会議15分前の絶望から救われた日|イルシル体験記と他社AI比較で見えた真実
重要な商談プレゼンまであと15分。パソコンの前で頭を抱えていた私は、まさに崖っぷちに立たされていた。前夜から徹夜で作ったスライドが、なぜかクラウドから消えていたのだ。
「もう間に合わない...」そう思った瞬間、同僚が教えてくれたのがイルシルというAIスライド作成サービスだった。半信半疑で使ってみた結果、わずか10分で20枚のスライドが完成。しかも、デザインは私が徹夜で作ったものより遥かに洗練されていた。
イルシルとは?3ヶ月使い倒して分かった本当の実力

あの緊急事態以来、私はイルシルを本格的に業務で使い始めた。3ヶ月間、週に平均15本のプレゼン資料を作成してきた経験から、このツールの真価が見えてきた。
イルシルは、生成AIを活用してスライド作成を自動化するサービスだ。テキストを入力するだけで、AIが内容を解析し、適切なデザインとレイアウトでスライドを生成してくれる。3,000種類以上のテンプレートから、場面に応じた最適なデザインを選んでくれるのが特徴だ。
実際の作業時間はどれくらい短縮できたか
私の場合、これまで1本のプレゼン資料(20枚程度)を作るのに平均3時間かかっていた。イルシルを使い始めてからは、平均1時間で完成するようになった。つまり、約67%の時間短縮を実現できたことになる。
ただし、この数字にはカラクリがある。最初の1ヶ月は操作に慣れず、むしろ時間がかかることもあった。特に、AIが生成した内容を自分好みに調整する作業に手間取った。しかし、2ヶ月目以降は劇的に効率化が進んだ。
他社サービスとの本音比較|Canva・Beautiful.AIとどう違う?
スライド作成ツールを検討する際、必ず比較対象に上がるのがCanvaとBeautiful.AIだ。私は仕事柄、この3つすべてを使った経験がある。それぞれの特徴を表にまとめてみた。
| 比較項目 | イルシル | Canva | Beautiful.AI |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | ライフタイムプラン有り | 1,500円〜 | $12〜(約1,800円) |
| 日本語対応 | ◎ 完全対応 | ○ 対応 | △ 部分対応 |
| AI自動生成 | ◎ 高精度 | △ 限定的 | ○ 対応 |
| テンプレート数 | 3,000種類以上 | 10万種類以上 | 60種類程度 |
| 操作の簡単さ | ◎ 非常に簡単 | ○ 慣れが必要 | ○ やや複雑 |
| 出力形式 | PDF, PPTX | 多数対応 | PDF, PPTX |
実際に使い比べて感じた決定的な違い
Canvaは確かに機能が豊富で、デザインの自由度は群を抜いている。しかし、日本のビジネスシーンで求められる「堅実で見やすい」スライドを作るには、むしろ選択肢が多すぎて迷ってしまう。
Beautiful.AIは、AIによる自動レイアウト調整が優秀だが、日本語フォントの扱いが苦手で、文字が見切れたり、バランスが崩れたりすることが頻繁にあった。

一方、イルシルは日本のビジネス文化を理解した上で設計されているため、生成されるスライドが最初から「使える」レベルになっている。これが最大の強みだと感じた。
イルシルの主要機能を実際に使ってみた結果
1. AI文章生成機能の実力
「新商品の販売戦略」というキーワードだけ入力してみたところ、AIが自動的に以下のような構成を提案してきた:
- 表紙
- 目次
- 市場分析
- ターゲット層の設定
- 商品の特徴
- 価格戦略
- プロモーション計画
- 販売チャネル
- スケジュール
- まとめ
驚いたのは、各スライドに適切な見出しと箇条書きが既に入っていること。もちろん、そのまま使えるわけではないが、たたき台としては十分すぎるクオリティだった。
2. デザインテンプレートの使い勝手
3,000種類以上というテンプレート数は、正直なところ多すぎるのではと思っていた。しかし、「目的別」「業界別」「雰囲気別」といった分類が非常に使いやすく、目当てのデザインにすぐたどり着ける。
特に重宝したのは「サービス紹介」カテゴリのテンプレート。IT系、医療系、教育系など、業界特有のデザイン言語を理解したテンプレートが揃っている。
3. Web検索機能の意外な活用法
この機能、最初は「なぜスライド作成ツールにWeb検索?」と疑問だった。しかし使ってみると、最新の統計データや業界動向を即座にスライドに反映できるため、説得力のあるプレゼンが作れるようになった。
例えば、「2024年のEC市場規模」と検索すると、関連データを自動的に見つけてきて、グラフ付きのスライドを生成してくれる。これは本当に便利だ。
3ヶ月使って見えてきた課題と対処法
良いことばかり書いてきたが、もちろん課題もある。正直にお伝えしたい。
課題1:複雑なアニメーションには非対応
PowerPointのような複雑なアニメーション効果は設定できない。スライドの切り替え効果も基本的なものに限られる。派手なプレゼンを好む人には物足りないかもしれない。
私の対処法:アニメーションに頼らない、コンテンツ勝負のプレゼンスタイルに切り替えた。結果的に、聴衆の反応は以前より良くなった。
課題2:オフライン環境では使えない
クラウドベースのサービスなので、インターネット接続が必須。新幹線の中で資料を修正しようとして困ったことが何度かあった。
私の対処法:重要なプレゼンは事前にPPTX形式でダウンロードしておき、オフラインでも編集できるようにしている。
課題3:独自のブランドカラーへの対応が限定的
カラー変更機能はあるものの、細かいブランドガイドラインに完全準拠させるには限界がある。大企業のブランド管理部門からは不満の声が出るかもしれない。
イルシルが向いている人、向いていない人
向いている人
- 時間に追われるビジネスパーソン:資料作成の時間を大幅に短縮できる
- デザインセンスに自信がない人:AIが適切なデザインを提案してくれる
- 日本企業で働く人:日本のビジネス文化に適したデザイン
- 定期的にプレゼンを作る人:ライフタイムプランでコスパが良い
向いていない人
- デザインにこだわりが強い人:細部まで自由にカスタマイズしたい場合は不向き
- アニメーション重視の人:動きのあるプレゼンを作りたい人には物足りない
- オフライン中心で作業する人:常時インターネット接続が必要

料金プランと費用対効果の実感
現在、イルシルは1,000名限定のライフタイムプランを提供している。これは一度購入すれば永続的に使えるプランだ。
私の場合、月に15本のプレゼンを作成し、1本あたり2時間の時間短縮ができている。時給3,000円で計算すると、月間90,000円分の価値がある。ライフタイムプランの元は、わずか数ヶ月で取れる計算だ。
ただし、月に1〜2本程度しかプレゼンを作らない人にとっては、費用対効果は低いかもしれない。自分の使用頻度を考えて判断することが重要だ。
実際の利用シーンと成功事例
シーン1:緊急の社内会議資料
金曜日の夕方5時、上司から「月曜朝一の役員会議で新規事業について説明してくれ」と言われた。通常なら週末出勤確定の案件だ。
イルシルで「新規事業提案」のテンプレートを選び、事業概要を箇条書きで入力。AIが自動生成した構成を少し手直しして、1時間半で25枚のスライドが完成。金曜の夜は久しぶりに定時退社できた。
シーン2:クライアントへの提案資料
デザインにうるさいことで有名なクライアントへの提案。以前なら外注デザイナーに頼んでいたが、イルシルの「モダン・ミニマル」テンプレートを使用。
結果、クライアントから「御社のデザインセンスが向上しましたね」とお褒めの言葉をいただいた。外注費用も削減でき、一石二鳥だった。
シーン3:社内研修の教材作成
新入社員向けの研修資料100枚を作る必要があった。通常なら1週間はかかる作業だ。
イルシルのAIチャット機能を使い、研修の概要を対話形式で入力。AIが章立てを提案し、各章のスライドを自動生成。2日で完成させることができた。
導入前に知っておきたいポイント
1. 学習曲線は緩やか
多機能なツールだが、基本操作は30分もあれば習得できる。YouTubeに公式チュートリアルもあり、サポートも日本語で対応してくれる。
2. 既存のPowerPointファイルとの連携
PPTXファイルの読み込みは可能だが、複雑なレイアウトは崩れることがある。新規作成がメインの使い方になるだろう。
3. チーム利用の場合の注意点
現状、リアルタイムでの共同編集機能はない。チームで使う場合は、作業分担を明確にする必要がある。
3ヶ月使った総評:プレゼン作成の概念が変わった
イルシルを使い始めて3ヶ月、私のプレゼン作成に対する考え方は180度変わった。以前は「時間をかけて丁寧に作る」ことが良いプレゼンだと思っていた。
しかし今は違う。「短時間で及第点のものを作り、浮いた時間で内容を練る」ことこそが、本当に価値のあるプレゼンを生み出すと実感している。
確かに、イルシルで作ったスライドは「職人技」のような完璧さはない。しかし、ビジネスで求められる「伝わる」スライドとしては十分以上のクオリティだ。
あの金曜の夕方、15分前の絶望から救ってくれたイルシル。今では私の仕事に欠かせないパートナーとなっている。プレゼン作成に悩む全ての人に、一度は試してもらいたいツールだ。
特に今なら1,000名限定のライフタイムプランが利用可能。月額課金に縛られることなく、永続的に使えるチャンスは貴重だ。プレゼン作成の時間を劇的に短縮したい人は、このタイミングを逃さないでほしい。