「また今月も徹夜か...」

パソコンの前で頭を抱えながら、山積みになったレシートを眺めていた午前3時。起業して2年目、売上は順調に伸びているはずなのに、なぜか私の表情は暗かった。

原因は明白だった。経理処理が追いつかない。

税理士からは「もう少しちゃんと記帳してください」と呆れられ、ついには「他を当たってください」と見捨てられた。年商2,000万円程度の小規模事業者にとって、専任の経理スタッフを雇う余裕なんてない。かといって、自分でやるには限界がある。

そんな絶望的な状況で出会ったのが、だった。

記帳代行サービスに対する偏見と現実

正直に言うと、最初は疑っていた。「月8,000円で本当にちゃんとやってくれるの?」「安かろう悪かろうじゃないの?」そんな偏見を持っていた私が、実際に8ヶ月使ってみて感じた予想外の発見をお伝えしたい。

まず驚いたのは、対応の速さだ。問い合わせから12時間以内に必ず返信が来る。これは本当だった。夜11時に送ったメールに、翌朝7時には返信があった時は正直びっくりした。

でも、ここで注意したいのは、すべてが完璧というわけではないということ。

実際に経験した3つの誤算

1. 最初の1ヶ月は想像以上に大変だった
「丸投げできる」と思っていたが、初期設定には思った以上に時間がかかった。過去の帳簿の状態、使用している会計ソフト、業務フローの説明など、最初の打ち合わせだけで3時間。その後も1週間は毎日のようにやり取りが発生した。

2. 業界特有の処理に戸惑いがあった
私の業界(IT系フリーランス)特有の経費処理について、最初は理解してもらえなかった。例えば、オンラインツールのサブスクリプション費用やクラウドサービスの従量課金など、説明に時間を要した。

3. 郵送費は想定外の出費
料金表には「郵送費は別途」と小さく書いてあったが、毎月1,000円〜2,000円かかることは計算に入れていなかった。年間で見ると、結構な金額になる。

他社サービスとの比較で見えてきた真実

記帳代行お助けマンを使い始めて3ヶ月後、本当にこれがベストな選択なのか確認するため、他社サービスも調べてみた。

サービス名 月額料金(年商1,000万円の場合) 初期費用 対応速度 特徴
記帳代行お助けマン 8,000円〜 0円 12時間以内 価格重視、スピード対応
A社 15,000円〜 30,000円 24時間以内 大手、サポート充実
B社 12,000円〜 0円 48時間以内 AI活用、自動化重視

この比較で分かったのは、記帳代行お助けマンは確かに最安値帯だが、それには理由があるということ。例えば、A社のような大手は初期費用がかかる分、業界別の専門知識が豊富で、特殊な処理にも迅速に対応してくれる。

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8ヶ月使って分かった本当のメリット

批判的なことも書いたが、結局私は8ヶ月間使い続けている。なぜか?

それは、デメリットを上回るメリットがあったからだ。

1. 本業への集中度が劇的に向上

月末の徹夜作業がなくなった。これだけで月30時間は確保できるようになった。その時間を営業活動に充てた結果、新規案件を3件獲得。月8,000円の投資で、月20万円以上の売上増加につながった。

2. 税理士との関係が改善

きちんと整理された帳簿を見た税理士から「見違えるようですね」と褒められた。以前は嫌な顔をされていた決算時期も、スムーズに進むようになった。

3. 精神的な安定

「また経理やらなきゃ...」というプレッシャーから解放された。締切に追われる不安がなくなり、夜もぐっすり眠れるようになった。これは金額では測れない価値がある。

こんな人には向いていない

ただし、誰にでも勧められるサービスではない。以下のような人には向いていないと感じた。

  • 複雑な会計処理が必要な業種(製造業、建設業など)
  • 即日対応が必須の人(12時間以内は早いが、即レスではない)
  • 完全に丸投げしたい人(最低限の情報提供は必要)
  • 紙ベースでの処理を好む人(基本的にデジタル対応が前提)

実際の作業フローと注意点

利用開始から現在までの流れを時系列で説明すると:

【初月】セットアップ期間

・初回面談(オンライン):2時間
・必要書類の準備と送付:3日間
・業務フローの確立:1週間
・試運転期間:2週間

この期間は正直しんどかった。でも、ここを乗り越えれば後が楽になる。

【2〜3ヶ月目】調整期間

・週1回のやり取りで微調整
・不明点の質問と回答
・処理方法の統一化

まだ完全には任せられない状態。でも、徐々に楽になっていく実感があった。

【4ヶ月目以降】安定期間

・月1〜2回の書類送付のみ
・試算表の確認(月1回)
・たまに発生する特殊処理の相談

この頃になると、本当に「お任せ」状態になる。

料金体系の真実

公式サイトには「年商1,000万円未満:月額8,000円」とあるが、実際の請求を分析すると:

基本料金 8,000円
消費税(10%) 800円
郵送費(平均) 1,500円
実質月額 10,300円

年間で考えると123,600円。決して安い金額ではない。でも、時給2,000円で計算すれば、月5時間分の作業で元が取れる。実際には月30時間は節約できているので、投資対効果は抜群だ。

スタッフの質について

8ヶ月の間に3人の担当者とやり取りした。それぞれの印象を率直に書くと:

Aさん(メイン担当)
簿記2級保持者。レスポンスが早く、説明も丁寧。ただし、たまに専門用語を使いすぎて分かりにくいことがある。

Bさん(サブ担当)
経理経験10年以上のベテラン。処理は正確だが、レスポンスはやや遅め。休暇時の引き継ぎはスムーズだった。

Cさん(臨時対応)
新人らしく、何度か処理ミスがあった。ただし、ミスに気づいた際の対応は迅速で、誠実さを感じた。

セキュリティ面での不安と対策

財務情報を外部に預けることに、最初は強い抵抗があった。実際、以下のような不安があった:

  • 情報漏洩のリスク
  • データの紛失
  • 不正利用の可能性

これに対して、記帳代行お助けマンでは:

・秘密保持契約の締結
・データの暗号化送信
・作業履歴の完全記録
・定期的なセキュリティ監査

という対策を取っていることを確認した。ただし、100%安全とは言い切れないので、重要な情報はマスキングして送るなど、自己防衛も必要だ。

トラブル事例と解決方法

8ヶ月の間に起きたトラブルを包み隠さず公開する:

【トラブル1】消費税の処理ミス(3ヶ月目)

軽減税率対象商品の処理を間違えられた。発見が早かったので大事には至らなかったが、ヒヤッとした。→ 以後、ダブルチェック体制になった。

【トラブル2】書類の紛失疑惑(5ヶ月目)

送付した領収書の一部が「届いていない」と言われた。結局、私の送付漏れだったが、追跡可能な方法での送付を推奨された。

【トラブル3】システムダウン(7ヶ月目)

先方のシステムトラブルで、2日間連絡が取れなかった。緊急の処理があったので焦ったが、復旧後は迅速に対応してもらえた。

継続するかどうか迷っている理由

正直に言うと、今も継続するかどうか迷っている部分がある。

理由1:売上が伸びて年商3,000万円を超えそう
料金が月15,000円になると、コスパが悪くなる。自社で経理スタッフを雇うことも検討し始めている。

理由2:AI会計ソフトの進化
最近のAI会計ソフトは、レシート撮影だけで自動仕訳してくれる。これなら自分でもできるかも?という誘惑がある。

理由3:慣れてきて物足りなさを感じる
安定してきた今、もっと高度なサービス(経営分析や資金繰りアドバイスなど)が欲しくなってきた。

それでも続けている最大の理由

迷いながらも続けているのは、「安心を買っている」という感覚があるから

月1万円程度で、経理の不安から解放される。締切に追われることもない。税務調査が入っても、きちんと整理された帳簿がある。この安心感は、お金では買えない価値がある。

特に、小規模事業者や個人事業主にとって、経理は「やらなければいけないけど、売上に直結しない作業」。この部分をアウトソースすることで、本業に集中できる環境が手に入る。

まとめ:記帳代行お助けマンは「つなぎ」として優秀

8ヶ月使ってみた結論は、「成長期の事業者にとって、最適なつなぎサービス」だということ。

起業直後で経理に手が回らない時期から、経理スタッフを雇えるようになるまでの間、このサービスは本当に助かる。完璧ではないし、いくつかの不満もある。でも、月8,000円〜という価格を考えれば、十分すぎるほどの価値がある。

ただし、過度な期待は禁物。「丸投げできる」「完全自動化」といった幻想は持たない方がいい。あくまで「記帳作業を代行してもらう」サービスであり、経営判断や高度な税務相談は別途専門家に依頼する必要がある。

もし今、経理作業に月10時間以上費やしているなら、試してみる価値はある。初期費用0円なので、リスクも最小限。合わなければ解約すればいい。

私のように、税理士に見捨てられるほど経理が苦手な人間でも、なんとか事業を続けられているのは、このサービスのおかげかもしれない。

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※本記事は実際の利用経験に基づいて作成していますが、サービス内容は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。