩みを持つ方に特におすすめ

  • 「ホームページ制作の見積もりが高すぎて困っている」
  • 「自分で更新できるサイトが欲しい」
  • 「とりあえず名刺代わりのサイトから始めたい」
  • 「求人情報も一緒に掲載したい」

正直、35万円の見積もりを見た時は途方に暮れましたが、inkrichのおかげで年間たった11,880円でホームページを持つことができました。

浮いたお金は、新メニュー開発や店内改装に回せて、結果的にビジネス全体が良い方向に進んでいます。

ホームページは「あったらいいな」から「なくてはならない」存在になりました。もっと早く導入しておけばよかった...というのが本音です。

※クレジットカード登録不要で無料スタート可能