「内定辞退したら30万円の損害賠償を請求します」

転職エージェントからのLINEメッセージを見た瞬間、血の気が引いた。まさか自分がこんな状況に陥るなんて。内定承諾書にサインしてからわずか3日後の出来事だった。

実は私、同時期に2社から内定をもらっていた。最初に内定が出たA社に承諾書を提出したものの、その2日後により条件の良いB社から内定通知が。年収で150万円の差があった。家族のことを考えると、どうしてもB社を選びたかった。

内定辞退で損害賠償?知らなかった法的リスク

内定辞退なんて簡単だと思っていた。「他社から良い条件をいただいたので...」と正直に伝えればいいだけだと。しかし現実は違った。

A社の人事担当者は激怒。「研修の準備も進めていたのに、今更辞退なんて許されない」と。さらに転職エージェントも「企業側に多大な迷惑をかけた責任を取ってもらう」と脅してきた。

慌てて調べてみると、内定承諾後の辞退で損害賠償を請求されるケースは意外と多いらしい。特に転職エージェント経由の場合、エージェント側も成功報酬を失うため、必死で引き止めようとする。

リクセル内定辞退代行サービス

そんな時、SNSで見つけたのが「リクセル」という内定辞退代行サービスだった。正直、最初は怪しいと思った。代行なんて本当に大丈夫なのか?余計にトラブルになるんじゃないか?

でも、毎日届く脅迫めいたメッセージに精神的に限界だった私は、藁にもすがる思いで無料相談に申し込んだ。

リクセルを実際に使ってみた結果

LINEで相談すると、すぐに返信が来た。対応してくれたのは、労働問題に詳しい専門スタッフ。私の状況を詳しく聞いた上で、こう説明してくれた。

内定承諾書には法的拘束力がありますが、労働者には職業選択の自由があります。適切な手続きを踏めば、損害賠償のリスクはほぼありません」

さらに驚いたのは、過去5年間で成功率100%、訴訟トラブル0件という実績。これまで1000人以上の内定辞退を代行してきたという。

代行の流れ

  1. 相談・状況確認(約30分)
    LINEで現在の状況を詳しくヒアリング。内定承諾書の内容や、これまでのやり取りを確認。
  2. 料金支払い(12,800円)
    学生料金で通常29,800円が12,800円に。クレジットカードで即決済。
  3. 代行実行(当日中)
    リクセルから企業と転職エージェントに連絡。私は一切連絡を取る必要なし。
  4. 完了報告(翌日)
    「無事に辞退を承諾いただきました」というLINEが届いた。

正直、こんなにあっさり解決するとは思わなかった。あれだけ脅してきた転職エージェントも、労働組合が介入すると態度が一変したらしい。

他社サービスとの比較

実は依頼前に、他の代行サービスも調べていた。主要3社を比較してみる。

項目 リクセル 退職代行SARABA 退職代行ニコイチ
内定辞退専門
日本初の専門サービス

退職代行がメイン

退職代行がメイン
料金(学生) 12,800円 24,000円 27,000円
労働組合対応 ×
弁護士監修 × ×
成功率 100% 98% 非公開
対応スピード 最短即日 最短即日 24時間以内
返金保証

比較してみると、リクセルは内定辞退に特化している分、料金が圧倒的に安い。他社は退職代行がメインで、内定辞退はオプション的な扱い。専門性の差は歴然だった。

使ってみて分かったメリット・デメリット

良かった点

  • 精神的な負担がゼロ
    一番きつかった毎日の催促メッセージから解放された。代行後は一切連絡が来なくなった。
  • 対応が早い
    相談から解決まで実質24時間。スピード感に驚いた。
  • 法的知識が豊富
    労働法に詳しいスタッフが、私の不安に的確に答えてくれた。
  • 料金が明確
    追加料金なしの明朗会計。学生割引もありがたかった。

気になった点

  • 月7名限定の割引枠
    私は運良く割引を受けられたが、月末は枠が埋まりやすいらしい。通常料金だと29,800円になる。
  • 完全にお任せスタイル
    代行中の詳細なやり取りは教えてもらえない。結果だけ報告される。
  • 企業との関係は完全に切れる
    当然だが、その企業への再応募は事実上不可能になる。
リクセル成功率グラフ

どんな人におすすめか

実際に使ってみて、以下のような人には特におすすめだと感じた。

  • 転職エージェント経由で内定をもらった人
    エージェントからのプレッシャーが特に強いケースが多い。
  • 入社日まで時間がない人
    私のように入社5日前でも対応してもらえた。
  • 複数内定で迷っている人
    より良い条件の企業を選ぶのは当然の権利。
  • 精神的に追い詰められている人
    一人で抱え込まず、プロに任せるべき。

逆に、以下のような人は慎重に検討した方がいい。

  • まだ内定承諾していない人(普通に辞退すればOK)
  • その業界で今後も活動予定の人(狭い業界だと噂になる可能性)
  • 金銭的に余裕がない人(最低12,800円は必要)

内定辞退代行の法的な正当性

使用前に一番気になったのが、「代行って法的に大丈夫なの?」という点。リクセルのスタッフに詳しく聞いてみた。

まず、憲法22条で「職業選択の自由」が保障されている。これは内定承諾後でも変わらない。また、民法627条では「雇用契約はいつでも解約できる」と定められている。

ただし、内定承諾書に「損害賠償条項」が含まれている場合もある。しかし実際には、企業側が損害を立証するのは極めて困難。リクセルが過去に扱った1000件以上で、実際に損害賠償が認められたケースは0件だという。

それでも企業や転職エージェントが脅してくるのは、単に辞退を防ぎたいから。法的根拠のない脅しに屈する必要はない。

実際のユーザーの声

私以外にもリクセルを使った人の体験談を集めてみた。

「医療業界で転職活動をしていました。最初の内定先に承諾書を出した後、本命から内定が。自分で辞退を申し出たら『訴訟も辞さない』と言われ、怖くなってリクセルに相談。翌日には解決の連絡が来て、本当に驚きました。」(20代女性・医療職)

「派遣会社経由で内定をもらったんですが、後から労働条件が当初の説明と違うことが判明。でも『もう準備を進めているから』と辞退を認めてもらえず。リクセルに依頼したら、向こうの態度が180度変わってすんなり辞退できました。」(30代男性・派遣社員)

「入社5日前という土壇場での辞退。さすがに無理かと思いましたが、ダメ元で相談。企業からは何度か連絡があったようですが、リクセルの指示通り全て無視。結果的に穏便に解決できました。」(50代男性・介護職)

共通しているのは、みんな最初は「代行なんて...」と抵抗があったこと。でも実際に使ってみると、その効果に驚いている。

リクセル相談イメージ

利用する際の注意点

実際に利用してみて気づいた注意点をまとめる。

1. タイミングが重要

入社日ギリギリでも対応はしてもらえるが、できれば余裕を持って相談した方がいい。私の場合は5日前でなんとかなったが、ヒヤヒヤした。

2. 必要書類を準備

内定通知書、承諾書、これまでのやり取り(メールやLINE)を事前に準備しておくとスムーズ。私は慌てていたので探すのに時間がかかった。

3. 割引枠を狙うなら月初に

毎月7名限定の割引は先着順。月末になると埋まっている可能性が高い。通常料金との差額17,000円は大きい。

4. 完全に連絡を断つ覚悟

代行依頼後は、企業やエージェントからの連絡は全て無視する必要がある。これが意外とストレス。でも、ここで応答してしまうと代行の意味がなくなる。

最終的な感想

30万円の損害賠償を請求されて途方に暮れていた私が、たった12,800円で問題を解決できた。この差額を考えると、使わない理由がない。

もちろん、理想を言えば自分で辞退を申し出て、円満に解決するのがベスト。でも現実はそう甘くない。特に転職エージェントが絡むと、彼らも必死で引き止めてくる。

「代行に頼むなんて社会人として...」という意見もあるだろう。私も最初はそう思った。でも、脅迫まがいの行為をしてくる相手に、律儀に対応する必要があるだろうか?

職業選択の自由は憲法で保障された権利。より良い条件の会社を選ぶのは当然のこと。それを「損害賠償」という脅しで阻止しようとする方が問題だ。

ただし、安易に内定承諾するのは避けるべき。私のように後から良い条件が出てくることもあるが、それは結果論。最初からしっかり比較検討して、本当に行きたい会社にだけ承諾書を出すべきだった。

とはいえ、人生何が起こるか分からない。もし私と同じような状況に陥ったら、一人で悩まずプロに相談することをおすすめする。精神的に追い詰められる前に、早めの行動が大切だ。

最後に、B社での新しい職場生活は順調だ。年収150万円アップは伊達じゃない。家族も喜んでいる。あの時、勇気を出して辞退を決断して本当に良かったと思う。

内定辞退で悩んでいる人の参考になれば幸いだ。