月額8,900円。これが私が3年間払い続けていたポケットWiFiの料金でした。計算してみると320,400円。この金額を見た時、血の気が引きました。

しかも、データ容量は月30GBの制限付き。速度制限にかかるたびに追加料金を支払い、結局月1万円を超えることも珍しくありませんでした。

偶然の出会いが運命を変えた

カフェで仕事をしていた時のことです。隣の席の人が快適そうにビデオ会議をしているのを見て、思わず声をかけてしまいました。

「すみません、そのWiFi速度良さそうですね」

彼が使っていたのがNomad WiFiでした。月額料金を聞いて、コーヒーを吹き出しそうになりました。100GBで4,180円(税込)。私の半額以下で、データ容量は3倍以上。

実際に使ってみた率直な感想

その日のうちに申し込み、翌日には端末が届きました。設定は驚くほど簡単で、電源を入れて5分後にはインターネットに接続できました。

最初の1週間は半信半疑でした。「安いから遅いんじゃないか」「繋がりにくいんじゃないか」という不安が頭をよぎります。

しかし、実際の速度測定結果を見て驚きました:

  • 朝8時(自宅):38.7Mbps
  • 昼12時(オフィス街):25.4Mbps
  • 夜20時(カフェ):31.2Mbps

以前使っていた大手キャリアのポケットWiFiとほぼ変わらない速度。YouTubeの4K動画もストレスなく視聴できます。

3つのサービスを徹底比較してわかった真実

Nomad WiFiに乗り換える前、他のサービスも検討しました。実際に友人が使っているMugen WiFiとZeus WiFiも含めて比較してみます。

サービス名 月額料金(100GB) 契約期間 実測速度(平均)
Nomad WiFi 4,180円 縛りなし 28.5Mbps
Mugen WiFi 3,718円 2年 24.2Mbps
Zeus WiFi 3,828円 2年 22.8Mbps

料金だけ見るとMugen WiFiが最安ですが、2年契約の縛りがあるのがネックでした。途中解約すると10,780円の違約金が発生します。

Zeus WiFiも同様に2年縛りがあり、さらに初月は事務手数料3,300円が必要です。

予想外の問題点も正直に告白

良いことばかりではありません。使っていて感じた不満点も包み隠さずお伝えします。

地下鉄での接続が不安定

東京メトロの一部区間では、電波が途切れることがありました。特に半蔵門線の渋谷〜表参道間は要注意です。ただし、これはクラウドSIMの特性上、どのサービスでも起こりうる問題です。

端末のバッテリー持ちが微妙

連続使用で約8時間。朝から夜まで外出する場合は、モバイルバッテリーが必須です。重さも142gと、最新のスマートフォンとほぼ同じ重量感があります。

100GB超過後の速度制限がきつい

月100GBを超えると最大128Kbpsに制限されます。この速度ではLINEのテキストメッセージがやっとで、画像の送受信すら困難でした。

それでもNomad WiFiを選ぶ理由

これらの欠点を知った上でも、私がNomad WiFiを使い続ける理由があります。

まず、契約期間の縛りがないこと。引っ越しや転職など、生活環境が変わっても気軽に解約できる安心感は計り知れません。実際、友人は他社の2年縛りで苦労していました。海外赴任が決まったのに、違約金を払わざるを得なかったのです。

次に、トリプルキャリア対応の恩恵が想像以上に大きいこと。docomo、au、SoftBankの中から最適な回線を自動選択してくれるため、圏外になることがほとんどありません。

Nomad WiFi 速度測定結果

実際の利用シーンでの活躍ぶり

先週、出張で大阪に行った際の話です。新幹線の中でもビデオ会議に参加でき、クライアントから「音声がクリアですね」と褒められました。

ホテルのWiFiが遅すぎて使い物にならなかった時も、Nomad WiFiのおかげで仕事が滞ることはありませんでした。大阪市内での速度測定結果は平均23.3Mbps。東京とほぼ変わらない快適さでした。

カフェでの作業も快適です。フリーWiFiのセキュリティを心配する必要がなく、パスワードを聞く手間も省けます。

申し込みから利用開始まで驚きの速さ

木曜日の午前11時に申し込み、金曜日の午後2時には手元に届きました。平日12時までの申し込みなら当日発送というのは本当でした。

箱を開けると、端末本体、充電ケーブル、簡易マニュアル、そして返却用の封筒まで入っていました。この細かい配慮には感動しました。

設定は拍子抜けするほど簡単でした:

  1. 電源ボタンを3秒長押し
  2. 画面にSSIDとパスワードが表示される
  3. スマホやPCで接続

これだけです。複雑な初期設定は一切ありません。機械が苦手な母でも簡単に接続できました。

Nomad WiFi 端末

コスパを冷静に計算してみた

年間のコストを計算してみましょう:

Nomad WiFi(100GBプラン)
4,180円 × 12ヶ月 = 50,160円

大手キャリアのポケットWiFi(30GB)
8,900円 × 12ヶ月 = 106,800円
+速度制限時の追加料金(年間約20,000円)= 126,800円

差額は年間76,640円。3年使えば229,920円もの差になります。この金額があれば、新しいノートPCが買えてしまいます。

向いている人、向いていない人

8ヶ月使ってみて、Nomad WiFiが向いている人と向いていない人がはっきりしました。

向いている人

  • 月50GB以上使うが100GB以内に収まる人
  • 契約期間に縛られたくない人
  • 出張や外出が多い人
  • 引っ越しの可能性がある人
  • フリーWiFiのセキュリティが心配な人

向いていない人

  • 月100GB以上使うヘビーユーザー
  • オンラインゲームで低遅延が必要な人
  • 地下での利用が多い人
  • 固定回線の代替として使いたい人

最後に伝えたいこと

3年前の自分に会えるなら、真っ先に伝えたいです。「その高額なポケットWiFi、今すぐ解約して!」と。

確かに完璧なサービスではありません。地下鉄での接続や100GB制限など、改善してほしい点はあります。それでも、月額4,180円で100GB使えるという圧倒的なコスパは、小さな欠点を補って余りあります。

もし今、高額な通信費に悩んでいるなら、一度試してみる価値はあります。契約期間の縛りがないので、合わなければすぐに解約できますから。

私のように、知らないだけで損をしている人がきっとたくさんいるはずです。この記事が、そんな人たちの助けになれば幸いです。