独立して3ヶ月目、深夜2時。また見積書を作っている自分がいた。

「このままじゃ本業に集中できない...」

当時の私の見積書作成時間は、1件あたり平均45分。月に20件以上の見積依頼があり、単純計算で月15時間以上を見積書作成に費やしていた。

Excel地獄から抜け出せない理由

多くの人がExcelで見積書を管理している。私もその一人だった。テンプレートを作り、コピペして、金額を修正して、PDFに変換して...この作業の何が問題かって?

  • 過去の見積書を探すのに10分以上かかる
  • 計算ミスで信頼を失いかけた経験が3回
  • クライアントごとの単価管理が煩雑
  • 消費税の計算で端数処理に悩む

でも、みんな「仕方ない」と思っている。私もそうだった。

自動見積ツール3社を本気で比較してみた

限界を感じた私は、自動見積ツールを片っ端から試すことにした。実際に有料プランまで契約して使い込んだ結果がこれだ。

サービス名 マイ見積 A社 B社
月額料金 0円〜 2,980円〜 1,980円〜
無料プラン あり(機能制限なし) 14日間トライアル なし
PDF発行 ◎(デザイン豊富) ○(基本的) ○(カスタマイズ少)
WordPress連携 ◎(埋め込み簡単) △(プラグイン必要) ×
自動計算精度
操作の直感性

正直、最初はA社の知名度に惹かれた。でも使ってみると、月額2,980円払っているのに基本機能しか使えないという現実に直面した。

マイ見積を3ヶ月使った結果

数字で見ると、変化は明らかだった:

  • 見積書作成時間:45分→13分(71%削減)
  • 月間作業時間:15時間→4.3時間
  • 計算ミス:月3回→0回
  • クライアントからの修正依頼:激減

特に衝撃だったのは、無料プランでここまでできるということ。他社なら確実に有料機能になっているレベルの機能が、普通に使える。

実際の作業フローはこうなった

1. クライアントが私のサイトの見積フォームに入力
2. 自動で見積書が生成される
3. 必要に応じて微調整
4. PDFでダウンロード or メール送信

これだけ。Excelを開く必要すらない。

使ってわかった本当のメリット

公式サイトには書いていない、実際に使って感じたメリットがある。

1. クライアントの反応が変わった

「見積書が来るのが早い」という評価を複数のクライアントからもらった。これ、地味に信頼度が上がる。即レスできる余裕ができたからだ。

2. 過去データの蓄積が資産になる

3ヶ月分のデータが蓄積されると、適正価格が自然とわかってくる。「この規模の案件なら〇〇万円」という相場観が身につく。

3. WordPress埋め込みが想像以上に便利

自分のサイトに見積フォームを設置できるのは、ブランディング的にも大きい。「しっかりしている感」が演出できる。

正直なデメリットも書いておく

完璧なツールなんて存在しない。マイ見積にも改善してほしい点はある。

  • スマホアプリがない(ブラウザで操作は可能)
  • デザインテンプレートがもう少し欲しい
  • 複雑な見積もり(段階的割引など)は工夫が必要
  • gmailだとプロモーションタブに入ることがある

特にスマホアプリがないのは、外出先でサクッと確認したい時に不便を感じる。ただ、レスポンシブ対応はしっかりしているので、致命的ではない。

こんな人には向いていない

正直に言うと、マイ見積が合わない人もいる:

  • 見積書を月に5件以下しか作らない人
  • 既に高額な基幹システムを導入している企業
  • 極めて複雑な見積もり計算が必要な業種

月5件以下なら、Excelで十分かもしれない。でも、将来的に案件が増える可能性があるなら、早めに導入しておいて損はない。

競合サービスとの決定的な違い

A社やB社と比較して、マイ見積が圧倒的に優れている点が2つある。

1. 無料プランの充実度

他社の無料プランは「お試し」レベル。でもマイ見積は無料でも実用レベル。これ、個人事業主やスタートアップには本当にありがたい。

2. 導入の簡単さ

登録から実際に使い始めるまで、たった10分。マニュアルを読む必要すらなかった。この直感的な操作性は、忙しい人にとって重要だ。

3ヶ月後の変化

見積書作成に使っていた月15時間。この時間を本業に充てられるようになった結果:

  • 新規案件の受注が30%増加
  • 既存クライアントへのフォローが手厚くなった
  • 精神的な余裕ができた(これが一番大きい)

「たかが見積書」と思うかもしれない。でも、積み重なると膨大な時間になる。その時間を、もっと価値のある仕事に使えるようになった。

導入前に知っておくべきこと

実際に使ってみて気づいた、導入前に準備しておくと良いことがある:

  • 既存の見積書フォーマットをPDFで保存しておく
  • よく使う項目をリスト化しておく
  • 消費税の端数処理ルールを決めておく

これらを準備しておけば、導入初日から快適に使える。

最後に伝えたいこと

見積書作成に追われている人、本当に多い。みんな「仕方ない」と諦めている。でも、その時間、もっと大切なことに使えるはず

マイ見積は完璧じゃない。でも、少なくとも私の仕事のやり方を変えてくれた。月15時間の削減は、年間にすると180時間。これだけあれば、新しいスキルだって身につけられる。

無料で始められるから、リスクはゼロ。合わなければ辞めればいい。でも、もし今の見積書作成に少しでも不満があるなら、試してみる価値はある。

3ヶ月前の自分に言いたい。「もっと早く使えばよかった」と。