プロジェクト崩壊寸前から救った奇跡のWordPressテーマ - LIQUID PRESS実体験レビュー
クライアントからの怒りの電話で目が覚めた朝のことは今でも忘れません。「サイトが全く表示されない!」納期まであと48時間。前任者が残した謎のテーマは、アップデート後に完全に崩壊していました。
その時、同僚が教えてくれたのがLIQUID PRESSでした。半信半疑でしたが、結果的にこのテーマが私のキャリアを救うことになるとは…
LIQUID PRESSとは何か?実際の導入経験から解説
LIQUID PRESSは、日本のリキッドデザイン株式会社が開発したWordPress用プレミアムテーマシリーズです。累計50,000ダウンロードを突破し、WordPress公式ディレクトリに「有料サポート付きGPLテーマ」として登録されています。

私が最初に驚いたのは、その圧倒的な導入スピードでした。通常、新しいテーマへの移行には数日かかることも珍しくありません。しかし、LIQUID PRESSは違いました。
実際に体験した導入プロセス
あの緊急事態で、私は以下の手順でサイトを復旧させました:
- 既存のコンテンツをバックアップ(30分)
- LIQUID CORPORATE(企業サイト用)を購入・ダウンロード(5分)
- テーマのインストールと有効化(2分)
- カスタマイザーでの基本設定(1時間)
- コンテンツの移行と調整(3時間)
驚くべきことに、わずか4時間半で完全に機能するサイトが完成しました。しかも、前のサイトより見栄えが良くなったのです。
6種類のテーマラインナップ - 実際に試した結果
LIQUID PRESSには用途別に6つのテーマがあります。私はプロジェクトの性質に応じて、これまでに4つを使用しました。
| テーマ名 | 用途 | 価格 | 私の評価 |
|---|---|---|---|
| LIQUID PRESS BLOCK | フルサイト編集対応 | ¥16,280 | 最新機能を求める人に最適 |
| LIQUID LIGHT | シンプルなブログ | 無料 | 初心者におすすめ |
| LIQUID MAGAZINE | メディアサイト | ¥10,890 | コンテンツ重視のサイトに |
| LIQUID CORPORATE | 企業サイト | ¥16,280 | 信頼性を重視する企業に |
| LIQUID LP | ランディングページ | ¥10,890 | コンバージョン重視 |
| LIQUID INSIGHT | 分析機能付きメディア | ¥16,280 | データ分析が必要な場合 |
実際に使って分かった5つの強み
1. ブロックエディター対応が想像以上に便利
正直、最初はブロックエディター(Gutenberg)に抵抗がありました。しかし、LIQUID PRESSの実装は違いました。独自のブロックスタイルにより、HTMLを書かなくても美しいレイアウトが作成できます。
特に感動したのは、ブロックパターンライブラリーです。価格表、FAQ、チームメンバー紹介など、よく使うレイアウトがワンクリックで挿入できます。
2. レスポンシブプラス機能の衝撃
ある日、クライアントから「スマホで見てもPC版を表示したい」という要望がありました。通常なら断るか、複雑なカスタマイズが必要です。
しかし、LIQUID PRESSには「レスポンシブプラス」という独自機能があり、ユーザーが自由にPC/スマホ表示を切り替えられます。これは他のテーマでは見たことがない機能でした。

3. 日本語サポートの質が段違い
海外テーマで苦労した経験がある私にとって、日本語での専門的なサポートは救世主でした。実際にサポートを利用した際のやり取りをご紹介します:
私:「ヘッダーのカスタマイズで、特定のページだけ別のロゴを表示したいのですが…」
サポート:「承知しました。functions.phpに以下のコードを追加してください。[具体的なコード例]」
返信は24時間以内に届き、提供されたコードは完璧に動作しました。
4. Bootstrap対応で高度なカスタマイズも可能
開発者として嬉しかったのは、Bootstrap 4対応です。既存のBootstrapコンポーネントをそのまま使えるため、複雑なレイアウトも簡単に実装できました。
5. パフォーマンスの良さ
PageSpeed Insightsで測定したところ、デフォルト状態でモバイル85点、デスクトップ92点を記録。最適化後は両方とも95点以上を達成できました。
正直に語るデメリット
完璧なテーマは存在しません。LIQUID PRESSにも改善してほしい点があります。
1. 価格が決して安くない
有料テーマの中でも、¥10,890~¥16,280という価格帯は高めです。特に個人ブロガーには負担が大きいかもしれません。
2. デザインの自由度に制限
テーマの基本デザインから大きく外れたカスタマイズをしようとすると、意外と手間がかかります。独創的なデザインを求める場合は、別の選択肢を検討すべきかもしれません。
3. 学習曲線の存在
機能が豊富な分、すべてを使いこなすには時間がかかります。特にLIQUID BLOCKSプラグインとの連携は、慣れるまで戸惑うことがありました。
競合テーマとの比較 - 実際の使用経験から
私は仕事柄、様々なWordPressテーマを使ってきました。LIQUID PRESSと他の人気テーマを実際に使い比べた結果をお伝えします。
| 比較項目 | LIQUID PRESS | Snow Monkey | Lightning |
|---|---|---|---|
| 価格 | ¥10,890~¥16,280 | ¥16,500/年 | 無料(Pro版¥9,900/年) |
| ブロックエディター対応 | ◎完全対応 | ◎完全対応 | ○対応 |
| 日本語サポート | ◎プライベートサポート | ○フォーラム | △コミュニティ |
| カスタマイズ性 | ○Bootstrap対応 | ◎高い自由度 | ○標準的 |
| 導入の簡単さ | ◎非常に簡単 | △要学習 | ◎簡単 |
| パフォーマンス | ◎優秀 | ◎優秀 | ○良好 |
Snow Monkeyとの比較で感じたこと
Snow Monkeyは開発者向けの印象が強く、カスタマイズの自由度は高いものの、学習コストも高いです。一方、LIQUID PRESSはすぐに使い始められる手軽さが魅力でした。
Lightningとの比較で感じたこと
Lightningは無料で始められる点が魅力ですが、本格的に使うにはPro版が必要です。トータルコストを考えると、最初から機能が充実しているLIQUID PRESSの方が結果的にお得でした。

実際の導入事例から見るLIQUID PRESSの実力
公式サイトでは、集英社のHAPPY PLUS VOICEでLIQUID INSIGHTが採用されたことが紹介されています。大手出版社が選んだ理由は明確でした:
- HTMLの知識がないスタッフでも記事作成が可能
- ブロックテンプレートによる生産性向上
- 短期間での実装が可能
私自身も、地方の中小企業から大手まで、様々な規模のプロジェクトでLIQUID PRESSを採用してきました。特に印象的だったのは、ある製造業のクライアントの言葉です。
「以前は更新のたびに制作会社に頼んでいましたが、今は社内で全て完結できています。年間の運用コストが80%削減できました。」
どんな人におすすめできるか
LIQUID PRESSが最適な人
- 時間を節約したい制作会社:納期が厳しいプロジェクトで威力を発揮
- 日本語サポートを重視する企業:技術的な質問も日本語で解決
- 更新を内製化したい組織:非技術者でも扱いやすいインターフェース
- 信頼性を重視する企業サイト:公式ディレクトリ登録の安心感
他の選択肢を検討すべき人
- 予算が限られている個人ブロガー:無料テーマから始めることを推奨
- 完全オリジナルデザインが必要な場合:一からの開発を検討
- 海外向けサイトがメイン:英語圏のテーマの方が情報が豊富
導入前に知っておくべきポイント
実際に導入して気づいた、事前に知っておけばよかったポイントをまとめます。
1. デモサイトを徹底的に確認する
各テーマには詳細なデモサイトがあります。購入前に、必要な機能がすべて含まれているか確認しましょう。私は最初これを怠り、後から追加プラグインが必要になりました。
2. ライセンスの理解
LIQUID PRESSはGPL v3ライセンスです。つまり、一度購入すれば複数のサイトで使用可能です。ただし、サポートは購入者のみが対象となります。
3. カスタマイズの計画
基本機能で満足できるか、カスタマイズが必要かを事前に検討しましょう。大幅なカスタマイズが必要な場合は、開発コストも考慮に入れる必要があります。
まとめ:緊急事態から学んだ教訓
あの朝の緊急事態から2年が経ちました。LIQUID PRESSのおかげで無事にプロジェクトを完了でき、クライアントからは逆に感謝されることになりました。
その後、私は15以上のプロジェクトでLIQUID PRESSを採用し、そのたびに新しい発見があります。完璧ではありませんが、日本の制作現場のニーズを深く理解したテーマだと確信しています。
特に印象的なのは、継続的なアップデートです。WordPressの新機能にいち早く対応し、セキュリティ面でも安心して使い続けられます。
もしあなたが、信頼できるWordPressテーマを探しているなら、LIQUID PRESSは有力な選択肢の一つです。特に、時間とサポートを重視する場合は、投資に見合う価値があるでしょう。
ただし、予算や用途によっては他の選択肢も検討すべきです。重要なのは、あなたのプロジェクトに最適なツールを選ぶことです。
最後に、あの緊急事態で学んだ最大の教訓をお伝えします。それは、「適切なツールは、単なる時間短縮以上の価値をもたらす」ということです。LIQUID PRESSは、私にとってそんなツールの一つになりました。