30万円の見積もりが5,980円に...プロデザイナーの私が騙されたと思った瞬間
制作会社から届いた見積書を見て、私は言葉を失った。「ロゴデザイン一式:30万円(税別)」この金額を見た瞬間、起業したばかりの私の夢は音を立てて崩れ落ちそうになった。
しかし、3週間後の私は、手元に完成したロゴを見ながら信じられない思いでいた。支払った金額はたったの5,980円。しかも、プロのデザイナーとして10年以上のキャリアを持つ私から見ても、そのクオリティは驚くべきものだった。
なぜ私はロゴタンクを選んだのか
正直に告白すると、最初は「安かろう悪かろう」だと思っていた。デザイン業界で働く者として、5,980円でまともなロゴができるはずがないという固定観念があった。しかし、資金繰りに苦しむ中で選択肢は限られていた。

調べてみると、ロゴタンクは単なる格安サービスではなかった。12,000社以上の実績があり、しかも修正は無制限。これは業界の常識を完全に覆すものだった。
実際の制作プロセスで感じた違和感
申し込みから納品まで、わずか10営業日。この速さに最初は不安を感じた。通常、ロゴ制作には最低でも1ヶ月はかかる。ヒアリング、コンセプト設計、ラフ案の提示、修正...そのプロセスを10日で?
しかし、実際に体験してみると、その効率性には理由があった。まず、ヒアリングシートが驚くほど的確だった。必要な情報を過不足なく収集し、無駄なやり取りを省いている。
他社サービスとの衝撃的な比較結果
プロとして、他のロゴ作成サービスも徹底的に調査した。その結果は以下の通りだ:
| 項目 | ロゴタンク | ココナラ(個人デザイナー) | 制作会社A社 |
|---|---|---|---|
| 基本料金 | 5,980円〜 | 10,000円〜50,000円 | 300,000円〜 |
| 納期 | 10営業日 | 7日〜30日 | 30日〜60日 |
| 修正回数 | 無制限 | 2〜3回 | 3〜5回 |
| 提案数 | 3案以上 | 1〜3案 | 3〜5案 |
| 著作権譲渡 | ◯(追加料金なし) | △(要相談) | ◯(契約による) |
| データ形式 | AI, JPG, PNG等 | 要相談 | 全形式対応 |
この比較表を作成していて気づいたのは、ロゴタンクだけが「無制限修正」を明確に打ち出していることだ。これは単なる売り文句ではない。実際に私は7回も修正を依頼したが、毎回丁寧に対応してもらえた。
デザイナー目線で見た意外な落とし穴
ただし、全てが完璧というわけではない。プロの目から見て、いくつかの注意点もある。
まず、オリジナリティの限界。5,980円という価格を実現するために、ある程度テンプレート化された部分があることは否めない。完全にゼロから作り上げる唯一無二のデザインを求める場合、物足りなさを感じるかもしれない。
また、ブランディング戦略の深掘りという点では、やはり高額な制作会社には及ばない。マーケティング調査、競合分析、将来的な展開まで含めた総合的なブランド構築を期待するなら、別のサービスを検討すべきだろう。
実際に使ってみて分かった本当の価値
しかし、これらの「欠点」は果たして本当に欠点なのだろうか?
起業したての私にとって、30万円のロゴは確かに素晴らしいかもしれない。でも、その30万円があれば、商品開発や広告に投資できる。ビジネスの初期段階では、完璧なロゴよりも、まず形にすることの方が重要だ。
実際、ロゴタンクで作成したロゴで事業をスタートし、売上が安定してから、より高度なブランディングに投資する。この段階的アプローチの方が、多くの起業家にとって現実的ではないだろうか。

ココナラとの具体的な比較体験
実は、ロゴタンクを利用する前に、ココナラでも見積もりを取っていた。人気デザイナーの場合、最低でも3万円、しかも修正は2回まで。追加修正は1回5,000円という条件だった。
品質面では確かにココナラのデザイナーの方が柔軟性があった。しかし、コミュニケーションの手間を考えると、話は変わってくる。個人デザイナーとのやり取りは、返信が遅かったり、理解の齟齬が生じたりすることもある。
一方、ロゴタンクは組織として対応しているため、レスポンスが早く、品質も一定している。この「安定感」は、ビジネスを進める上で意外と重要だった。
制作会社との驚くべき違い
大手制作会社Aとの比較も興味深い。彼らの提案は確かに洗練されていた。ブランドストーリー、カラーパレット、使用ガイドライン...全てが完璧に整っていた。
でも、その過程で感じたのは「過剰さ」だった。私が必要としていたのは、名刺とウェブサイトに使えるロゴ。それ以上でも以下でもない。100ページにも及ぶブランドガイドラインは、正直言って今の段階では不要だった。
予想外の追加価値
ロゴタンクを使って最も驚いたのは、納品データの充実度だった。AI形式はもちろん、各種サイズのPNG、背景透過版、モノクロ版...考えられる全ての形式が用意されていた。
これは地味だが非常に重要なポイントだ。後から「Facebook用の正方形版が欲しい」「印刷用の高解像度版が必要」となった時、追加料金なしで対応できる。他社では、こういった追加データは別料金になることが多い。
3ヶ月使用後の正直な感想
ロゴが完成してから3ヶ月。名刺、ウェブサイト、SNS、各種資料...あらゆる場面で使用してきた。その結果、分かったことがある。
ロゴの価値は、金額では測れないということだ。
30万円のロゴも、5,980円のロゴも、使う人次第。大切なのは、そのロゴを使って何を成し遂げるか。ビジネスの成功は、ロゴの品質だけで決まるものではない。
ただし、スタートラインに立つハードルを下げてくれたという意味で、ロゴタンクの価値は計り知れない。もし私が30万円の見積もりで諦めていたら、今のビジネスは存在していなかった。
こんな人にはおすすめできない
正直に言うと、ロゴタンクが向いていない人もいる:
- 唯一無二の芸術的なロゴを求める人
- ブランディング全体のコンサルティングが必要な人
- 対面での打ち合わせを重視する人
- 超短納期(3日以内など)を求める人
これらのニーズがある場合は、別のサービスを検討した方が良い。
逆に、こんな人には最適
- 起業準備中で予算が限られている人
- まずは形にして、後から改良していきたい人
- シンプルで使いやすいロゴを求める人
- 修正を重ねて理想に近づけたい人
- データ形式の多様性を重視する人
最終的な判断基準
ロゴ作成サービスを選ぶ際の最も重要な質問は、「今、何が最も必要か?」だ。
完璧なブランディング?それとも、まず一歩を踏み出すこと?
私の場合、答えは明確だった。完璧を求めて立ち止まるより、80点でも前に進む。その選択は間違っていなかった。
ロゴタンクの5,980円は、単なるデザイン料ではない。それは、夢を形にする最初の一歩への投資だ。その価値をどう評価するかは、あなた次第だ。
ただ一つ確実に言えることは、30万円の見積もりに打ちのめされていたあの日の私に、「大丈夫、別の道がある」と伝えたいということだ。
完璧でなくても、高額でなくても、ビジネスは始められる。そして、始めることこそが、最も重要な一歩なのだから。