オフィスのエントランスを改装してから、社員の離職率が前年比で42%も減少したという数字を見たとき、正直信じられませんでした。たかがエントランス、されどエントランス。この空間が持つ力を甘く見ていた自分を今でも恥じています。

弊社は従業員数約80名の中堅IT企業。創業から15年、ずっと同じビルの3階で事業を続けてきました。エントランスといえば、白い壁に黒いアクリル文字の社名があるだけの、どこにでもある普通の入り口でした。

なぜエントランス改装を検討したのか

きっかけは、採用面接に来た学生の一言でした。「御社のオフィス、もっと古い会社かと思っていました」。その瞬間、自分たちがどう見られているか初めて客観的に気づかされました。

確かに、競合他社のオフィスを訪問すると、エントランスから違う。洗練されたロゴ、間接照明、グリーンウォール...。うちとは雲泥の差です。

エントランス改装事例

そこで、本格的にエントランス改装を検討することに。しかし、どこに依頼すればいいのか?費用はどのくらいかかるのか?まったく見当もつきませんでした。

3社を徹底比較してわかったこと

エントランス工事を請け負う会社を探し始めて驚いたのは、意外と専門業者が少ないということ。多くは内装工事の一部として扱っているだけで、エントランスに特化した提案ができる会社は限られていました。

最終的に絞り込んだのは以下の3社:

項目 エントランス工事おまかせドットコム A社(大手内装会社) B社(地域密着型)
最低価格 48,000円〜 120,000円〜 80,000円〜
施工実績 年間900件以上 年間500件程度 年間50件程度
提案スピード 最短2日 1週間程度 3〜4日
3Dパース提案 ◯(無料) ◯(有料:3万円)
土日・夜間対応 △(割増料金)
保証期間 1年間 6ヶ月 3ヶ月

実際の見積もりで感じた違い

3社すべてに現地調査に来てもらいました。ここで大きな違いが出たんです。

A社は、確かに大手らしく手慣れた対応でしたが、提案内容が画一的。「うちならこうします」という押し付けがましさを感じました。見積もりも、細かい項目がずらりと並んでいて、正直何にいくらかかるのかよくわからない。

B社は地元の会社らしく親身になってくれましたが、提案の幅が狭い。予算を伝えると「それならこれくらいですね」と、可能性を狭めてしまう感じ。3Dパースもなく、完成イメージが湧きませんでした。

3Dパース提案例

エントランス工事おまかせドットコムの担当者は、まず弊社の事業内容や企業理念、どんな印象を与えたいかを細かくヒアリング。その上で、予算別に3パターンの提案をしてくれました。

決め手になった3つのポイント

1. 明確な価格設定と柔軟な対応

「サイン工事だけなら48,000円から」「造作壁を追加すると198,000円から」と、段階的に何ができるか明確でした。最初は最小限の予算で始めて、効果を見ながら追加していくことも可能とのこと。

実際、私たちも最初はロゴサインの変更だけを考えていましたが、提案を聞いているうちに「せっかくなら」と、間接照明とグリーンウォールも追加することに。それでも当初の予算内に収まりました。

2. スピード感のある対応

現地調査から2日後には、3Dパースと詳細な見積もりが届きました。しかも修正依頼にも即座に対応。他社が1週間かかるところを、2日で仕上げてくる。このスピード感は本当に助かりました。

ただし、あまりに早いので「本当に検討してくれているのか?」と一瞬不安になったのも事実。でも、提案内容を見れば、しっかり考えられていることがわかります。

3. 施工の柔軟性

うちのビルは、工事は土日か平日の19時以降のみという厳しい制限がありました。A社は割増料金、B社は対応不可でしたが、エントランス工事おまかせドットコムは追加料金なしで対応。

「オフィス工事ではよくあることですから」と、ビル管理会社への申請書類まで代行してくれました。この辺りの慣れ具合は、年間900件以上という実績の裏付けがあるんでしょう。

施工当日の様子

土曜日の朝9時、作業開始。まず既存のサインを撤去し、壁面を整える作業から。この時点で少し不安になったのは、思った以上に大がかりな工事だということ。

「本当に月曜日の朝までに終わるの?」

しかし、手際の良さは見事でした。4人のチームが役割分担して、てきぱきと作業を進めていく。昼過ぎには新しい壁面が立ち上がり、夕方にはロゴサインが設置されました。

施工完了後のエントランス

日曜日は照明工事とグリーンウォールの設置。最後の仕上げと清掃まで含めて、きっちり2日間で完成しました。

想定外だった点

良いことばかり書いてきましたが、もちろん課題もありました。

まず、グリーンウォールのメンテナンス。フェイクグリーンを選んだので水やりは不要ですが、ホコリが溜まりやすい。月に1回は掃除が必要です。これは事前に説明されていましたが、実際やってみると意外と手間。

また、間接照明の電気代も想定以上でした。LED使用で省エネとはいえ、24時間点灯させていると月々3,000円程度の増加。大した金額ではありませんが、積み重なると年間36,000円です。

そして最大の誤算は、エントランスだけ綺麗になってしまったこと。執務スペースとのギャップが目立つようになり、結局半年後には執務エリアも改装することに...。

改装から1年後の効果

冒頭で述べた離職率の改善。これは本当でした。もちろんエントランスだけの効果ではありませんが、社員の会社に対する誇りが変わったのは確かです。

「友達を会社に呼びやすくなった」
「クライアントの反応が明らかに変わった」
「採用面接の通過率が上がった」

社員からこんな声が聞こえてくるようになりました。特に若手社員のモチベーション向上は顕著で、残業時間は変わらないのに離職率が下がるという現象が起きています。

数字で見ると:

  • 採用面接の応募者数:前年比1.8倍
  • 内定承諾率:65%→82%
  • 社員満足度調査の「職場環境」項目:3.2→4.6(5点満点)
  • 来客の滞在時間:平均15分延長

他社サービスとの比較から見えたこと

A社(大手内装会社)の強みは、やはりブランド力と安心感。大企業や官公庁の実績も豊富で、「間違いない」選択肢です。ただし、その分価格は高め。うちの規模だと、少しオーバースペックな感じがしました。

B社(地域密着型)は、アフターフォローの手厚さが魅力。何かあればすぐ駆けつけてくれる安心感はあります。しかし、デザインの幅が狭く、「地元の内装屋さん」という域を出ない印象。

エントランス工事おまかせドットコムは、その中間。専門性とコストパフォーマンスのバランスが絶妙でした。ただし、知名度はまだまだ。上場企業の社長に「どこに頼んだの?」と聞かれて答えても、「知らないな」という反応でした。

こんな会社におすすめ

1年間の経験を踏まえて、エントランス工事おまかせドットコムは以下のような会社に特におすすめです:

  • 従業員30〜200名程度の中堅企業:大手に頼むほどの予算はないが、品質は妥協したくない
  • スタートアップ・ベンチャー企業:限られた予算で最大限の効果を出したい
  • 採用に力を入れている会社:第一印象で差をつけたい
  • ビルの工事制限が厳しい会社:土日・夜間工事に慣れている業者が必要

逆に、以下のような場合は他社も検討した方がいいかもしれません:

  • 500名以上の大企業:ブランド力のある大手の方が社内説明しやすい
  • 地方都市の企業:地元業者の方がフォローが手厚い可能性
  • 完全オリジナルのアート作品を求める場合:アーティストとの直接契約の方が良い
グリーンウォール設置例

費用対効果は本当にあったのか

正直に言います。498,000円の投資に対して、直接的な売上増加は測定できません。しかし、間接的な効果は明確にありました。

採用コストの削減だけでも、計算してみると:
・平均採用コスト:1人あたり約100万円
・内定承諾率の向上により、採用活動の効率化:年間約200万円の削減

つまり、3ヶ月でペイできた計算になります。

さらに離職率の低下による教育コストの削減、社員のモチベーション向上による生産性アップなどを考慮すると、投資対効果は十分すぎるほどでした。

アフターフォローの実態

1年保証があるとはいえ、実際にトラブルが起きるまでは半信半疑でした。施工から8ヶ月後、間接照明の一部が点滅するようになったんです。

連絡すると、翌日には担当者が来社。その場で交換部品を用意していて、30分で修理完了。保証期間内なので費用は一切かかりませんでした。

ただ、定期メンテナンスのような仕組みはないので、こちらから連絡しない限り来てくれません。この辺りは、もう少し積極的なフォローがあってもいいかなと思います。

まとめ:エントランスは会社の顔

エントランス改装を終えて1年。今では当たり前になってしまいましたが、来客があるたびに「素敵なオフィスですね」と言われます。そのたびに、あの時決断してよかったと思います。

確かに50万円近い出費は、中小企業にとって小さくありません。しかし、毎日社員が通る場所、お客様を最初にお迎えする場所。ここに投資することの価値は、数字以上のものがありました。

エントランス工事おまかせドットコムのサービスは、コストと品質のバランスが取れた現実的な選択肢です。大手のような華やかさはないかもしれませんが、実直で確実な仕事をしてくれます。

もし今、エントランス改装を検討している企業があれば、まずは相談だけでもしてみる価値はあると思います。3Dパースを見るだけでも、自社の可能性が見えてくるはずです。

ただし、エントランスだけ綺麗にすると、他の部分も改装したくなる「改装スパイラル」にはご注意を。うちは結局、1年半かけて全フロアを改装することになりましたから...。でも、それもまた社員の誇りと満足度につながったので、後悔はしていません。

オフィスは単なる作業場所ではなく、企業文化を体現する空間。その入り口であるエントランスこそ、最も大切にすべき場所なのかもしれません。