退職データ2万件超が暴露する、転職前に絶対知るべき「ブラック企業の見分け方」が衝撃すぎた
「この会社、求人票と全然違うじゃないか...」
入社3日目でそう思った私は、結局2ヶ月で退職代行を使うことになった。あの時、もし本当の退職理由データを事前に知っていたら、こんな失敗はしなかったのに。
そんな苦い経験から1年後、偶然見つけたのがMOMURI+(モームリプラス)という衝撃的なサービスだった。なんと年間2万件以上の退職代行データを分析して、企業の本当の姿を暴露してくれるという。

累計4万件の退職データが語る、企業の裏の顔
MOMURI+を運営するのは、退職代行業界でトップクラスの実績を持つ「退職代行モームリ」。彼らが蓄積してきた膨大なデータには、退職者の本音がぎっしり詰まっている。
実際にデータを見せてもらって驚いたのは、その詳細さだ。単に「人間関係が悪い」という漠然とした理由ではなく、
- 「上司が毎日2時間の説教をする」
- 「休憩時間に会議を入れられる」
- 「有給申請すると嫌味を言われる」
といった生々しい実態が企業名と紐づいて記録されているのだ。
特に衝撃的だったのは、某大手IT企業の退職理由。求人票では「フレックスタイム制」「リモートワーク可」と謳っていたが、実際は「9時出社厳守」「在宅勤務は月1回まで」という実態が、87名の退職者データから明らかになっていた。
転職活動で使ってみた結果、想像以上にヤバかった
半信半疑でMOMURI+のデータ開示サービスを利用してみることにした。料金は意外にもリーズナブルで、興味のある企業3社分のデータを請求。
返ってきたレポートを見て、正直ゾッとした。
第一志望だったA社は、なんと新卒の3年以内離職率が68%。しかも退職理由の8割が「入社前の説明と実態のギャップ」だった。具体的には:
| 求人票の記載 | 実際の状況(退職者証言) |
|---|---|
| 残業月20時間程度 | 平均45時間、繁忙期は80時間超え |
| 充実した研修制度 | OJTという名の放置プレイ |
| 風通しの良い職場 | 意見を言うと「生意気」扱い |
逆にB社は、ネットの評判はイマイチだったが、MOMURI+のデータでは退職代行利用率が業界平均の3分の1。退職理由も「キャリアアップのため」「家族の都合」など前向きなものが多かった。
企業側も使い始めた「離職率低下コンサルティング」の威力
面白いことに、MOMURI+は求職者だけでなく企業向けのサービスも提供している。自社がなぜ退職代行を使われるのか、本当の理由を知りたい企業が増えているらしい。
実際、ある中堅メーカーは、MOMURI+のコンサルティングを受けて離職率が42%から18%に改善したという。何をしたかというと:
- 退職者の本音データから問題点を特定
- 「昼休憩中の電話対応強制」を廃止
- 「有給取得時の引き継ぎ書類20枚」を5枚に削減
- 管理職の「パワハラ発言リスト」を作成し研修実施
つまり、退職代行を使われた側の企業も、そのデータから学んで改善しているのだ。これは予想外の好循環だった。

他の企業情報サービスと比較してみた
MOMURI+のようなサービスは他にもあるのか?主要な2つと比較してみた。
| サービス名 | MOMURI+ | OpenWork(旧Vorkers) | 転職会議 |
|---|---|---|---|
| データソース | 退職代行利用者の実データ | 元社員の口コミ投稿 | 元社員の口コミ投稿 |
| 信頼性 | ◎ 実際の退職データ | ○ 投稿者の主観あり | ○ 投稿者の主観あり |
| 情報の詳細度 | ◎ 退職理由の具体的内容 | ○ 総合的な評価 | △ 簡易的なコメント |
| 更新頻度 | ◎ リアルタイム | ○ 不定期 | ○ 不定期 |
| 料金 | 有料(企業単位) | 一部無料 | 一部無料 |
正直、口コミサイトの情報は「盛られている」か「恨みで書かれている」かのどちらかが多い印象だった。その点、MOMURI+は退職代行という第三者を通したデータなので、感情的なバイアスが少ない。
使ってみて感じたメリット・デメリット
良かった点
まず、データの生々しさが他のサービスとは段違い。「パワハラがある」という抽象的な情報ではなく、「毎週月曜の朝礼で売上未達者を30分立たせる」といった具体的な内容がわかる。
また、業界別・企業規模別の傾向分析も秀逸。例えば「IT業界の100人規模企業は、300人を超えると急激に離職率が上がる」といった統計的な傾向も教えてくれた。
個人的に一番価値があったのは、企業の反応パターンがわかること。退職代行からの連絡に対して「すぐに受理する企業」と「執拗に引き止める企業」があり、後者は総じて職場環境に問題があるという相関が見えた。
改善してほしい点
一方で、課題もある。まず中小企業のデータが少ない。退職代行の利用者が多い大手・中堅企業のデータは充実しているが、社員50人以下の企業だとデータがない場合も。
また、料金体系がやや複雑。基本料金に加えて、詳細レポートや業界分析を追加すると、それなりの金額になる。とはいえ、転職失敗のリスクを考えれば安い投資かもしれないが。
あと、データが「退職した人」に偏っているのは事実。満足して働いている人のデータは含まれていないので、ネガティブな面が強調されがちな点は理解しておく必要がある。

実際に転職してみた結果...
MOMURI+のデータを参考に、最終的にB社に転職を決めた。入社から8ヶ月が経った今、データ通りの職場環境で安心している。
特に印象的だったのは、入社初日に人事部長から「うちの会社、MOMURI+のデータ見ましたか?」と聞かれたこと。なんと、B社もMOMURI+のコンサルティングを受けていて、積極的に職場環境を改善している最中だという。
「退職代行を使われるような会社にはなりたくない」という経営陣の意識が、データという形で可視化されることで、本気の改革につながっているようだ。
こんな人におすすめしたい
MOMURI+は特に以下のような人に価値があると感じた:
- 過去に転職失敗した経験がある人(私のように...)
- 求人票の内容に疑いを持っている人
- 複数の内定で迷っている人
- ブラック企業を絶対に避けたい人
逆に、すでに転職先が決まっていて迷いがない人や、ベンチャー企業など規模の小さい会社を狙っている人には、データ不足で物足りないかもしれない。
退職データが変える、これからの転職活動
「退職代行のデータを使って転職活動」というと、なんだか後ろ向きな印象を持つかもしれない。でも実際に使ってみて感じたのは、これは企業と求職者の情報格差を埋める画期的なサービスだということ。
企業は求職者の経歴を細かくチェックするのに、求職者は企業の内部事情をほとんど知らない。この不公平な状況を、退職データという「事実」が変えようとしている。
興味深いのは、MOMURI+を使う企業が増えることで、職場環境が改善される好循環が生まれていること。データで可視化されることを恐れて、企業が自主的に改善に取り組むようになったのだ。
もちろん、データだけで全てを判断するのは危険。でも、少なくとも「入ってみないとわからない」という博打のような転職から、「データに基づいた合理的な選択」へと変わりつつあるのは確かだ。
年間2万件の退職データ。その一つ一つには、誰かの苦悩と決断が詰まっている。そのデータが、これから転職する人の道しるべになり、企業の改善のきっかけになる。
皮肉なことに、退職代行という「辞める」サービスが、より良い「働く」環境を作り出しているのかもしれない。