深夜2時、録音失敗の絶望から見つけた最強ツール|3年使い倒してわかった「ネットラジオ録音 X2」の真実
推しアーティストの解散前最後のラジオ出演。その録音に失敗した夜のことは、今でも鮮明に覚えている。
フリーソフトのタイマーが作動せず、気づいたときには番組はすでに終了。タイムフリーも対象外。二度と聴けない、あの瞬間の喪失感。SNSには「感動した」「永久保存版」という他のファンの投稿が並び、私だけが取り残されたような気持ちになった。
それから5つの録音ソフトを試し、3年が経過。今では深夜ラジオから語学講座まで、月に80本以上の番組を確実に録音している。その相棒が「ネットラジオ録音 X2」だ。
なぜ他の録音ソフトでは満足できなかったのか
最初に試したフリーソフトは、設定が複雑すぎて挫折。次に試した有料ソフトは、録音品質は良かったものの、同時録音ができず深夜の人気番組が重なる時間帯で致命的だった。
3つ目、4つ目と試すうちに気づいたのは、多くのソフトが「録音はできるけど、その後が面倒」という問題を抱えていること。録音ファイルの管理、スマホへの転送、番組ごとの整理...これらの作業に毎日30分以上かかっていた。
ネットラジオ録音 X2の「地味だけど神機能」たち
正直に言うと、最初はこのソフトも「よくある録音ソフトの一つ」だと思っていた。しかし、使い始めて1週間で考えが変わった。
1. 番組表がとにかく見やすい
他のソフトでは文字が小さすぎて、深夜の疲れた目には辛かった。ネットラジオ録音 X2は文字サイズが大きく、番組のアートワークも表示される。これが想像以上に便利で、「あの番組どこだっけ?」という迷子になることがなくなった。
2. キーワード検索で推しを逃さない
「推しの名前」で検索すれば、ゲスト出演も含めてすべての出演番組が一覧表示される。以前は各局のサイトを毎日チェックしていた作業が、これ一つで完結するようになった。
3. 録音完了後の自動シャットダウン
深夜3時の番組を録音するために起きている必要がない。録音が終われば自動でPCがシャットダウン。電気代の節約にもなり、月額にすると約500円の差が出た。
実際に3年使って感じたメリット・デメリット
【メリット】
- 同時録音で取りこぼしゼロ:深夜0時台は人気番組が集中するが、最大で5番組同時録音も可能
- iTunes自動転送が神:録音完了と同時にiTunesに転送。朝起きたらもうiPhoneに入っている
- 1ライセンス3台使用可能:自宅PC、職場PC、ノートPCで使い分けられる
- 録音失敗が圧倒的に少ない:3年間で失敗は2回だけ(いずれもPC側の問題)
【デメリット】
- タイムフリー30非対応:最新のradikoサービスには未対応
- コミュニティFM非対応:地域密着型の番組は録音できない
- 初期設定にやや時間がかかる:慣れれば問題ないが、最初の30分は覚悟が必要
📻 公式サイトで詳細をチェック
ネットラジオ録音 X2の機能を確認する他社ソフトとの比較で見えた違い
実際に使用した他の2つの主要ソフトと比較してみた。
| 機能/ソフト | ネットラジオ録音 X2 | らくらじ | どがらじ |
|---|---|---|---|
| 価格 | 3,990円 | 無料 | 2,980円 |
| 同時録音数 | 無制限 | 1番組のみ | 最大3番組 |
| 番組表UI | ◎ 見やすい | △ 簡素 | ○ 普通 |
| 自動転送 | ◎ iTunes対応 | × なし | △ フォルダのみ |
| PC自動シャットダウン | ◎ あり | × なし | ○ あり |
| 安定性 | ◎ 非常に高い | △ 不安定 | ○ 普通 |
| サポート | ◎ 迅速対応 | × なし | △ メールのみ |
無料の「らくらじ」は確かに魅力的だが、録音失敗の多さと同時録音不可が致命的だった。深夜番組を逃したときの精神的ダメージを考えると、有料ソフトの安定性は必須だと痛感した。
意外な活用法:語学学習での威力
最初はエンタメ番組の録音目的で購入したが、今ではNHKラジオの語学講座録音がメインになっている。
毎朝6時の「ラジオ英会話」を録音し、通勤電車で繰り返し聴く。聞き逃した部分は巻き戻し、重要なフレーズは何度も再生。この学習法で、TOEICスコアが3ヶ月で120点上がった。
購入前に知っておくべき3つのポイント
1. 海外からは使用不可
出張や留学で海外に行く予定がある人は要注意。VPNを使っても動作保証はない。
2. radiko有料会員は別途必要
エリア外の番組を録音したい場合、radikoプレミアム(月額385円)の登録が必要。ソフト代とは別料金。
3. Windows版とMac版のライセンスは別
両方使いたい場合はHybrid版の購入が必要。後から追加購入すると割高になる。
3年間の総括:結局、買って正解だったのか
録音した番組数:2,847本
録音失敗:2回(成功率99.93%)
節約できた時間:推定500時間以上(手動管理と比較)
この数字が、すべてを物語っている。
確かに3,990円という価格は、最初は「ラジオ録音にこんなに?」と感じた。しかし、月額に換算すれば約111円(3年使用の場合)。コンビニコーヒー1杯分以下で、これだけの安心と便利さが手に入る。
特に印象的だったのは、昨年祖父が亡くなったとき。生前最後に出演したラジオ番組が、このソフトのおかげで完璧に録音できていた。お金では買えない、かけがえのない音声記録となった。
まとめ:こんな人には全力でおすすめしたい
- 推しの出演を絶対に逃したくない人
- 語学学習で繰り返し聴きたい人
- 深夜番組を録音して通勤時に聴きたい人
- 複数の番組を同時録音したい人
- 録音後の管理を楽にしたい人
逆に、週に1〜2番組しか聴かない人や、リアルタイムでしか聴かない人には、オーバースペックかもしれない。
ただ、一度この便利さを知ってしまうと、もう他のソフトには戻れない。それが、3年使い続けている最大の理由だ。
※本記事は個人の使用体験に基づくレビューです。効果や満足度には個人差があります。
※録音したファイルは個人的な視聴の範囲内でご利用ください。
